that passion once again

日々の気づき。ディスク・レビューや映画・読書レビューなどなど。スローペースで更新。

ツイン・ピークス The Return 考察 前半 (第1章~第8章) まとめ解説 謎だらけのデイル・クーパー物語

f:id:wisteria-valley:20170917184259j:plain

本国アメリカでの放送時と同じく、

ここ日本でも第8章のあとにインターバルをとっています。

たまたま宮里藍だったのか、

それともリンチ&フロストからの指定なのか、

そこんところはアナウンスがないのでわかりませんが、

たぶん後者ではないかと思われます。

 

第8章で「劇場」が出てきたということは、

生粋のリンチ・ファンの方でしたらお解りのように、

物語が折り返し地点、転換点を迎えたことを示しています。

もしくは舞台となっている次元がこれから崩壊する、

その起爆装置の役目をしているとも言えます。

イレイザーヘッド然り、マルホランド・ドライブ然り、

"劇場"後の物語転換・次元崩壊といったら凄まじいです。

登場人物の名前は平気で変わるし、

メタファーすぎて訳がわからない舞台が普通に出てきます。

リンチ一人の作品なら、

とんでもないカオスがこれから待ち受けていそうですが、

そこはマーク・フロスト!

たぶん、リンチの暴走を少しは調整してくれるはずです。

一緒になって「ヒヤッホー!」とフロストまで暴走したら、

考察してる自分がアホらしくなって頭カチ割ると思います。

というか、そんなもの本人たちでさえ、もう訳がわからなくて、

そのまま世界がブッ壊れて木っ端微塵になるでしょう。

 

フロストの安全運転のおかげかどうかはわかりませんが、

第1章から第8章までのストーリーは比較的わかりやすく、

各章もキレイに30分ごと、もしくは前半後半という形で、

それぞれのテーマが描かれていました。

 

んなわけで、第1章から順を追って、

そのテーマを大まかに確認してみようかと思います。

 

【第1章】

前半 サム&トレイシー殺人事件

後半 ルース・ダヴェンポート殺人事件

 

【第2章】

前半 ドッペルゲンガー

後半 クーパーの脱出

 

【第3章】

前半 クーパーの帰還

後半 ダギー・ジョーンズ

 

【第4章】

前半 ツイン・ピークス保安官事務所の人たち

後半 FBI捜査官たち

 

【第5章】

前半 ツイン・ピークスの人たち

後半 ダギー・ジョーンズ周辺の人たち

 

【第6章】

前半 親子

後半 伏線回収

 

【第7章】

前半 ローラ・パーマー殺人事件

後半 ダイアンとクーパー

 

【第8章】

前半 エクスペリメントとボブ

後半 森の男

 

ざっとこんな感じで物語が流れてきています。

ね、リンチ作品にしては、結構まともでしょ?

インランド・エンパイア」なんか、

始まってものの10分で訳がわからなくなりますからね。

ウサギだもん。

それに比べたら8時間経っても、

それなりにちゃんと時系列順に進んでいるんだから、

マーク・フロストの運転技術は並大抵ではないです。

 

では、次に登場人物をおさらいしていこうと思います。

 

◆デイル・クーパーFBI特別捜査官

 旧作でブラック・ロッジに閉じ込められて終わる。

 The Returnで現実に戻ってくるが、

 ダギー・ジョーンズと入れ替わってしまう。

 身体を上手く動かすことができず、

 言葉も理解できない、赤子のような無垢な存在。

 

◆クーパーのドッペルゲンガー

 旧作でウィンダム・アールの亡骸を利用して創られた。

 クーパーの代わりに現実に戻ってきてからは、

 すぐにツイン・ピークスを離れ、

 数年後にはリオデジャネイロに大豪邸を建てる。

 「ダギー・ジョーンズ」「クーパー」を名乗っている。

 とてつもなく強い。悪クーパー。

 

まずはカイル・マクラクランが演じる、この2人が物語の主軸。

結局はクーパーひとりの事を物語っています。

善と悪、陰と陽、天使と悪魔。太陽と月。

よくよく見てると、善クーパーは昼間のシーンが多く、

悪クーパーは夜のシーンが多い、これも対比になってそうです。

ドッペルゲンガーのもとがウィンダム・アールというのもミソです。

FBI最高の頭脳を持ち、その欲望も果てしないアール、

さらにボブというオマケまでついてくるのだから最強です。

ドラゴン・ボールでいう"トリプル・フュージョン"みたいな。

 

そんなクーパーの目的が物語のベクトルになります。

 〇善クーパー ブラック・ロッジからの脱出

 〇悪クーパー "座標" を手に入れる

善クーパーのロッジ脱出は第3章でクライマックスを迎え、

そこからダギー・ジョーンズとしての物語が始まります。

悪クーパーは今のところ"座標"が欲しいことしかわかりません。

 

旧シリーズは "誰がローラ・パーマーを殺したのか?" という、

ミステリアスで強烈な物語のベクトルがありました。

第17話以降はブラック・ロッジの謎にシフトを転換し、

フリーメイソンなどの都市伝説ネタを散りばめて自爆。

 

旧シリーズと新シリーズを比べた時、

この物語のベクトルの強さが格段に違うことに気づきます。

そもそもの質が違うので、一概には比べられませんが、

「ローラ殺しの犯人探し」という劇薬には、

「クーパーの現実回帰」という漢方では敵わないような気がします。

本国アメリカでの視聴率が思ったほど振るわなかったのも、

たぶん、みんなが劇薬を求めた結果だったのではないかと。

 

ただ、ライトユーザーにはそうであったとしても、

僕のようなリンチ中毒者にとっては、

純度100%の新シリーズの方が何百倍も価値があります。

ぶっ飛び具合がレッドのコカイン並みで、

リチャード曰く「スゲエ!フゥッ!」って感じなのです。

 

ではでは、新シリーズがクーパーの物語とわかったところで、

他の登場人物も見ていくことにしましょう。

 

まずは、FBIチーム。

f:id:wisteria-valley:20170918134140j:plain

 ◆ゴードン・コールFBI副部長

   補聴器を両耳につけている。美人が大好き。

 ◆アルバート・ローゼンフィールドFBI捜査官

   口が悪い。シニカル。ゴードンのパシリ。

 ◆タミー・プレストンFBI捜査官

   頭脳明晰。ゴードンのお気に入り。車酔い。

 ◆ダイアン・エヴァンス

   クーパー捜査官の元秘書。やさぐれている。

とりあえず今のところ、

このチームは悪クーパーに疑問を抱いているだけの状態。

今後、物語に深く関わってくるのかは不明。

 

続いてロッジ系の人物(物体)たち。

f:id:wisteria-valley:20170918134540j:plain

 ◆"腕"

   旧シリーズの「別の場所から来た小さな男」が進化。

   シカモアの木のてっぺんに脳がついている。

   常に放電している。

 ◆フィリップ・ジェラード

   片腕の男。旧シリーズでは靴の行商人。

   何かとクーパーを助けようと動いているが成果はない。

   新シリーズでの "マイク" の表記も今のところない。

 ◆巨人 "???????"

   旧シリーズでは "The Giant" と呼ばれていたが、

   新シリーズでは今のところ名前が伏せられている。

   新旧問わず、クーパーに啓示を与える存在。

 ◆ボブ

   旧シリーズでは実体があったが、

   新シリーズではボブ玉の姿でしか現れていない。

   悪の象徴。

 ◆ローラ・パーマー

   映画「FIRE WALK WITH ME」の主人公。

   肉体は滅びても、ロッジ内では年を重ねている。

   またもや意味深にクーパーに耳打ちをする。

f:id:wisteria-valley:20170918135634j:plain

 ◆内道 "Naido"

   両目が塞がれている女性。

   クーパー転送時に電力レバーを下げた際、

   感電して無限空間に放り出されてしまう。

 ◆アメリカン・ガール

   旧シリーズのロネット・ポラスキーと同人物。

   クーパー転送時に「早く」と急かした。

   その時、ドアをノックしていたのは彼女のママ。

ロッジの住人の特徴は逆さ言葉を喋ること。

さらに "腕" や片腕の男がいる赤い部屋はカラーだが、

巨人がいる部屋はいつもモノクロ。

次元が違うのだろうか?

 

ロッジの住人なのか、イマイチわからない人たち。

f:id:wisteria-valley:20170913024827j:plain

 ◆エクスペリメント

   体毛や顔がない宇宙人のような存在。

   ピッコロ大魔王とフリーザを足したような感じ。

   ボブ玉やトビガエルを吐き出し地球に送り込んだ。

 ◆森の男 "Woodsman"

   1956年のニューメキシコに出現。

   左手だけで人の頭部を握り潰す怪力の持ち主。

   どうやら "火" が欲しいらしい。

 ◆全身真っ黒な男たち

   クレジットに表記がないのでわからないが、

   人に危害を加える存在ではなさそう。

   コンビニエンス・ストアに屯している。

 ◆ガーランド・ブリッグス少佐

   ルース・ダヴェンポートの頭部と共に、

   首なしの死体として発見される。

   死体の年齢は25年前から変わっていない。

   ボビーによると25年前、

   どこかの基地で起きた火事で死亡した。

   第3章では次元空間に顔だけ現れ、

   「青いバラ」と言い残す。

エクスペリメントや "森の男" がロッジのビギニングなのか、

それともロッジとはまったく次元が違う存在なのかは、

第8章の時点では明かされていない。

ブリッグス少佐については、

旧シリーズでホワイト・ロッジに行ってるが、

新シリーズでの役回りはまだ不明のままになっている。

 

お次はツイン・ピークスの住人たち。

f:id:wisteria-valley:20170918134740j:plain

 ◆フランク・トルーマン保安官

   旧シリーズでクーパーの相棒だったハリーのお兄さん。

   病気で入院中のハリーに変わって代理所長を務める。

 ◆トミー・"ホーク"・ヒル副所長

   インディアンが祖先。

   旧シリーズではブックハウス・ボーイズの一員。

   丸太おばさんとシンパシーを持つ。   

 ◆アンディ・ブレナン保安官補

   旧シリーズでの無精子症を克服(?)して、

   ルーシーと結婚、ウォリーという息子をもつ。

 ◆ルーシー・モラン

   保安官事務所の事務員。

   旧シリーズでは、

   アンディとリチャードの間で妊娠騒ぎを起こす。

   息子のウォリーはリチャードのように口が達者。

   その様子にフランクは呆れていましたが...。

 ◆ボビー・ブリッグス保安官補

   旧シリーズではローラのボーイ・フレンド。

   事件以降はシェリーとほぼ同棲状態。

   レオを通じてコカインの取引に手を染め、

   一時、ホーン産業の社員にもなっているが、

   今は保安官補として過去の経験を活かしている?

 ◆チャド・ブロックスフォード保安官補

   いちいち癇に障ることを言うウザイ奴。

   リチャード・ホーンと裏で取引をしている。

ツイン・ピークス保安官事務所の面子はハリーを除いて継続。

コーヒーとドーナツは今も健在のようだが、

旧シリーズほどの訴求力はない。

 

f:id:wisteria-valley:20170918134821j:plain

 ◆ベンジャミン・ホーン

   グレート・ノーザン・ホテルの経営者。

   ツイン・ピークスの名士。

   旧シリーズの最終回では暖炉に頭をぶつけて、

   その生死が定かではなかったが、

   どうやら普通に生きている。

 ◆ジェリー・ホーン

   ベンジャミンの弟。

   水耕栽培大麻の吸いすぎで、

   第7章では森のどこにいるのかわからなくなった。

 ◆オードリー・ホーン

   旧シリーズの最終回で、

   銀行爆発に巻き込まれ死亡したかと思われていたが、

   第7章で奇跡的に助かりICUに運ばれていたことが判明。

   本人の姿はまだ登場していない。

 ◆リチャード・ホーン

   その家系は第8章の時点では明らかになっていない。

   クレジットされている "ホーン" の名から、

   ベンジャミン、ジェリー、オードリーの

   誰かしらとつながりがあると思われる。

   サイコな性格で、無軌道な印象。

   レッドとコカインの取引をしている。

   第6章ではピックアップトラックで子供を轢き殺した。

ホーン家が現状、どこまでの資本力を維持しているのかは不明。

旧シリーズではツイン・ピークスのどす黒い裏の顔という、

ある意味、ベンジャミン・ホーンが言葉通りの裏ボスだった。

新シリーズでどこまで物語にのさばるのかはわからないが、

今のところ、まだ同窓会の域を脱していない。

 

f:id:wisteria-valley:20170918134905j:plain

  ◆シェリ

   ダブルRダイナーのウェイトレス。

   旧シリーズではレオ・ジョンソンの妻。

   新シリーズのクレジットでは、

   名前から "ジョンソン" が消えている。

 ◆レベッカ (ベッキー) バーネット

   シェリーの娘。スティーヴンの妻。

   ダブルRダイナーにパンを届けている。

   スティーヴン同様、コカインの常用者。

 ◆スティーヴン・バーネット

   ベッキーの夫。無職。

   コカインの常用者で怠け者。

   そのダメさ加減が、

   どこまで物語のスパイスになるかは未知数。

新シリーズのふれこみとして、

シェリーの娘、ベッキーが第二のローラになると、

まことしやかに言われていましたが、

第8章までではそんな兆しはゼロ。

次回からの後半戦で悲劇が待っているのだろうか。

 

 ◆マーガレット・ランターマン "丸太おばさん"

   ツイン・ピークスの顔、丸太おばさん。

   ダグラスモミの丸太を抱えている。

   超自然的な力を有し、

   新たな不吉な動きを感知する。

 ◆ローレンス・ジャコビー

   旧シリーズではハワイアンな精神科医

   新シリーズでは金のシャベルをネット通販し、

   世界の腐敗をネット放送で糾弾している。

   ツイン・ピークスを象徴する二つの山、

   ブルー・パイン・マウンテンとホワイト・テール。

   ジャコビーはそのホワイト・テールに住んでいる。   

 ◆レッド

   新シリーズの新キャラ。

   コカインの売人で、どうやらワシントン州

   たぶんシアトルからツイン・ピークスにやってきた。

   その動向はまだ不明。

 ◆カール・ロッド

   ニュー・ファットトラウト・トレイラーパークの管理人。

   "6" の電信柱や人の魂などを見ることができる。

   不思議な力の持ち主。

f:id:wisteria-valley:20170918135004j:plain

以上が第8章までのツイン・ピークスの主な面々。

他にも、ローラの母セーラや片目のネイディーンなど、

ほんのワンシーンだけ登場している懐かしの人たちもいますが、

今のところ物語に深く関わっていないので割愛します。

 

続いて、ダギー・ジョーンズ絡みのラスベガスの人たち。

f:id:wisteria-valley:20170820223516j:plain

 ◆ジェイニーE・ジョーンズ

   ダギーの妻。恐妻。

   今のところ新シリーズで一番存在感を出している。

   しかし、入れ替わったクーパーを全く疑わない。

   ジェイニーEだけでなく、ラスベガスの人たちは、

   みんな揃ってクーパーをダギーだと思っている。

 ◆サニージム・ジョーンズ

   ダギーの息子。おとなしい。

   学校に行く時の暗い顔は、

   何かイヤなことでもあるのだろうか?

   クーパーはそれを見て涙を流していた。

f:id:wisteria-valley:20170918135216j:plain

 ◆ブッシュネル・ミューラー

   ラッキー7保険の社長。

   若い頃はボクサーだったみたい。

 ◆アンソニー・シンクレア

   ラッキー7保険の敏腕調査員。

   どうも裏で保険詐欺を働いている様子。

 ◆ジェイド

   第6章でダギーとの密会をフライデーされる。

   娼婦ではなくお抱えの愛人のようである。

f:id:wisteria-valley:20170918135301j:plain

 ◆ブラッドリー・ミッチャム

   ミッチャム兄弟の兄。凄みを効かせる怖い人。

   ジャックポットでボロ勝ちしたクーパーを追う。

 ◆ロドニー・ミッチャム

   ミッチャム兄弟の弟。暴力に走る怖い人。

   兄貴の言うことに従順な感じがする。

f:id:wisteria-valley:20170918135537j:plain

 ◆ダンカン・トッド

   ラスベガスの、とあるオフィスで働いている。

   誰かからの指令を受けてダギー暗殺を謀る。

 ◆アイク・"ザ・スパイク"・スタッドラー

   アイスピックで標的を刺しまくる小人の殺し屋。

   ダンカンから指令を受けてロレインを暗殺。

   その際に武器のアイスピックが折れ曲がってしまい、

   ダギー暗殺を拳銃で挑むが失敗する。

   ひたすら2個のサイコロの出目を記録している。

 ◆ロレイン

   ダギー暗殺をジーン&ジェイクに依頼するが、

   その計画は失敗してしまい、スパイクに殺される。

   暗殺の依頼主はフィリップ・ジェフリーズのようであるが、

   その真相は明かされていない。

 ◆ヤク中の母親

   ダギーが入れ替わった空き家の向かいに住んでいる。

   ひたすら「119」と叫んでいる。

 ◆ダギー・ジョーンズ

   ラッキー7保険の調査員。クーパーと入れ替わる。

   入れ替わる前は左腕が完全に痺れて動かず、

   左薬指には "緑色の指輪" を嵌めていた。

   入れ替わった後は、赤い部屋に飛ばされ、

   何者かに小さな金色の玉に変えられてしまう。

初登場時から暗殺の標的にされているダギー。

その真意は第8章までの間では、まだ明らかにされていない。

クーパーと入れ替わり、赤い部屋に飛ばされた際にも、

片腕の男は「お前は誰かに作られた存在だ」と言っている。

誰かがクーパーが悪クーパーと入れ替わらないために、

ダギー・ジョーンズを拵えたような印象を受けるが、

その真相も、当然、まだ明らかにされてはいない。

 

そして、サウスダコタの面々。

f:id:wisteria-valley:20170918135347j:plain

 ◆ルース・ダヴェンポート

   図書館の職員。

   アローヘッドの自宅のアパートで、

   首だけの死体として発見される。

 ◆ウィリアム・ヘイスティングス

   学校の校長先生。愛称はビル。

   ルースのアパートで指紋が発見され、

   殺人容疑でバックホーン警察に拘留されている。

   夢の中でルースの部屋にいたと訴える。

 ◆フィリス・ヘイスティングス

   ビルの妻。弁護士のジョージと不倫している。

   悪クーパーに射殺される。

 ◆デイヴ・マックレイ刑事

   ルース殺しを担当するバックホーン警察の刑事。

   ビルとは旧知の仲で釣り仲間。

 ◆ドン・ハリソン刑事

   デイヴと共にルース殺し事件を担当する。

 ◆コンスタンス・タルボット

   バックホーン警察の鑑識員。

 ◆ドワイト・マーフィー刑務所長

   ヤンクトン刑務所の所長。

   ストロベリー殺人に絡んでいる。

   犬の脚とジョー・マクラスキーが弱み。

ツイン・ピークスバックホーンが、

今後、どのようなつながりを見せるのかはまったく想像できない。

いずれも架空の町の名前であるということ、

なぜかブリッグス少佐の首なし死体が発見されたこと、

この2点以外は、今のところ共通項が見つからない。

 

そして、悪クーパーつながりの人たち。

これもサウスダコタ近辺だと思われる。

f:id:wisteria-valley:20170918135420j:plain

 ◆レイ・モンロー

   小屋で悪クーパーに呼び出され共に行動する。

   ビル・ヘイスティングスの秘書から、

   "座標" を聞き出すことが仕事。

   裏でフィリップ・ジェフリーズとつながっている。

 ◆ダーリャ

   レイと一緒に小屋で悪クーパーに呼び出された。

   悪クーパーにレイの不審な動きを問い詰められ、

   モーテルで射殺される。

 ◆ジャック

   レイに呼び出され途中から合流。

   メルセデス・ベンツの車に何か仕掛けを施した後、

   アゴもみもみで殺される。

   実際に殺されたのかどうかは不明。

 ◆シャンタル・ハッチェンズ

   モーテルの7号室に潜んでいた悪クーパーの娼婦。

   ハッチという夫がいる。

第1章で悪クーパーが訪れた森の奥の家の存在が、

未だに謎のまま放置され続けている。

たぶんこの辺りは悪クーパーのさらなる目的が判明しないと、

登場した意味が理解できないのかもしれない。

 

最後にニューヨーク。

f:id:wisteria-valley:20170918135455j:plain

 ◆サム・コルヴィ

   ガラスの箱を監視するアルバイトをしている。

   上記の箱に現れたエクスペリメントに殺される。

 ◆トレイシー

   サムのガールフレンド。

   同じようにエクスペリメントに殺される。

以上が大まかな登場人物たち。

ここに登場した人物だけで59名もいます!

なんか、スゴイ規模ですな。

 

舞台もツイン・ピークスに留まらず、

バックホーン、ニューヨークと拡大。

これが最終回に向かって収束するのか?

いや、そこはリンチのこと、

あまり期待はしない方がいいだろう...。

 

今後、解明されるかどうかわからないが、

前半で提起された謎を羅列していく。

 〇430

 〇リチャードとリンダ

 〇二羽の鳥と一石

 〇エクスペリメントはなぜサム達を襲ったのか?

 〇誰がルース・ダヴェンポートを殺したのか?

 〇ビルの車のトランクから発見された肉片は?

 〇ダンカン・トッドは誰から依頼されているのか?

 〇ローラ・パーマーの顔パッカーンの意味は?

 〇ジャックが仕掛けた車の行方

 〇カードに書かれたマークの意味

 〇フィリップ・ジェフリーズの存在

 〇253

 〇"Naido"がいた部屋の存在

 〇ダギー・ジョーンズの存在

 〇ダギーが嵌めていた "緑の指輪"

 〇119と叫ぶヤク中の母親のその後

 〇ジョージタウンの妻殺し事件

 〇クーパーの覚醒はいつ?

 〇アルバートが語ったコロンビアの男の情報

 〇ブリッグス少佐の遺体から出てきた結婚指輪

 〇リトルフィールド案件の放火の真相

 〇ブリッグス少佐の頭部の行方

 〇ルース・ダヴェンポートの胴体の行方

 〇リチャードとチャドの関係

 〇牛が月を跳び越えた

 〇フィリッブとブエノスアイレスの関係

 〇クーパーが記した報告書の意味

 〇レッドの目的

 〇トレイラーパークのカールの不思議な力

 〇スパイクの存在

 〇リチャードのひき逃げ事件の行方

 〇フランク保安官の息子の自殺

 〇オードリーが運ばれたICUから出てきた悪クーパー

 〇年齢が合わないブリッグス少佐の遺体

 〇プライベートジェット機の窓

 〇クーパーの指紋

 〇スピリチュアルな山

 〇スピリチュアルな指

 〇リオデジャネイロの大豪邸

 〇ダイアンとクーパーの最期の夜

 〇ピックアップトラックの持ち主の行方

 〇ストロベリーとジョー・マクラスキー

 〇スパイクの "焦げたオイルの臭い"

 〇拳銃に固着していたスパイクの肉片

 〇グレート・ノーザン・ホテルの異音

 〇ビリーを探す男

 〇パラレルしたダブルRダイナーの客たち

 〇全身真っ黒な男たちの存在

 〇レイとフィリップの関係

 〇コンビニエンス・ストアの存在

 〇エクスペリメントの存在

 〇ボブ玉の存在

 〇宮殿の存在

 〇巨人と婦人の存在

 〇ローラ玉の存在

 〇"森の男" の存在

 〇トビガエルを飲み込んだ少女のその後

...

...

...

ヤバイですな、残り10話でこんなにある謎が解明されるのか?

たぶん、普通に放置されて終わりでしょ。

でも、せめて大きめの謎ぐらいは明らかにして欲しいですよね。

来週から再び始まるシリーズが待ちきれないっ!

ツイン・ピークス The Return 考察 第8章 ボブ誕生?トリニティ?こんなものわかるかっ!

スゴすぎた。

わけがわからなさすぎ!

だけど猛烈に魅力的。

そして、とてつもなくリンチ的!

こんなの、わかったフリしようものなら、

リンチ・フリークから袋叩きに遭いますな。

青二才がイキってんじゃねぇぞ、と。

よっしゃ、物は試しじゃないの。

無謀な解読に挑んでみましょう、姐さん。

しっかし、この21世紀に、よくもまあ、

こんな前衛的なものをテレビで放送したもんだ。

SHOWTIME、スゴすぎ。偉い!

ていうか、第8章だけでも映画館で観たいぜよ!

劇場で鑑賞してこそ真価が発揮されるぜよ!

もう、こんなのツイン・ピークスじゃないぜよ!

テレビドラマの範疇、とっくに超えてるぜよ!

 

◆ベージュのレンタカーの車内

 運転しているレイ・モンロー。助手席に悪クーパー。

  〇マーフィーが用意した車には3つの追跡装置

  〇「C」「FIRE」「D・X」

  〇前を走るトラックのナンバー「DEGWW 8」に転送

  〇レイは普通に銃刀法違反で捕まったらしい

  〇二人の行先は "農場" (ファーム)

  〇そこは安全だという

  〇レイは何かの組織、もしくは集団から "座標" を盗んだ

  〇悪クーパーが欲しい "座標" はレイが全て記憶している

  〇それは全て "数字"

  〇その "座標" はとても価値がある

  〇その "座標" は大金になるらしい

 第2章のダーリャ殺害時にも思いましたが、

 どうもレイとダーリャは、

 悪クーパーを普通にクーパーと呼んでいます。

 第1章で出てきた小屋の主人オーティスは、

 悪クーパーのことを "ミスターC" と呼んでいました。

 どうでもいい疑問かもしれませんが、

 彼らはクーパーが、

 もともとFBIだったということを知っているのでしょうか?

 

◆どこかの野原

 小便がしたいと車を止めるレイ。外に出ていく。

 グローブボックスから拳銃を取り出す悪クーパー。

 さて、前回、脱獄の条件提示で、

 マーフィー所長に「友達を入れておけ」と言ってましたが、

 それはどうやら拳銃だったようです。

 

 拳銃でレイを脅す悪クーパー。

 「報酬の50万ドルは諦めろ」

 しかし、レイも隠し持っていた拳銃を構える。

 引鉄を引く悪クーパー、しかし、拳銃は空砲。

 「引っかかったな」と悪クーパーを撃つレイ。

 2発の銃弾を腹に受けて悪クーパーが倒れる。

 ん?

 これって、レイとマーフィー所長はグルですか?

 "友達" って空砲のこと?

 

 ちょいと仮説を立ててみます。

 悪クーパーをおびき寄せるため、

 レイはわざとヤンクトン刑務所に捕まった、フリをした。

 第2章で盗聴されたレイとダーリャの会話の中で、

 「銃を持って州境を越えたらパクられた」と言ってましたが、

 サウスダコタ州はアメリカの中でも銃規制が甘い州らしいので、

 とてもレイが話していたことが本当だとは思えない。

 さらにプリペイド携帯だから大丈夫とも話していましたが、

 どうやらプリペイドの方が盗聴しやすいそうです。

 だとすると、レイは悪クーパーに聞かれるのを前提に、

 ダーリャと会話をしていたような節があります。

 それを真に受けていたダーリャが、なんかかわいそうですが...。

 

 となると、レイとマーフィー所長が、

 どうも裏でつながっていそうな気がしてきます。

 悪クーパーは拳銃を車に入れとけと言いましたが、

 レイは普通に懐に隠し持っていた。

 普通に捕まって、普通に脱獄するのに、

 この流れってやっぱおかしいよね。

 てことは、

 "座標" について、マーフィー所長も一枚噛んでいるのか?

 んん...。

 なんか違和感を感じるんだよなぁ。

 みんな役者すぎるような気がする。 

 

 本編に戻ります。

 悪クーパーにとどめを刺そうとレイが拳銃を構えると、

 野原の向こうから6人の全身真っ黒い男たちが現れる。

 彼らは実体を持たず、稲光の中で存在する。

 6人のうち3人はレイの周りを威嚇するように踊り、

 残り3人は悪クーパーの手当て(?)を始める。

 腹の傷を広げ、その血を顔に塗りたくる。

 傷はどんどん広がる。

 そして、広がった傷から黒い物体が姿を現わす。

 臓器のようなその物体の中にボブの姿がある。

 それを見たレイは、あまりの恐ろしさに逃げ出す。

 稲光と煙幕と共に黒い男たちも姿を消す。

 

 はい。

 集団でやってきましたよ、真っ黒なおっちゃん達が。

 第2章、ビル・ヘイスティングスの牢屋に現れ、

 顔だけ宙に消えていった全身真っ黒なおっちゃん。

 第7章、シンディ大尉が電話をしている廊下を

 ただただ通り過ぎていった真っ黒なおっちゃん。

 意味深に単独行動を起こしているのかと思いきや、

 ワサワサ出てきましたよ。ワサワサ。

 そして、悪クーパーを助けてるのか、

 それとも子供のように砂場で戯れているのか、

 とにかく「わーい、わーい」とワサワサしてます。

 それは、ボブがおびき寄せたのか?

 それとも未知なる力が働いているのか?

 そもそも、このおっちゃん達はなんのメタファーなん?

 ただ現れるだけで、あまり悪意を感じないんだけど。

 

◆ベージュのレンタカーの車内

 フィリップ・ジェフリーズに留守電を入れるレイ。

 「ヤツは死んだと思う」

 「でもヤツの仲間が現れたんで確信は持てない」

 「クーパの中に 何かいた」

 「それが今回の件の鍵になるかも」

 「行き先は言ってある」

 「追いかけてきたら そこで捕らえる」

 これもさっぱりわからない。

 フィリップはいったい何を企んでいるんだろう。

 ていうか、どのタイミングで、

 フィリップは悪クーパー抹殺の依頼をレイにしたんだろう。

 しかも、50万ドルをちらつかせて。

 さらに "今回の件" の鍵って、なに?

 "座標" のことか?

 それとも我々が知らない何かか?

 ヤバイ、めっちゃ気になるやん!

 

◆BANG BANG BAR

 バンドの演奏 "SHE'S GONE AWAY" by Nine Inch Nails

 トレント・レズナーデイヴィッド・リンチの間柄は、

 リンチ・ファンには今さら説明するまでもないと思いますが、

 知らない人は、まあ、ググってみてください。

 「ロスト・ハイウェイ」と「Came Back Haunted」

 ちなみにナインインチのMV「Came Back Haunted」には、

 進化した"腕" のようなものが出てきます。

 イレイザーヘッドの赤ん坊みたいなもの、とも言えますけど。

 しかし、

 普段、海外のテレビに出演したというか、

 メディアに露出したという話をあまり聞かないナインインチを、

 こんなメインストリームの注目度100%の作品に出演させたというのは、

 なんか余計にリンチ最後の集大成感がバリバリあるような気がします。

 なんだろう、

 本当にこのThe Returnでリンチの映像作品が見納めなのかもしれない。

 リンチ先生の最後の作品なら、俺も一肌脱ぎますよっ!とばかりに、

 トレントが出演を快諾したような感じがスゴイするのよね。

 だとしたら、マジで毎週毎週が永久保存版ですな!

 ちなみに、この "SHE'S GONE AWAY" は、

 ツイン・ピークス用に書き下ろした新曲らしいです。

 作品とリンクしている歌詞も要チェックですよ。

 て、絶対秘密主義で貫かれた制作現場、

 トレントは脚本を読まずに曲を書いたみたいですけど...。

 

◆どこかの野原

 彼女はどこかに消えた、彼女はどこかに去って行った

 そんな歌が終わると同時に悪クーパーが復活する。

 もう不死身やん...。

 

ニューメキシコ州ホワイトサンズ

 1945年7月16日 午前5時29分45秒

 初の核実験「トリニティ実験」が行われる。

f:id:wisteria-valley:20170911021211j:plain

 TNT換算で約19キロトン。

 それは1トン爆弾2万個分のエネルギーに匹敵し、

 マグニチュード6(熊本地震)と同等のエネルギーがあり、

 約6000発の雷と同等の電磁力エネルギーを発する。

 それらが一瞬にして爆発。

 瞬く間にキノコ雲が大きくなる。

 そのコアに向かってカメラはどんどん近づいていく。

 大量の放射能によって細胞がことごとく破壊され、

 猛烈な衝撃波が塵となった細胞を宙に舞わす。

f:id:wisteria-valley:20170913024731j:plain

 太陽の表面温度の約170倍もある炎が全てを焼きつくし、

 さらにコアまで潜り込んでいくと、

 あちらこちらで核分裂が起こり、中性子が飛び回り、

 超臨界から放出されたエネルギーが爆発を何度も起こしている。

 さらにカメラはグラウンド・ゼロに向かっていく。

 

◆コンビニエンス・ストア

 グラウンド・ゼロの先にコンビニエンス・ストアがある。

f:id:wisteria-valley:20170913024827j:plain

 見えない何かがコンビニを出入りし、

 不穏な煙幕が店内から溢れ出す。

 店内の電気が何度もショートする。

 熱量の増加に伴い勢いを増していく煙幕だが、

 ふと霧が晴れるように消える。

 そして、全身真っ黒な男達が6~7人、

 コンビニの中を行ったり来たりしていくと電気量が増えていく。

 その電気量が沸点まで高まると時空がゆがみ始める。

 さらに電気量は増し、次元そのものが崩壊し始める。

 

◆次元の狭間

 邪悪なるもの "エクスペリメント"。

 口から煙のようなゼリー層を吐き出す。

f:id:wisteria-valley:20170913025001j:plain

 そのゼリー層の中には卵のようなものが多数あり、

 そこに一際大きな臓器のような塊が紛れている。

 その臓器の塊にはボブの姿がある。

 ボブの塊と卵がゼリー層から抜けてどこかに放出される。

 

グラウンド・ゼロ

 ウラニウム原子が核分裂を起こし続け、

 素粒子素粒子の衝突が超臨界を作りだし、

 そのエネルギーが生み出した炎が全てを焼き尽くす。

 その中心から液体状の塊が浮かび上がってくる。

 それは質量とエネルギーが極限まで凝縮された塊。

 カメラはその塊の中に潜り込んでいく。

 エネルギーの内部はあらゆる次元を包括しており、

 その中心に迫るカメラは次元の彼方まで飛ばされていく。

 その果てには "集合的無意識" の海が広がっていた。

 

 てな具合で、なんかスゴすぎて頭がクラクラします。

 まるでNHKスペシャルでも見ているような気分です。

 いったい誰が、ツイン・ピークスの続編で、

 核爆弾が描かれることを想像できたでしょうか?

 ゴードンの部屋に飾られていた「きのこ雲」の写真も、

 暗にこれを示唆していたみたいです。

 もう、リンチの発想なのか、

 はたまたマーク・フロストの発想なのか、

 その辺はよくわかりませんが、

 まあ、とにかくスゴイ流れです。

 

 さらにムードを盛り上げていたのが使用されていた楽曲。

 クシシュトフ・ペンデレツキの「広島の犠牲者に捧げる哀歌」

 その前衛的な音楽がリンチ映像と相まって、

 さらに破壊と恐怖を観るものに突き付けてきます。

 

 ただ、僕も調べてみてわかったのですが、

 ペンデレツキという人は、どうも原爆の悲惨さをイメージして

 この楽曲を作ったわけではないようです。

 もともとは無題で、広島の "ひ" の字もなかった。

 それがどうしてこのタイトルになったかというと、

 松下眞一という人がペンデレツキに、

 「広島の原爆っぽいから、このタイトルにしなよ」と助言し、

 ペンデレツキも「ああ、いいね」と、

 あっさりその提案を受けたようなんですね、Wikipediaによると。

 被爆国に住む僕ら日本人は、

 原爆=広島・長崎、それをリンチがテーマにした、

 と、妙な親近感を沸かせてしまいがちですが、

 この映像、

 リンチも決して原爆の脅威を狙って映像化したわけではなく、

 時空や次元が歪むほどの衝撃=核爆弾、

 そこに原爆と実はなんの関係もない音楽を当てはめた。

 そこにこそリンチの意図があるような気がします。

 

 さらにグラウンド・ゼロの先にコンビニがあるっていうのも、

 なんか、もんのすごくシュールですよね。

 爆心地の先にコンビニだよ?

 しかも真っ黒なおっちゃん達が、またワサワサしてるし。

 焼け焦げちゃったから真っ黒なのかな?

 ブリキのロボットみたいに、あっちこっち動き回ってるし、

 窓の向こうにはクリーム・コーンの缶詰めが積みあがってるし、

 もう、ヤバいよ、現実に帰りたいよ!

 

 映画「FIRE WALK WITH ME」で、

 ロッジの住人たちのミーティングが開かれていたのは、

 コンビニエンスストアの上だった。

 フィリップ・ジェフリーズはそう叫んでいました。

 そして、続けてこうも言っています。

 「オレたちは夢の中で生きてる!」

 そのコンビニがこの場所だとすると、

 これは "夢の世界" = "無意識を顕在化させた世界"

 そんな風に解釈することもできそうです。  

 

 さらに"エクスペリメント"ですよ。

f:id:wisteria-valley:20170913024933j:plain

 第1章のガラスの箱に出てきたのは紛れもなくコイツです。

 しかも、よく見ると、なによ、

 ピッコロ大魔王みたいに、

 頭に触覚というか角みたいなものがあるじゃない。

 これは第2章で悪クーパーが出したカードのマークそのものじゃん。

f:id:wisteria-valley:20170814192142j:plain

 さらにピッコロみたいに口からタマゴを吐き出すって、

 もう、どこまでドラゴン・ボールやねん!

 挙句の果てには "ボブ" まで産まれてるし、マジか!

 25年前、ただの大道具さんが撮影中に、

 ヤバイヤバイ映っちゃう!って、

 慌ててベッドの陰に隠れただけの存在が、

 今では悪の権化から生み出された、

 悪の象徴になっちゃってるよ。スゲエなぁ。

 

 まあ、冷やかしはこの辺までにして、

 このシークエンスを大マジメに考えてみると、

 多くの人が感じているように、

  ★人類初の核実験

     ↓

  ★その衝撃により何かの扉が開いた

     ↓

  ★悪の世界から "ボブ" が生まれる

     ↓

  ★44年後、ローラを殺す

     ↓

  ★さらに28年後、悪クーパーと悪さする

 と、まあ、こんな流れに見えます。

 

 なんか、おかしくないですか?

 

 「人類最大の悪=核爆弾の開発」

 破壊力という点では、この定義が成り立つように見えますが、

 それにしても "ボブ" の存在が、あまりにも突飛です。

 そもそも、ここにいる "ボブ" は僕たちが知っている彼ではない。

 "腕" が進化を遂げたように、"ボブ" も進化したのだろうか?

 仮にそうだとしても1989年の44年前に、

 "ボブ" があの姿だったというのは、どういうことなのだろう。

 謎がさらなる謎を引寄せ、もう謎の雪だるま状態です。

 

◆"集合的無意識"の海

 限りなく広がる"集合的無意識"の海。

 アカシックレコードの大海原。

 その先に "顕在意識" の島が見えてくる。

f:id:wisteria-valley:20170913235735j:plain

 "顕在意識" の島の突端には "内なる宮殿" がある。

 これが "誰" の顕在意識なのかは、わからない。

f:id:wisteria-valley:20170913235916j:plain

 

◆内なる宮殿

 壁にくり貫かれている窓から建物内に入る。

 まだら模様の絨毯が敷かれた部屋には、

 梵鐘のような発電機らしきものと、

 スタンドライトにパーティーション、

 壁やソファには葉のデザインが施されている。

f:id:wisteria-valley:20170914002546j:plain

 ソファではスパンコールのドレスを纏った婦人が、

 蓄音機から流れる音楽に身を委ねている。

  ドレス婦人:セニョリータ・ディードー

 唐突に警報が鳴り響く。

 梵鐘の裏から姿を現わす巨人(???????)。

 ディードー嬢と顔を見合わせる。

 先ほどのくり貫かれた窓の先を訝しげに眺めている。

 梵鐘のスイッチを切ると警報が鳴りやむ。

 再び、梵鐘の裏へと姿を消す巨人(???????)。

 

 さて何からいきましょうか...。

 

  〇まだら模様の絨毯

   この部屋の絨毯は、

   第1章のオープニング、

   巨人とクーパーが話していた部屋の絨毯と一緒

 

  〇蓄音機

   この部屋の蓄音機は、

   第1章のオープニングで、

   奇妙な音を奏でていた蓄音機と一緒

 

  〇ソファ

   この部屋のソファは、

   第1章のオープニングのソファと同じ、

   葉の模様をあしらっている

 

  〇スタンドライト

   この部屋のライトは、

   第1章のクーパーの左横にあったライトと同じ

 

  〇梵鐘のような発電機 もしくは警報機

   姿形は、第3章に出てきたブリキの箱の上、

   Naidoがレバーを下ろした発電機と一緒。

   しかし、第3章の梵鐘には、

   てっぺんにヒューズというかプラグというか、

   放電クランプのようなものはついていない

 

 そんな感じで、ほぼこの部屋、もしくはこの建物は、

 第1章のオープニングと同じ場所だと言える。

 第3章のNaidoがいた部屋とも、床の絨毯の柄は一緒で、

 さらに蓄音機から流れていた曲 "SLOW 30'S ROOM" が、

 Naidoの部屋にも微かに聞こえていた。

 すぐにドアのノックにかき消されてしまうけど...。

 どこまでの関連性があるのか現時点ではわからないけど、

 クーパーが「ここはどこだ?」と聞いていたので、

 Naidoがいた部屋は、

 第1章の部屋とはパラレルになっていそうな感じがする。

 

 さらに今回登場したセニョリータ。

 名前をカタカナにするのが難しいけど、

 ダイド、ディド、ディードーと表記できる。

 真っ先に思いつくのはダイド、

 10年ほど前にエミネム絡みで、

 ちょい人気だったイギリスの女性歌手の名前。

 "騒ぐ" や "ふざける" という意味がある。

 でも、そこはリンチ。

 もしくは都市伝説大好きマーク・フロストのこと、

 そんな単純なものではないと思う。

 だとすると、ディードーじゃないだろうか。

 古代都市国家 "カルタゴ" を建国した女王の名前である。

 カルタゴは、現在のチュニジアの首都近辺に、

 紀元前9世紀頃に栄えた都市であり、

 オペラ「トロイアの人々」や、

 ローマ最大の敵ハンニバルの軍勢で有名な都市国家

 そして、ローマによって跡形もなく滅ぼされた都市でもある。

 実は "民族滅亡" というテーマは、

 この「The Return」の裏テーマとして、

 かなり重要なポイントではないかと思っています。

  〇インディアンとアメリカの関係

  〇カルタゴとローマの関係

  〇グローバリズムイスラエル

  〇冷戦とキューバ

 善悪の二項対立という構造、

 そして"恐怖"というテーマ。

 ヤバイ、また話を広げすぎてしまっているので、

 もうこれ以上はやめよう。

 

◆時をつかさどる劇場

 大海原のような まだら模様の絨毯が敷き詰められている。

 ステージ上にはスクリーンと梵鐘型の発電機。

f:id:wisteria-valley:20170915023050j:plain

 劇場のステージに上がる巨人(???????)。

 左手を掲げるとスクリーンに映像が映し出される。

  〇トリニティ実験

  〇コンビニエンスストアと黒い男達

  〇エクスペリメントとゼリー層

  〇ボブの塊

 映像はボブの塊で一時停止する。

 ステージ奥に移動する巨人(???????)、宙に浮かぶ

 そこへディードー嬢がライトに照らされて登場。

 巨人(???????)は、金色の煙幕を吹き出し始める。

 スクリーンのボブが消え、宇宙が映し出される。

 ステージに上がり、その様子を見守るディードー嬢。

 巨人(???????)から噴き出る金色の光の粒が、

 徐々に子宮のような形を描いていく。

 そこから金色に輝く玉が生み出される。

 それを受け取るディードー嬢。

 金色に輝く玉に浮かび上がるローラ・パーマー。

 ディードー嬢、愛おしそうにキスをすると宙に手放す。

 上部に設けられた振り子時計のモニュメント。

f:id:wisteria-valley:20170915030924j:plain

 金色に輝く玉が、ホルン状の筒に吸い込まれていく。

 スクリーンに映し出される地球。

 筒の先から放出された金色に輝く玉が、

 スクリーンの向こう側へ突き抜け、地球へと落ちていく。

 それを見守るディードー嬢。

 

 さてさて、いっちばん、わけわかんないシーンです。

 とりあえず、この劇場、

 マルホランドドライブの "クラブ・シレンシオ" と同じ場所です。

f:id:wisteria-valley:20170915030818j:plain

 「楽団はいません。これは全て録音です!」ではないけど、

 横から奇妙な男が出てきてもおかしくない状態です。

 さらにローラ・パーマー!

 もう、なんやねん!

 赤ん坊の姿でもなければ、熟女の姿でもない、

 みんなが知ってるローラの笑顔が浮かび上がるって、

 もう、ここまで来るとウルトラマンじゃない?

 さっきの警報も怪獣出現の警報みたいだし、

 スクリーンに映し出されるのも怪獣の様子確認みたいだし、

 ローラ玉を地球に送るのも、

 まるでM78星雲からの贈り物みたいだよ。

 普通に見てると、ボブ VS ローラ みたいに見えるけど、

 あまりにも階級が違いすぎるシングルマッチだよね。

 その結果はみんなが知ってるし。

 

 巨人が吹き出した金色の煙幕は "子宮" の形をしていました。

 となると、このシークエンスは排卵を表現している?

 だとすると、同じ排卵をしたエクスペリメントは男性側?

 これってイレイザーヘッドのオープニング?

 ボブ玉とローラ玉が交わるということは、結局、なに?

 最高に訳が分からなさすぎます!

 

 しかし、こう捉えると、どうでしょう。 

  〇ボブ玉=脅威、悪意、暴力=男性的

  〇ローラ玉=警鐘、愛、献身=女性的

 なんか、いいとこまで来たような感じがします。

 旧作でもローラの立ち位置は上記類のようなものでした。

 映画「FIRE WALK WITH ME」では、

 献身的というよりは、逆にボブに抗う姿が描かれていましたが、

 それはローラ視点で物語が語られていたからだと思われます。

 

 今回の第8章のここまでのストーリーも、

  〇悪クーパーが撃たれたよ!

  〇そのお腹からエイリアンみたいにボブ玉が出てきた!

  〇みんな、ボブ玉 知らないでしょ? 説明するよ

  〇実はトリニティ実験ってのがあってさ

  〇電気仕掛けのコンビニがオープンしてね

  〇ピッコロ大魔王 エクスペリメントが産んだんだよ

 こうやって書いてみると、

 ここまでのストーリーって、素直に一直線のような気がしてきた。

 となると、このボブ玉と旧作のキラー・ボブは別物、

 完全にパラレルということになりそうです。

 

 そして、ローラ玉は、

 みんな気をつけて、ボブ玉が生まれたよ!

 と、警告をするために地球に送り込まれた。

 ボブと戦うためではなく、

 ボブの存在を知らせるための言わば "Jアラート" みたいな役割。

 ボブ玉、飛んできたよ!避難、避難!みたいな。

 そして、事実、旧作では、

 ローラの日記などでボブの存在が浮き彫りにされた。

 でも、その姿をみんなに教えたのはローラではなく、

 ローラの母、サラ・パーマーだったけどね...。

 

ニューメキシコ砂漠

 時は巡り、1956年8月5日。

 砂漠に落ちている卵が孵化する。

 中から生まれてきたのはトビガエル。

 何かに向かって這っていきます。

 

f:id:wisteria-valley:20170915033234j:plain

 エクスペリメントが吐き出した卵が孵化しました。

 11年後に...。

 なんで孵化するのに、そんなに時間がかかるの?

 さらにカエルの背中に羽根が生えていて、

 前足は虫のように節が何か所もあります。

 キモイ。

 

 ネットで、ちょっと面白いのを拾ったので貼ります。

f:id:wisteria-valley:20170915174236j:plain

 「The Flying Frogs」

 どうやら女性をターゲットに纏わりつく生き物。

 インディアンと何か関係があるようです。

 水・陸・空、どこにでも行ける超ハイブリッドな存在。

 どうせマーク・フロストが考えた架空のものだろ?と、

 高を括っていたんですが、どうも違うみたい...。

 

 ちなみにトーテムポールに描かれる「カエル」の象徴は、

 伝達者・仲介人・春・新しい人生、だそうです。

 

◆倉庫があるガソリンスタンド

 一組のカップルが、何かのイベントから帰ってくる。

 少女が道に落ちている1セントを拾う。

 表が上、幸運が来る徴。

 少年は少女の幸運を願う。

 

◆どこかの平原

 空から降りてくる男の影。

 仲間も姿を現わす。

 

 そして、日が暮れる。

 道を走ってくる一台の車。

 前方に停車している車の周りに人だかりの影。

 男が一人道に現れ、走ってきた車を制止する。

 車に乗っている老夫婦は訝しむ。

 全身真っ黒な "森の男" がタバコを差し向け、

 「火、あるか?」と繰り返す。

 いつの間にか車の周りに他の男達が群がっている。

 恐怖に怯え、そこから逃げ出す老夫婦。

 

 さてさて、なんですか?

 "森の男" ?

 しかも、空から降りてきました。

 シュワッ!って感じで...。

 エンドクレジットには "Woodsman" とあったので、

 森の住人、きこり、という意味があるみたいです。

 唐突に「火、あるか?」って、ないわ!

 

◆少女の家への帰り道

 少女を家まで送っていく少年。

  〇少年は町の方に住んでいる

  〇家は学校のそば

  〇少年はメアリーを送っていくと思っていた

  〇少年とメアリーの関係は終わったらしい

  〇少女にキスを求める少年

  〇はにかみながらキスを受け入れる

  〇また、と家に帰る少女

  〇その表情は幸せそう

 

◆KPJKラジオ

f:id:wisteria-valley:20170915194731j:plain

 ラジオ局から流れるThe Plattersの"MY PRAYER"。

 時は22:16。

 その放送を聴きながら整備士が仕事をしている。

 ダイナーのメイドがテーブルを拭いている。

f:id:wisteria-valley:20170915194827j:plain

 先ほどの少女がベッドで物思いにふけっている。

 "森の男" が単身でラジオ局にやってくる。

 受付女性に「火、あるか?」と聞きながら、

 左手で彼女の頭を握りつぶす。

 ブースに乗り込んでいく "森の男"。

 DJの頭を鷲掴みにし、放送マイクを奪う。

 「これが水だ。そして、これが井戸。

 すべて飲み干し降りてゆけ。この馬は白目で、中は闇」

 その文言を繰り返し繰り返し語る。

 それを聞いたメイドや整備士が倒れる。

 

 なんでしょう。

 急に村上春樹の小説を読んでいるような気分になってきました。

 まあ、"井戸" ってワードだけですけどね。

 でも、さりげなくリンチと村上氏は似ていると思ってます。

 どちらも "あちらの世界" を描こうとしているし、

 どちらも そこそこインテリだし、

 そこそこ訳のわかんないキャラも出てくるし。

 まあ、それについては、また後々に語るとします。

 

 "森の男" のセリフをそのまま解釈するなら、

   "欲望" という名の水を好きなだけ飲め、

   だが井戸は枯れることがない。

   井戸の底で欲望に溺れてしまえ。

   "自由" という名の馬は息絶えた。

   お前は欲望の闇から逃げられない。

 こんな感じのニュアンスになる。

 普通すぎるけど。

 

 しかし、"森の男" は誰に向かってこれを語ったのだろう?

 んでもって、なぜ頭を潰さなければいけなかったのか?

 

◆少女の部屋

 "森の男" の放送を聴き、訝しむ少女。

 眠気に襲われベッドに横になる。

 道の向こうからトビガエルが這ってくる。

 部屋の窓から少女のもとへ忍び込む。

 そして、眠る少女の口から体内に這い込んでいく。

 

 ヤバい。

 エクスペリメントから産まれたトビガエルが、

 無垢な少女の中に入ってしまいました。

 しかも、トビガエル、

 はなっからこの少女を狙っていたようです。

 そのための11年だったのか?

 少女が大きくなるのをただただ砂漠で待っていたのか?

 なんだろう。

 エクスペリメント、お前、何を仕掛けようとしてるん?

 

◆KPJKラジオ

 繰り返し文言を言い続ける "森の男"。

 DJの頭を握り潰し、放送を終える。

 ラジオ局を後にし、闇へと消えていく。

 

 最後にきましたリンチ・ブラック!

 もう、おなかいっぱい!

 

というわけで、伝説の第8章。

The Returnの重要な折り返し地点になること間違いなしです。

特に劇場の存在がヤバイです。

マルホランド・ドライブインランド・エンパイア

いずれも劇場が "世界" の切替わり点でした。

 

しかも、The Return 、

旧作の続編でも、映画の続編でもないことが、

ボブ玉とローラ玉ではっきりしました。

これは、たぶんクーパーの神曲編ではないかと。

クーパーのカンタベリー物語みたいな。

巡礼の旅はまだまだ続く!

ツイン・ピークス The Return 考察 第7章 PART.2 やさぐれダイアン!チョップするジェイニーE!掃きそうじはしっかりやれよっ!

本国で迎えた最終回が物議をかもしております。

多くの人がブチ切れてF※※※連発の大騒然。

ああ、どこまで意味不明なことが起きてるんだろ。

楽しみすぎる!

 

前回、必要以上にローラの日記を掘り下げてしまい、

あまりのボリュームになってしまったのですが、

いやいや、第7章の後半も重要なことだらけ!

どこまでのボリュームになるか全くわかりません。

最後にF※※※と地団太しないためにも、

1話1話、玉ねぎの皮をペリペリ剥がすように

涙を流しながら丹念に掘り下げていこうと思います。

 

◆ゴードン・コールの部屋

 口笛を吹いている上機嫌なゴードン。

 どうやら昨日の夜は最高だったみたい。

 そこにアルバートが報告に来る。

 雨に濡れて肺炎になりかけたらしい。最悪だ。

 ダイアンを説得させるためゴードンが駆り出される。

 

 第3章では、

 ゴードンの部屋に「きのこ雲」と「カフカ」が飾られていましたが、

 今回、新たに「トウモロコシ」が加わりました。

f:id:wisteria-valley:20170905005136j:plain

 ピーカーなら、ああ、ガルモンボジーアでしょと、

 「コーン=痛みや悲しみ」に直結するのではと思いますが、

 ちょいと待ってください。

 それはクリーム・コーンのお話し。

 ここにあるのはトウモロコシそのものです。

 

 実は「トウモロコシ」の起源というのは未だ判明しておらず、

 巷では宇宙からやってきた謎の植物と言われています。

 そんな植物が現在、世界の三本指に入るほど大量に生産され、

 今ではバイオマスエタノールとして、

 次世代クリーン・エネルギーの最有力候補として挙がっています。

 それとツイン・ピークスがどう絡むのかはさっぱりですが、

 この「トウモロコシ」も、なにげにメタファーになってそうです。

 

 ちなみにゴードン・コールが物思いに吹いていた口笛。

 これはイタリア映画「フェリーニのアマルコルド」のテーマ曲。

 だ、そうです。

 僕もなんの曲だろうと気にはなっていたけど、

 ネットってスゴイよなぁ、

 海の向こうで誰かが教えてくれるんだもん。

 これはリンチ教授のオマージュって感じがします。

 こう見えてツイン・ピークスは喜劇なんだゼっ、みたいな?

 

◆ダイアンの家

 ずいぶんとオシャレな所に住んでおります。

f:id:wisteria-valley:20170905005332j:plain

 男を連れ込んで、それなりに今を満喫しているダイアン。

 まあ、やさぐれております。

 サウスダコタに行こうと誘うゴードンとアルバート

 悪クーパーが本当にクーパーなのか微妙だから、

 今まで一番近い存在だったダイアンに、

 彼かどうか判断してもらおうという魂胆のようです。

 なかなか間の抜けたFBIでございますが、

 それがツイン・ピークスです。

 そして、それはダイアンが知ってることにも関係するらしい。

 ダイアンはいろんなことを知っていそうですが...。

 

◆プライベートジェト機

f:id:wisteria-valley:20170905015919j:plain

f:id:wisteria-valley:20170905015938j:plain

f:id:wisteria-valley:20170905020000j:plain

 上の3枚の写真を見て何か気づかれただろうか。

 一番上の写真が通常の窓が6つ並んでいる状態。

 2枚目は右側2つの窓が意図的に塗りつぶされている。

 3枚目に至っては右側1つと真ん中2つが塗りつぶされている。

 実際はこれだけでなく、いろんな窓が塗りつぶされている。

 映像ではほんの一瞬のシーンなので、

 パッと見た感じでは窓に光が反射しているように見える。

 しかし、光の反射だとしても、3枚目は明らかに意図を感じる。

 海外のサイトでは、第7章の最大の謎と騒がれていましたが、

 これが仕込まれた暗号なのか、

 なにかの信号なのかは、あたしにはさっぱりわかりません!

 巷では「ブラック or ホワイト」って解読できるらしいんだけど、

 黒か白かって聞かれたら「白」でしょ。

 ジェット機も山も白いんだから。

 

 機内でタミーが指紋の件を報告する。

f:id:wisteria-valley:20170905231033j:plain

  〇25年前と2日前のクーパーの指紋

  〇一見、2つは同じに見える

  〇だが指紋のコードマークの位置が左右逆になっている

  〇誰かが同じように見せようとして裏表逆にした、とアルバート

  〇「とても」もひっくり返すと「もてと」とゴードン

 どうやらドッペルゲンガーは鏡写しの存在のようです。

 ていうか、FBIになると、

 指紋にコードマークをつけられるみたいです。

 見た感じ、どれがコードマークなのかもよくわからないけど。

 

 さらにタミーに手を出してごらんとゴードン。

 そして、左の小指から順に

 "私は-とても-とても-うれしい-また-君と-再会-できて-懐かしの-友よ"

 と、第4章のヤンクトン刑務所での悪クーパーとの会話を彷彿させ、

 なぜか一つ一つ指をつまみながら語ります。

f:id:wisteria-valley:20170906000335j:plain

 さらに、左手の太陽丘を "スピリチュアルな山"

 左薬指を "スピリチュアルな指" と諭し、よく考えろと言います。

 

 さてさて、手相の時間でございます。

 前回の第6章でも、レッドが「手」について学んだことあるか?

 と聞いておりましたが、手相なんて生命線ぐらいしか知りません。

 "太陽丘" なんて、さらに なんじゃらほい な感じです。

 

 ギリシャ神話に出てくる太陽の神 "アポロン"。

 そのアポロンが由来となっているのが「太陽丘」。

 手の平の薬指の付け根辺りのことを指します。

 どうやら、ここがこんもりしていると人気者で、

 お金がガポガポ入ってくるそうなのですが、

 自分はどうなの?と見てみたら、見事にぺったんこ!

 ヤバイ、ひたすら摘まみまくって、わざとこんもりさせるかっ!

 

 薬指も創造を司り、太陽丘と同様、アポロンが由来のようです。

 なんか、浮かび上がってきましたよ。

 アポロン。太陽の神。美形で予言を司る。医術や芸術にも特化。

 金の弓矢で地上の人間を疫病で大量虐殺。

 ボクシングの祖ともいわれる。

 英語での呼び名は "アポロ"

 「アポロ計画」のアポロだそうです。

 それがスピリチュアル?霊感を司る?

 インスピレーションの源泉?

 結局、なんにもわかんないや!

 

 アルバートが悪クーパーの写真を取り出します。

 25年間で唯一撮影された写真のようですが、

 羽織っているジャケットが白。

 これって、フィリップ・ジェフリーズやん!

 ていうか、25年の間にたった1枚だけって、どんな!

 リオデジャネイロの郊外に、

 プール付きの大豪邸を持っていたそうだけど、

 今現在はイパネマの女性が所有者らしい。

 ボサノヴァですか!

 

◆スー・シティー、ヤンクトン連邦刑務所

 悪クーパーとダイアンが対面する。

 執拗に「最後に会ったのは、いつ?」と問い質すダイアン。

 どうやらダイアンの家で夜を過ごしたのが最後らしい。

 「あの夜の事は絶対に忘れない」

 なんか恨み節です。

 インランド・エンパイアのニッキーみたい。

 ややもすると、玉を潰されそうな勢いです。

 ところが、悪クーパーは、それがどうした?と平然。

 「あなたは誰?」と問い質し、

 「私を見て」と懇願するダイアン。

 なんかダイアンとクーパーの色恋沙汰を想像しますが、

 なんだろう、違和感を感じます。

 25年前のテレビシリーズのアニーとクーパーの関係、

 さらにウィンダム・アールの妻であるキャロラインとの関係、

 結構、クーパーは赤裸々にボイスレコーダーに語りかけてました。

 ダイアンが実在している今、

 彼女はいったいそれをどんな気持ちで聴いていたのでしょう。

 それともクーパーは語るだけ語って、

 そのテープをダイアンには送っていなかったのでしょうか。

 

 刑務所の駐車場でダイアンがゴードンに打ち明ける。

  〇あれはデイル・クーパーじゃない

  〇年を取った、人が変わったなど見た目の話ではない

  〇彼は心を失くしている

  〇あの夜のことが気になるゴードン

  〇ダイアンは今度二人きりの時に話すと約束する

 どうやら我々の知らない何かがまだまだ隠れていそうです。

 

 牢屋に戻る悪クーパー。

 ストロベリーについて話がある、

 マーフィー所長に伝えろ、と看守を脅します。

 ダイアンに会ったことで、

 悪クーパーは何かを決断したようです。

 

 ◆スパークウッドの先の林道

 トラックの持ち主を待ちわびるアンディー。

 4時30分の約束だが、今はもう5時を過ぎている。

 トラックの持ち主は一向に現れる気配がない。

 アンディー、そりゃ来るわけないよ。

 25年経っても人の好さは変わらないようです。

 

◆小屋のような家

 未だにピックアップトラックが停まっている。

 玄関のドアが半開き。

 不穏な空気が漂っている。

 逃げたか、消えたか、始末されたか...。

 

◆ヤンクトン刑務所、所長室

 マーフィー所長と悪クーパー。

 監視カメラは切られているらしい。

 所長さん、よっぽどストロベリーの件が弱みです。

  〇犬の脚

  〇もとは4本あった

  〇1本は悪クーパーの車から出てきた

  〇残りの3本はある情報と共に消えた

  〇その情報はマーフィー所長が知っている

  〇悪クーパーに危害があると二人の人物がやってくる

  〇その二人はマーフィーにとって都合の悪い人物

  〇ストロベリー、犬の脚、ジョー・マクラスキー

  〇それを聞いて観念するマーフィー所長

  〇悪クーパーの条件提示

    1.安いレンタカーを用意しろ

    2.レイ・モンローも一緒に出せ

    3.グローブボックスに友達を入れろ

    4.事は今夜1時

  〇八方塞のマーフィー所長

  〇ストロベリーは既に死んでいる

 

 はい、

 完全に放置されると思っていた第4章の「犬の脚」は、

 どうやら脱獄用のアイテムだったみたいです。

 動物愛護団体からクレームが来そうですな。

 

 さらに第2章で盗聴されたダーリャとレイの会話、

 「銃を持って州境を超えたらパクられた」というのは、

 どうもリアルな話のようです。

 マジか。

 疑われたダーリャが、なんか可哀そう。

 

 同じ第2章で、悪クーパーが司法省のホームページを検索。

 誰かの居所を探っていましたが、それもレイだった模様。

 と、すると、

 第3章で車をひっくり返して、ゲロ吐いたのも、

 わざとヤンクトン刑務所に入るためだったということ?

 いやいや、あれは普通にゲロでしょ。

 クーパー転送の副作用。

 それが逆に功を奏したのか、

 もしくは全てはもっと大きな力に動かされているのか。

 レイはフィリップ・ジェフリーズともつながっていそうだし、

 偶然では片づけられない何かがありそうです。

 

ラッキー7保険

 アンソニーがクーパーに詰め寄っています。

 裏工作がバレてんじゃないかと冷や冷やの様子。

 そこに刑事が3人やってくる。

  左の刑事:D・フスコ

  右の刑事:T・フスコ

  後ろの刑事:"スマイリー" フスコ

 なんだ?

 フスコ3兄弟か?

 よしこちゃんの弟、トン吉、チン平、カン太、みたいな。

 三つ子じゃなさそうだけどさ。

 そこにクーパーを迎えに来たジェイニーEも登場。

 随分と車の前で待っていたんだけど、

 待ちきれなくて職場まで来ちゃいました。

  〇相変わらずバッジがお気に入りのクーパー

  〇刑事は元ダギーの車の件で来た

  〇「盗まれた」と言うと刑事が反応

 どうやら第5章で、

 元ダギーの車を持ち去ろうとしていたのは、

 窃盗団の手先だったみたい。

 どうりでチンピラなわけだ。

 こんな伏線までThe Returnは回収してくれるのね。

 ちなみに"スマイリー" フスコは、去り際に笑うだけ。

 メモを取るわけでもなく、

 質問をするわけでもない、

 ただ話を聞いて笑うだけの刑事。

 お前、確実に必要ないだろ!

 

 刑事から解放されてビルの外に出るクーパー&ジェイニーE。

 そこへスパイクが拳銃を構えて突っ込んでくる!

 クーパー、難なくスパイクを取り押さえる!

 スパイク、弱ぇ!

 んでもっての、クーパー・チョップ!

 ジェイニーEはスパイクの首を絞める!絞める!絞める!

 それが一番苦しそう。

 そこに唐突に "腕" が現れる。

 「手をもぎ取れ!手を引きちぎれ!」

 意味がわからない。

 逆に "腕" に言われたことによって、

 クーパーはスパイクの手を放したようにも見える。

 解き放たれ逃げていくスパイク。

 

 しかし、このクーパーの防衛本能はなんでしょ?

 25年前のテレビシリーズでも、

 オードリー奪還のため、片目のジャックに乗り込んだ時、

 背後からのナイフ攻撃をバシッと片手で止めたクーパー。

 もともと反射神経はよかったみたいですが、

 それも事前に鏡で確認していたのと、

 相手が女性だったということも影響していそう。

 それが故にホテルでふいにジョシーに撃たれた時も、

 ロッジでウィンダム・アールにナイフで刺された時も、

 クーパーはなにも防衛することができなかった。

 

 今回、スパイクはなぜ拳銃で襲ってきたのか。

 前回第6章でロレインを襲った時、

 スパイクはアイスピックでめった刺しにしていた。

 白い封筒が届けられた時も標的をアイスピックで突き刺した。

 そう、スパイクは必殺仕事人で言うと「飾り職人の秀」!

 飛び道具より、相手の急所を一突きすることに優れているのだ。

 それが前回、何かのはずみでアイスピックが曲がってしまった!

 しかも、キレイに90度!コの字型に!

 スパイクの運の悪さもあるが、

 その時から既に、

 見えない何かにクーパーが守られていたとも言える。

 だから、スパイクは慣れない拳銃で暗殺を謀るしかなく、

 レインマン状態のクーパーでも咄嗟に防衛できたのではないだろうか。

 

 白昼での暗殺未遂事件。

 警察やマスコミが殺到しオフィスビル前は騒然となっている。

 ジェイニーEは警察の事情聴取に、

 「わたしも殴ったり蹴ったりしました!」と言ってますが、

 いやいや、あなた首絞めてましたよ、首!

 あの場で一番、殺意を剥き出しにしてたじゃないか!

 殴ったり蹴ったりなんて、そんなカワイイもんじゃないよ!

 

 逃げるスパイクがぶつかっていったという親子。

 女の子が一言、非常に重要なことを言います。

 「変なニオイがした」

 これは確実に "焦げたオイルの臭い" です。

 ということは、スパイクはブラック・ロッジの住人、

 もしくは "ボブ" が憑依した暗殺者である可能性が高い。

 現状、"ボブ" は悪クーパーと一心同体になっているので、

 一時的に "ボブ" がスパイクに乗り移ったとは考えにくい。

 となると、スパイク=ブラック・ロッジの住人 ということになる。

 これは困りました。

 先ほど、"腕" はスパイクの手を引きちぎれと叫んでいた。

 果たして、同じブラック・ロッジの住人同士で、

 そんな共食いをするのだろうか?

 さらにスパイクに依頼を送ったのはラスベガスのMr.トッド。

 そのMr.トッドも、誰かから指令を受けているのだが、

 その相手がブラック・ロッジとつながっている誰かということになる。

 でないと、Mr.トッドがスパイクに依頼を出せない。

 

 では、なぜ元ダギー・ジョーンズは、

 ここまでブラック・ロッジの誰かから命を狙われているのか?

 ジーン&ジェイクに命を狙われ、

 二人を差し向けたロレインはブエノスアイレスに連絡をした。

 そして、そのロレインは、スパイクに殺された。

 悪クーパーは、自らを「ダギー・ジョーンズ」と名乗り、

 元ダギーは「緑の指輪」を左薬指(スピリチュアルな指!)に嵌め、

 消滅する寸前、彼の左腕は完全に痺れて動かなかった。

 見えそうで見えない、この謎。

 ヤバイ、どんどん深みにハマっていきます。

 

f:id:wisteria-valley:20170908233216j:plain

 さらに警察は拳銃に固着した皮膚を採取します。

 これはスパイクの手の平の皮膚、というか肉片。

 まるで「ブルーベルベット」で、

 野原に落ちていた片耳を拾うジェフリーのようです。

 これでブラック・ロッジ絡みの証拠が警察に渡りました。

 その分析結果が気になるところです。

 

◆グレート・ノーザン・ホテル

 ベンジャミン・ホーンとビバリーが謎の音を探っている。

 その音は、何かに共鳴しているような感じ。

 先週から聞こえていたが、今日になって大きくなったらしい。

 二人して音の場所を探ろうとするが、よくはわからない。

 ビバリー、今日届いた315号室の鍵をホーンに渡す。

 懐かしく鍵を見つめるホーン。

 どうやら20年前に全室カードキーに変えたらしい。

 25年前を思い出すホーン。

  〇315号室はクーパー捜査官が撃たれた部屋

  〇彼はFBIだった

  〇ある事件の捜査のためにホテルに泊まっていた

  〇ローラ・パーマーの事件だった

 ローラのことを聞かれると、

 ふいに25年前の黒歴史を思い出したらしいホーン氏、

 長い話なんだと唐突に話を終わらせます。

 ホーンとビバリー

 どうも親密な空気が流れています。

 それを自ら押し殺しているベンジャミン・ホーン。

 謎の音は続き、

 どうやら壁の奥から響いてきているようです。

 

ビバリーの家

 16832番地にあるビバリーの家。

  お手伝いさん:マージ

  ビバリーの夫:トム

 家に帰るビバリー

 夫のトムは車椅子に乗り、酸素吸入の状態。

 ひたすらにテレビを見ています。

 帰りが遅かったビバリーを疑うトム。

 その疑いにヒステリックになるビバリー

 ベンジャミン・ホーンにその気があるのが確定です。

 なければ、そんなにムキにならないでしょう。

 

◆BANG BANG BAR

 店員がひたすら床の掃きそうじをしています。

 スゴイです。

 なんで延々と人が掃除している姿を見てなきゃいけないんだろ。

 しかも、ちょいちょいゴミが残ってるし。

 もっとしっかり掃けよ!

 

 そこに電話がかかってきます。

 電話に出るジャン・ミシェル。

 相手が誰だかわかりませんが、どうやら売春の請負相手。

  〇この間の件は上手く行ったのか

  〇二人と言ったのに一人しか来なかった

  〇名前を教えろ

  〇来た小娘を調べたら15才だった

  〇それも高学歴な学校の生徒だ

  〇お前の店はヤバイんじゃないか

  〇俺は娼婦を頼んだんだ

  〇57年だか、ルノーだか、知ったことじゃない

  〇一人しか来なかったんだから一人分しか払わん

 完全に妄想ですが、電話の向こうはこんな感じなのかな。

 

◆ヤンクトン連邦刑務所

 27番の牢屋から出てくる悪クーパー。

 レイと共に刑務所から解放される。

 それを苦々しく見送るマーフィー所長。

 FBIのゴードンから監視を頼まれていたのに、

 この状況はかなりヤバそうです。

 

◆ダブルRダイナー 

f:id:wisteria-valley:20170909010339j:plain

f:id:wisteria-valley:20170909010423j:plain

 上の2枚の写真を見比べて欲しい。

 ①と②の写真の間に、

 男が「なあ?ビリーを見なかったか?」と慌ててやってくる。

 その一瞬でダイナーの客たちが入れ替わっているのだ。

 しかも、①ではテーブル席にいたハイジが、

 ②になると一瞬にしてカウンター内にいる。

 

f:id:wisteria-valley:20170909010925j:plain

f:id:wisteria-valley:20170909011003j:plain

 ③と④では手前の男性客三人組以外は、総入れ替えだ。

 これも海外のサイトで第7章の謎!と騒がれたワンシーン。

 特に手前の三人組だけまったく変わらないのが

 なにか意味がありそう、ということらしい。

 続けてエンドクレジットを見ていると、

 手前の三人組にシェリーはメニューを渡しているが、

 特に何を注文するわけでもなく、コーヒーを飲むだけ。

 んん...、ホントか?

 

 仮に編集ミスだとしても、

 ほんの数秒のシーンのために

 わざわざお客さんの配置まで変えるだろうか?

 これは完全に次元のゆがみ、

 もしくはパラレルの切り替わり点としか思えない。

 「マルホランド・ドライブ」の "シレンシオ" みたいな感じ。

 そのきっかけは "ビリー" だろう。

 ビリーはどこに行ったんだ?

 

というわけで、なんとも濃すぎる第7章!

いろんな情報と謎がありすぎて、たまらなく面白い!

次回は放送時、全世界が騒然となった伝説の第8章!

ああ、明日の21:00が待ちきれない!

ツイン・ピークス The Return 考察 第7章 PART.1 失われたローラ・パーマーの日記を徹底解読!次元のゆがみがハンパないっ!

往年のファンなら失禁間違いなし、

テンション上がりまくりだった第7章!

ローラ・パーマー事件が劇中で語られ、

25年前のロッジ脱出後のクーパーが語られ、

ベンジャミン・ホーンはやっぱりスケベだった!

誰もが待ちわびたツイン・ピークスのその後。

語りたいことがいっぱいありまっセ、姐さん。

ありすぎて前半と後半で語りつくしまっセ!

 

◆森の中

 車を盗まれた!と騒ぐジェリー・ホーン。

 見る限り、車なんてとても入ってこれなさそうな森の奥。

 どうやら昨夜、ジャコビーのネット放送を見ながら、

 "AK47" を吸いすぎてしまったようです。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 ホーク副所長がトイレのドアから見つけたのは、

 破かれたローラ・パーマーの日記だった。

f:id:wisteria-valley:20170904224748j:plain

  〇見つかった日記は3ページ

  〇1枚にはアニーからのクーパーについての伝言

  〇もう1枚にはボブの正体に気づいたことが書かれている

  〇日記は4枚なくなっていた

  〇あと1枚はまだ見つかっていない

 フランクは事件について記憶を思い起こす。

 クーパーは、ローラ事件の捜査のために来たのだから、

 殺されたローラがクーパーを知るわけがないのではないか。

 ホークは言う。「"夢で見た" と書いてある」

  〇25年前、ロッジから脱出したクーパーとアニー

  〇ハリーとヘイワード先生がグレートノーザンホテルに運んだ

  〇その後すぐクーパーは町を出てしまった

  〇その日クーパーを見たのはハリーとヘイワード先生だけ

 ロッジから出てきたクーパーは善い奴じゃない、とホーク。

 25年前に突然 姿を消したクーパーに不信を感じるフランク。

 当時のクーパーの足跡を追いかけ始めます。

 

さてさて、

のっけからローラ・パーマーの日記です!

ヤバイ、ローラの日記が出てくるとテンション上がるじゃん!

というわけで、

ここで徹底的にローラの日記の解読に挑戦したいと思います。

 

往年のピーカーにはまったくもって説明不要だと思いますが、

ローラ・パーマーの日記は2種類あります。

 A.事件後、ローラの部屋から見つかった日記

 B.ハロルド・スミスがローラから預かった日記

Aの日記には「貸金庫の鍵」「コカイン」「Jの頭文字」が。

Bには「ボブ」についての記載が多い。

 f:id:wisteria-valley:20170904231430p:plain

これは懐かしのAの日記。全てはこの序章から始まった。

ページを見ても、今回発見されたページとは罫線が違う。

 

今回、ホークが見つけた日記の断片はBの方。

実際にBの日記そのものを見つけたのもホークだった。

その時はハロルド・スミスが日記をビリビリに破き、

4ページどころか、

ハロルドの部屋中がローラの日記の破片だらけだった。

ツイン・ピークス 第14章

 

さらに4ページなくなったうちの3ページが見つかり、

残りの1ページは、まだ見つかっていないと言うが、

既に25年前にその1ページは見つかっている。

 

25年前、ローラの親友ドナ・ヘイワードが、

クーパーにトレモンド婦人を紹介しようとした時だった。

宅配サービスで度々訪れていた婦人宅を共に訪れると、

まったく別人のおばちゃんが出てくる。

これがまた"婦人"とは程遠い、

大阪のおばちゃんみたいだから、おったまげてしまう。

相手がドナだと知ると、大阪のおばちゃん、

ハロルドが自殺した日、

ドナ宛ての手紙がポストに入っていたことを教えてくれます。

受け取ったその手紙に入っていたのがローラの日記だった。

 

2月22日

ゆうべ、奇妙な夢を見た。

私は小さな男と老人とともに赤い部屋にいる。

私はボブの正体を老人に告げようとする。

でも声が変でうまく話せない。

私は老人に近づいて彼に秘密を打ち明けた。

ボブを止めないと。

ボブが恐れるのはただ一人の男。

彼の名はマイク。

あの老人がそうなのか?

夢の男の人は聞こえたかしら。

彼なら信じてくれる。

 

2月23日

今夜、私は死ぬ。

そうすればボブから逃れられる。

あいつを引き離せる。

ボブは私を欲しがってる。

死が私の逃げ道。

ツイン・ピークス 第16章

 

そして、実際に2月23日にローラは殺害され、

翌2月24日の午前11時30分に、

クーパーがツイン・ピークスに到着するのだった。

 

今回、発見された日記には下記の記載があった。

 

【A】

昨日の夜 見た夢に、それは出てきた。

私の名前はアニー、

デイルとローラ(私???!!!)と一緒にいるの。

善いデイルはロッジにいて、

そこから出られない。

あなたの日記にそう書いておいて。

f:id:wisteria-valley:20170904235453j:plain

 

【B】

午前1時30分

私は今まともに息ができないくらい泣いている

あれはボブじゃないってことがはっきりと分かったから

 

両方とも映画「FIRE WALK WITH ME」で描かれたシーンだ。

 

【A】については、

トレモンド婦人からもらった扉の絵の世界に迷い込み、

ローラのドッペルゲンガーが生まれ、

「緑の指輪」がローラに引き渡されるシークエンスのこと。

ベッドにアニーが現れ日記と同じセリフをつぶやく。

 

【B】のボブが父リーランドだと分かったのは、

ローラが殺害される前日の夜のこと。

窓から忍び込んできたボブの正体に迫るローラは、

ボブが父親だったことを目の当たりにする。

このシーンは、ローラを徹底的に打ちのめし、

正体がバレたリーランドはローラ殺害に及んでしまう。

 

このように、

日記の内容が何を伝えようとしているのかはわかる。

だが、ローラがハロルド・スミスに日記を預けたタイミングは、

驚くことに、上の事柄が起きる前の段階なのだ。

 

ローラがハロルドに日記を預けたきっかけは、

ある日、日記が破られていたことに気づいたからだった。

f:id:wisteria-valley:20170904232202j:plain

ボブが破いたと悟ったローラは、

日記を書くことを勧めたハロルドに、その日記を預けることにする。

あなたが書けと言ったから、こんなことになってしまったんだと言わんばかりに。

そして「もうここに来ることはない」と言い残し、ハロルドのもとを去った。

ローラを呼び止めようと玄関ドアまで追いかけるハロルドの手には、

しっかりと「ローラの日記」が握りしめられていた。

 

仮にそのあと、実はちょいちょいハロルドのもとに通い、

ローラが日記をつけ続けていたとしても、

殺害された2月23日のローラは精神状態が非常に不安定で、

とても、あんなポエティックな日記を書ける状態ではなかった。

 

では、なぜ日記が存在するのだろうか。

身も蓋もないことを言えば、脚本の段階で時系列を誤った。

今みたいに事細かに設定を考えない時代で、

気まぐれなリンチ教授のことでもある。

瞑想で思いついたことに、そんな細かい事をグタグタ言うな!と

ゴードンのようにこっぴどく怒鳴られそうですが、

しかし、ここまでズレていると、

設定ミスと言うよりは、たぶん確信犯である。

 

映画「FIRE WALK WITH ME」で、

ハロルドに日記を渡すタイミングが、

23日の夜、ボビーやジェイムスに会う前なら充分に整合性は取れる。

こんなことは、アッパラパーな僕でさえ気がつくんだから、

リンチ教授が気がつかないわけがない。

ということは、こんな可能性があるのではないだろうか。

「ローラの日記自体が既に次元を超越している」

まるでニューヨークのガラスの箱のように、

わたし達が生きている3次元とは別の次元とつながっているのだと。

 

そうだとすれば、

トイレのドアの隙間にも紛れ込むことができるし、

トレモンド婦人のポストに届けることもできる。

 

破かれた日記の内容は2つに分けることができる。

 1.ローラが見た夢の話

 2.ボブについて

 

2のボブについては、

ローラがいかにボブに虐げられ、

そして逃れようとしているかの苦悩が書き記されている。

 

問題は1の方である。

1について書かれていることは、夢の中と言えども、

現実に出合ったことがない人達とのやりとりだ。

しかも、時間の観念がてんでバラバラで、

タイムスリップしているというよりも、

時間の階層が幾重にも折り重なっている印象を受ける。

まるで「インランド・エンパイア」のように。

 

それはThe Returnの第2章で片腕の男マイクが、

テレビシリーズの最終回では小人が言っていた、

「これは未来か。それとも過去か」というセリフとリンクする。

ユング的に言うなら「集合的無意識」と呼ばれる領域、

人間の意識のとても深い階層でクーパーとローラは出会い、

このようなやり取りをしているように見えるのだ。

それを「あちらの世界」と呼んでいいのか、

はたまた「人間の無意識の観念」と呼んでいいのかはわからない。

いずれにしても時間を超越した場所で二人は出合っている。

映画「君の名は」みたいに。

 

もう、これは本当に個人的な仮説で、

かなりの妄想なのですが、

あえて結論を出すとするなら、

「ローラは自らの観念を日記に記すことができた」

そんな風に定義できるのではないかと思うのです。

そうするとパズルのピースが上手く嵌め込めるのです。

 

はい、

十分、わかっております。

こんなことを言い始めたら、いくらでも日記が造り出せますよね。

はい。

たぶん、造り出されてるんです、ローラの日記は。

ですが、観念を日記に記すためには、

ローラは「集合的無意識」にまで降りていかなければならない。

その引鉄がコカインであり "恐怖" であり "夢" であった。

 

そして、ローラの日記は、いつでも物語の起爆剤になっている。

ローラの日記がボブの存在をあぶり出し、

事件解決の目印になっている。

それはローラの観念がツイン・ピークスのターニング・ポイントであり、

人間の普遍的かつ先天的な、心的エネルギーの根源になっているから。

ヤバイ。

自分でもなにを書いているのかわからなくなってきた。

 

いずれにしても第1章で丸太おばさんから投げかけられた謎は、

ローラの日記の発見で、無事、回収されたことになりそう。

それによってフランクとホークは、

今のところThe Returnの登場人物たちの中では、

いち早く悪クーパーの存在に気づいた。

彼が今どこで何をしているかなんて、

フランクとホークには知る由もないんだけれど、

物語は大きなポイントを迎えたのです。

 

ではでは、ここから再び第7章の続きです。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 ハリーに電話をするフランク。

 どうやらハリーの容態はあまり芳しくないようです。

 

◆どこかの小屋のような家

 リチャードが乗っていたピックアップトラックが庭にある。

 事故を知り、アンディーが職務質問にやってきた。

 持ち主の男は何かに怯えているようで、

 ここでは話せない、あとにしてくれ、とアンディーに懇願。

 優しいアンディーは、

 スパークウッドの先の林道で2時間後に落ち合うことにする。 

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 ヘイワード先生に連絡を取るフランク。

   〇ヘイワード先生はスカイプが使える

   〇この前もミューラーさんの奥方の湿疹を診察した

   〇ハンドルネームは「ミドルベリードク」

   〇25年前のあの朝、クーパーの様子は奇妙だった

   〇クーパーを病院に連れて行った

   〇ヘイワード先生が回診をしている間に検査を受けさせた

   〇検査の1時間後、集中治療室からこっそりクーパーが出てきた

   〇パジャマだったクーパーは、その時服も着替えていた

   〇振り返った彼は、やはり奇妙な顔だった

   〇呼びかけても何も言わず立ち去って行った

   〇当時、その集中治療室にはオードリー・ホーンがいた

   〇銀行の爆破事件の後、オードリーは昏睡状態だった

 どうやら、オードリーは生きていたようです。

 

バックホーン警察

 国防総省のシンディ・ノックス大尉がやってくる。

 胴体だけの遺体を確認する。

   〇頭部がない状態

   〇遺体の年齢は40代後半

   〇死亡推定日時は5日から6日以内

   〇指紋は確かにこの遺体から採取した

 それを確認するとシンディはデイヴィス大佐に連絡を取る。

 25年の間に16回も指紋のヒットがあったが、

 いずれも手掛かりになるものはなかった。

 しかし、今回は遺体が出てきた。

 その報告を聞きデイヴィス大佐はFBIに連絡をしようとする。

 シンディは「頭部がない」「遺体は40代後半」であることを報告。

 ここ数日で死んでいるのなら、

 ブリッグス少佐は70代になっているという。

 その時、シンディの背後から全身真っ黒な男が歩いてくる。

 気配に気づくシンディだが、特に用はなさそう。

 真っ黒な男も、何事もなく通り過ぎていく。

 

 さて、また次元のゆがみです。

 前回、第6章でルース・ダヴェンポートと共に発見された、

 首のない死体の身元はブリッグス少佐だったことが判明。

 少佐の胃からは元ダギー・ジョーンズの結婚指輪が出てきました。

 そして、生きていれば少佐は70代らしいですが、

 目の前にある死体は40代後半。

 どうやら、25年前、基地の火事で死亡したままの状態らしい。

 しかし、遺体の死亡推定日時はこの一週間以内のことだという。

 

 ブリッグス少佐は、もともとアメリカ空軍の軍人であり、

 宇宙人やUFOを調査する「ブルーブック計画」にも参加していた。

 そして、彼は2日間も行方をくらまし、

 その間にホワイト・ロッジに行っていたという経緯もある。

 あと忘れてはならない。

 こう見えて、ボビーの父親である。

 そんな謎だらけのブリッグス少佐の遺体。

 もう次元の彼方で冷凍保存されていたとか、

 次元の狭間から運ばれてきたとか、

 ホワイトロッジに行くと年を取らないとか、

 妄想が膨らんで、どれが現実かわからなくなってきた!

 

そんなこんなで、かなりのボリュームになってしまったので、

第7章の後半はPART.2に続きます!

ツイン・ピークス The Return 考察 第6章 実在していたダイアン!そして、世界は喪失感に苛まれている

ふぅ。

やっとWOWOW放送に追いつきました。

今後はタイムリーに更新していければ、いいなぁ...。

 

本国アメリカでは残すところあと17章と18章のみ。

しかも2話連続で放送するみたいなので、

今週末、怒涛のフィナーレが海の向こうで迎えられます。

どうなるんだろうなぁ。ドキドキです。

まあ、ここ日本では、

まだまだこれから3ヶ月は毎週楽しめますので、

1話1話、存分に味わいながら、

リンチ・ワールドを咀嚼したいと思います。

 

ラッキー7保険

 オフィスビルの前。辺りはすっかり日が暮れている。

 未だに銅像の前に佇んでいるクーパー。

 警官が見かねて家まで送ることに。

 しかし、このクーパー。

 「レインマン」のダスティン・ホフマンみたいだよなぁ...。

 

◆ダギー・ジョーンズの家

 警官が家まで送ってくれました。

 クーパーは警察バッジが気になるようです。

 この辺もレインマンみたい...。

 

 ジェイニーEの得意料理はサンドウィッチの模様。

 食べ終えたクーパーは、サニージムを寝かしつけに2階へ。

 おやすみと、サニージムが手を叩くと照明が点く。

 それが不思議でクーパーも手を叩く。

 手のたたき合い。

 微笑ましい親子のふれ合いです。

 そこにジェイニーEの怒声が!

 下に降りるクーパー、首根っこをつかまれる!

 首根っこ!

 ヤバイ、悪さした猫みたいじゃないか。

 

 クーパー帰宅時に玄関先に落ちていた封筒。

 中身はダギーとジェイドがフライデーされた写真。

 ジェイニーEは、このゲス・ダギーにカンカンです。

 奴らに連絡をしてさっさと5万ドルを返せと言ったのに、

 いったいなんでこんな写真がうちに届くのよ!

 クーパーには、さっぱりです。

 そこへ借金取りから電話がかかってくる。

 電話に出るのはジェイニーE。

 5万ドルの借金なんて今知ったとばかりに、

 臆すことなく借金取りとのアポイントを取り付けます。

 電話を切ると、なぜか得意げなジェイニーE。

 これは、またまた「マルホランド・ドライブ」です。

 リタが被った事故を調べるため、

 公衆電話で随分と下手な演技で事を聞き出すベティと一緒。

 違いはジェイニーEの方が演技がうまい!

 

◆信号機が赤に変わる

 とうとう危険信号に明かりがつきました。

 微かに電気の音が聞こえます。

f:id:wisteria-valley:20170829014025j:plain

 

◆ダギー・ジョーンズの家

 片腕の男が赤い部屋で気を探っている。

 ダイニングにいるクーパーのもとに現れる。

 「目覚めろ。死ぬな。」と、

 なにやら念のような気のようなものを

 一生懸命クーパーに送っております。

 

 ブッシュネル社長から渡された事件資料。

  〇強盗 ラスベガスのホテル

  〇不放棄協約

  〇死亡リスト

 そんな書類たちの上に現れる光の粒。

 鉛筆で光をなぞっていくクーパー。

 ただ、なぞるだけではなく

 時に梯子のような階段のようなものも書きます。

f:id:wisteria-valley:20170830004637j:plain

 それが何を意味するのか、さっぱりわかりませんが、

 なんだろう、クーパーがどことなく悲しげです。

 

◆マックス・フォン・バー

 雨の中、車を走らせているアルバート

 スピーカーホン越しのゴードン。

 電話の向こうで女性からボルドーワインを受け取る。

 ゴードン・コール、お盛んです。

 そんな中、どしゃ降りの中を歩くアルバート

 「雨に唄えば」なんてクソだ!と吐き捨てます。

 あいかわらず口が悪いです。

 バーの奥。

 カウンターに座る銀髪の女性。

 アルバートが声をかけます。「ダイアン」

 振り向いたのは、なんとローラ・ダーン

 ていうか、

 なに、ダイアンって実在してたん?

 この25年間、ダイアン = ボイスレコーダーだと、

 何も疑わずに生きてきましたが、違うのね。

 マジか。

 ひっくり返ったよ。

 今まで、なんで電話とかで連絡しなかったん?

 なんでボイスレコーダーだったん?

 そもそも、アルバートはなんでダイアンの居場所を知ってるの?

 アルバート!あんた、ダイアンのなんなのさっ!

 

◆製材所の倉庫

 リチャードとレッドとその取り巻き。

 レッドは第2章のBANG BANG BARで、

 シェリーに色目を使っておりました。

 後ろに構える黒人の取り巻き、

 顔は穏やかですが、

 持っているマシンガンが物騒すぎます。

 

 レッドが語るには、

   〇すごい効くコカイン

   〇欲しければメリーアンの所に行け

   〇「手」について学んだことはあるか?

   〇ツイン・ピークスが気に入った

   〇カナダから上物を持ち込める

   〇肝臓に問題を抱えている

   〇「王様と私」って映画を知っているか?

   〇気に入ったんだろ?

   〇やりすぎるな

   〇お前をまだ信用していない

   〇よく監視しておくから肝に銘じろ

 またまた、おっかない人が出てきました。

 先ほどの片腕の男のように、

 波動というか気功というか、そんな類を扱うようです。

 そして、今回2作目のミュージカル映画王様と私」。

 「雨に唄えば」と「王様と私

 ミュージカル以外の共通項が見つかりません。

 

 レッドは10セント硬貨を宙に弾く。

 コインはいつまでも宙を回転し、

 そして、リチャードの口へ。

 わけわかんないと思っていたら、

 コインは普通にレッドの手の内に戻ってくる。

 「表はオレの勝ち。裏はお前の負け」

 なんだろう、このジャイアン的思考回路は...。

 どう転んでもリチャードの負けは確定のようです。

 レッド、圧倒的。

 

◆ニュー・ファット・トラウト・トレイラーパーク

 映画「FIRE WALK WITH ME」で、

 絶対に9時まで起こすな!とイキってたカールも、

 今では朝早くに町に繰り出すようになったようです。

 しかも、"ニュー" って看板に書いてある。

 トレイラーパークの場所を移し替えたようです。

 

 カールと相乗りするミッキー。

 リンダの郵便物を取りに行きたいらしい。

 おおっ、きた、リンダ!

 第1章で巨人が言っていた「リチャードとリンダ」

 投げかけられた謎が少しずつ解けていきます。

 しかし、まだリンダの姿は出てきません。

 カールとミッキーの会話から、

  〇リンダの調子はだいぶ良くなってる

  〇政府の機関が電動車椅子を支給してくれた

  〇戦争はクソだなと、ボヤくカール

  〇政府は大したことをしてくれない

  〇車椅子をもらうのに半年かかった

  〇政府はクソだなと、ボヤくカール

 どうやらリンダは車椅子の生活を余儀なくされている。

 そして、その原因は "戦争" らしい。

 

◆ダブルRダイナー

 ハイジが地味に復活。

 相変わらずククククククッと笑ってます。

 保育園に努めているミリアム・サリヴァン

 チェリーパイを2皿たいらげている。

 普通に食べすぎでしょ。

 お金がないのにチップをはずむ。

 よくわからない。

 ただ、ハイジとミリアム。

 体型が近いせいか親子のようにも見えますが、

 普通にお客とウェイトレスのようです。

 

◆公園

 ベンチでダブルRダイナーのコーヒーを飲んでいるカール。

 少年と母親が目の前を追いかけっこしていく。

 微笑ましい親子のふれ合いです。

 

◆トラック

 レッドにコケにされたリチャードが、

 腹いせにトップギアでトラックを走らせている。

 目の前、信号もないのに止まっている車の列。

 邪魔くせぇと反対車線から追い越すと、

 目の前に追いかけっこをしていた少年が飛び出してくる。

 少年を轢き殺し、そのまま突っ走るリチャード。

 ふとダブルRダイナー帰りのミリアムと目が合う。

 

 目の前で我が子を失う母親。

 少年は勝手に飛び出したわけではなく、

 優しいトラックの運ちゃんがゆずってくれたから、

 追いかけっこの続きで母親の手を離れただけだった。

 ちょっとした善意が、

 なぜ最悪の事態を招いてしまったのだろう。

 

 母親の悲鳴を聞き、駆けつけるカール。

 少年から魂が抜け、天に召されていくのを目撃する。

 どうやらカールにも不思議な力があるようです。

 トレーラーパークの "6" の電信柱が見えます。

 頭上の変圧器から、微かに電気の音が聞こえます。

 誰かがどこかで悪さをしているのでしょうか。

 

◆ラスベガスのオフィス

 仕事をしているトッド。

 ラップトップの画面に真っ赤なスクエアが表示される。

 どうやらそれは何かの合図のようです。

 金庫から白い紙封筒を取り出すトッド。

 

◆ランチョ・ロッサ地所

 爆破した元ダギーの車のナンバープレートが、

 向かいの家の屋根まで吹っ飛んでいる。

 警官が屋根に上ってナンバーを確認する。

  D デヴィッド

  U ユニオン

  G ジョー

  E エドワード

  L リンカーン

  V ビクター

 屋根の足音に怯え119と叫ぶヤク中の母親。

 爆破で無残になった元ダギーの車がレッカーされる。

 

◆モーテル

 スパイク がサイコロの出目をメモしている。

 手帳にびっしり細かく数字を羅列しています。

 トッドが取り出した白い紙封筒が部屋に届けられる。

 中には、ロレインと元ダギー・ジョーンズの写真。

 アイスピックで写真を一突きするスパイク。

 

ラッキー7保険

 クリーニングが済んだのか、

 身体にフィットした黒いスーツで出社してくるクーパー。

 既にコーヒーを飲んでいる。

 さっそくブッシュネル社長に呼び出される。

 アンソニーはそれが気になってしょうがない。

 事件資料をチェックするブッシュネル。

 「ガラス損失通知」の書類でふと手が止まる。

f:id:wisteria-valley:20170831023614j:plain

 「損害査定人報告書」になると何かに気づく。

 「不放棄協約」と「ガラス損失通知」を見比べる。

 「損害査定人報告書」も確認すると完全に理解したようで、

 クーパーに礼を言うまでになる。

 なんで?

 アンソニーの名前が書いてあるから?

 まあ、窮地を脱したなら、とりあえず良しですか。

 若き日のボクサーって、今後、何かつながりがあるのかなぁ。

 

◆グイネヴィアとマーリンの角の公園

 ジェイニーE、鬼のように貧乏ゆすりしています。

 現金を受け取りに来たトミー&ジミー。

 元ダギーが抱えていた借金は、

  〇フットボール賭博に使った

  〇負けた2万ドルと3週間分の利息で5万2千ドル

  〇元ダギーはギャンブル好き

 さあ払えと迫るトミー&ジミーに、

 いつものごとく雄弁とまくしたてるジェイニーE!

 半額の2万5千ドルを渡し圧勝。

 強い...。

 

◆どこかのオフィス

 ロレインが元ダギー暗殺を電話で確認している。

 車は爆破したが、死体は3つ。

 そこへスパイクがアイスピックを構えて乱入!

 無残に刺し殺されるロレイン。

 それを目撃した女性スタッフまでが毒牙にかかる。

 しかし、アイスピックの先が折れ曲がってしまう。

 かなりショックを受けているスパイク。

 

◆どこかの森の奥

 トラックについた血を拭き落とすリチャード。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 ホーク副所長、トイレでコインを落とす。

 転がったバッファロー・ニッケルを拾い、はたと気づく。

f:id:wisteria-valley:20170831023907j:plain

 トイレのドアを見ると、

 メーカープレートに "ネズ・パース加工" とある。

f:id:wisteria-valley:20170831023937j:plain

 インディアンに導かれ、

 ドアの右上、スチール板の端がめくれていることに気づく。

 板を剥がし、隙間に手を伸ばすと紙切れが落ちていた。

 丸太おばさん、ホークは探し物を見つけ出しました。

 ていうか、チャドがうざい。

 

 チャドとジェシーに書類仕事を指示しているフランク保安官。

 フランクの奥さんドリーが怒鳴り込んでくる。

 それを見て、ああはなりたくないと茶化すチャド。

 マギーが呆れて言い返す。

 「息子さんが自殺した話、聞いてない?」

 さらにチャドが茶化す。

 「知ってるよ。兵隊さんやるの、つらかったって...」

 チャド...。

 クソ野郎加減がハンパないです。

 そして、宙を見つめているジェシー

 お前は意味が分からない。何を想像しているんだ。

 

◆BANG BANG BAR

 バンドの演奏 "TARIFA" by Sharon Van Etten

 

てなわけで、ダイアンが出てきました。

未公開集「TWIN PEAKS : The Missing Pieces」で、

クーパーがダイアンと会話しているシーンがあったので、

なんとなく実在してるっぽい感じはありましたが、

それでもダイアン=ボイスレコーダーな私は、

出たっ!と素直に喜べない感じではあります。

 

そして、会話の中だけですがリンダが登場。

車椅子と戦争、なんか穏やかではなさそうな感じです。

戦争つながりでフランク保安官の息子も、

兵隊が辛くて自殺してしまっているらしい。

これは湾岸戦争を指しているのか、

はたまたイラク戦争を指しているのか。

たぶん、後者のような気がします。

 

トレイラーパークの管理人カールも登場。

こう見るとテレビ・シリーズより、

映画「FIRE WALK WITH ME」の方がかなり重要です。

もともと、とてつもない大作になってしまった本編を、

ギュギュギュッと凝縮したのが公開版なので、

ここぞとばかりに蔵出し状態なのかもしれません。

 

しかし、リチャード。

胸くそ悪い感じですなぁ。

 

あとスパイク!あんた、超怖ぇよ!

ジェイニーEといい勝負だよ!

ツイン・ピークス The Return 考察 第5章 動き始めた現実世界。さあ、ロックしようぜ!

第1章から第4章までは、

クーパーが現実世界に帰ってくる顛末が語られ、

映像としても観念的なアプローチが多く、

クーパー以外のドラマも断片的でした。

そう、4時間かけて、やっと序章が終わったような感じです。

リンチ教授、スゴすぎです。

映画「FIRE WALK WITH ME」でやりきれなかった、

ツイン・ピークス愛をここぞとばかりに吐き出してます。

ヤバいぜ、姐さん。

まだ全体の約4分の1しか進んでないけど、

デイヴィッド・リンチの集大成感がハンパないです。

 

ネバダ州、ラスベガス市、ランチョ・ロッサ地所

 元ダギーの暗殺を謀るジーン&ジェイクが依頼主に連絡。

 予定ではこの暗殺は昨日終わっているはずだった。

 BluntedBeatzの「I Am (Old School Hip Hop Beat)」が、

 大音量で流れているどこかのオフィス。

        ※この音楽がまたカッコいいんだ

 元ダギー暗殺の依頼主:ロレイン

 「殺される...」と慄いている。

 BLACKBERRYのモバイル端末で「ARGENT 2」に連絡する。

 裸電球がぶら下がるどこかの薄汚い部屋。

f:id:wisteria-valley:20170827223112j:plain

 木のお皿に載ったブラック・ボックスが点滅する。

 

 オープニングからフルスロットルです。

 第3章で出てきたジーン&ジェイクが、

 依頼人にまさかの進捗報告!

 マルホランド・ドライブの殺し屋のように、

 思わせぶりな、ちょい役キャラで終わると思っていたので、

 なに?ちゃんと報告するのかっ!とビックリです。

 お金と時間をたっぷり与えると、

 リンチ教授は、ここまで丁寧に物語を語るみたいです。

 それを決断したSHOWTIMEに大感謝ですな!

 

バックホーン警察

 ルース・ダヴェンポートの頭部と一緒に発見された、

 身元不明の胴体をガッツリと解剖している。

 被害者は数日間、食事をしていなかった。

 からっぽの胃から出てきたのは「結婚指輪」

 そこには「ダギーへ 愛を込めて ジェイニーE」と

 刻印がされていた。

 意味がわからないでいるデイブ警部とハリソン警視。

 

 ここでもダギー・ジョーンズです。

 そもそも悪クーパーがダギーを名乗っているのも謎ですが、

 クーパーがなぜダギーに転送されてしまったのかも謎です。

 さらに元ダギー・ジョーンズの左薬指には、

 テレサ・バンクスから綿々と受け継がれてきた

 あの「緑色の指輪」が嵌められていました。

 これらのことから浮かび上がってくるのは、

 元ダギー・ジョーンズは「結婚指輪」と「緑色の指輪」を

 どこかのタイミングで交換したということです。

  A.意識的に誰かと交換した

  B.無意識のうちに、いつの間にか変わっていた

  C.もともと結婚指輪は嵌めていなかった

 上記のどれに当てはまるのかは、さっぱりわかりませんが、

 胃から発見された指輪が、後々に絡んでくることは確実。

 しかも、現在、クーパーは指輪をしてないし、

 ジェイニーEはちゃんと結婚指輪をしている!

 ヤバイ、これがバレたら、またジェイニーEの怒声が!

 

サウスダコタ州、ヤンクトン連邦刑務所

 牢屋の中の悪クーパー。

 どうやら未来予知の能力まで持っているようです。

 「ここで食事が運ばれてくる」と呟くと、

 ちゃんと看守が食事を運んできます。

 どこまで最強なんだろ、この人は...。

 手を洗い、鏡を見つめる悪クーパー。

 ドッペルゲンガー誕生の瞬間がフラッシュバック。

 鏡の中の悪クーパーの口元にボブが浮かび上がる。

 「今も俺と一緒か。いいぞ」

 自分の中にボブを確認し、ほくそ笑む。

 

◆ベンドのシボレー販売店

 面接に来ているスティーヴン。

 経営しているのはマイク・"スネーク"・ネルソン!

 ボビーは巡査で、マイクは車屋の経営者か。

 25年の月日ってスゴイなぁ。

 

 第2章でシェリーがママ友たちに、

 「ウチの娘、変な男に引っかかっちゃって」と

 ボヤいていたウワサの変な男、スティーヴンが登場。

 面接後に部屋に呼ばれたもんだから、

 「ヤベェ、一発合格じゃん、オレ。才能あんじゃね」

 ぐらいで椅子にどっかりと座り込みますが、

 「お前は何様のつもりだ!」とマイクに秒殺されます。

 こっちからしたら、お前も何様だよっ!とマイクに言いたいですが、

 まあ、経営者ですから、ボビーよりは大人になったんでしょう。

 「もっと人を敬え」と説教しておりますが、

 いやいや、自分を棚に上げてはいけないのではないでしょうかねぇ。

 若気の至りとは怖いものです。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 フランクがハリーに電話をしています。

 「検査結果はいつ出る?」

 どうやら、ちょいちょい連絡を取り合っているようです。

 

 そこに フランクの奥さん:ドリー が登場。

 第1章に出てきた

 アローヘッドのアパートに住んでいたマージョリーのような

 またまた強烈なおばさんの登場です。

   〇ドワイトが下痢

   〇週末に双子が来る

   〇パイプが水漏れしたまんま

   〇床が水浸しで黒カビだらけになってしまう

   〇バケツの見張りなんかしたくない

   〇お気に入りの絨毯が欲しい

   〇その代わりに大きなバケツを買うなんてイヤ

   〇パパの車の調子が悪い

   〇頼んだ点検はいつしてくれるんだ

   〇したならしたと連絡をしろ

   〇そのためにパパを送ろうとずっと家に居た

   〇もう役立たず!

 こんな内容を1分半の間に全部まくしたてます!

 すさまじいです。

 怖いです。

 

◆ダギー・ジョーンズの家

 サニージムと共に家を出てくるクーパーとジェイニーE。

 前章でネクタイは巻けないと言っていたジェイニーEですが、

 さらっとクーパーのネクタイを巻いています。

 まったく、女という生き物は、よくわからない存在だ。

   〇例のお金は隠した

   〇総額42万5000ドルもあった

   〇あそこなら見つからない

   〇会社から、あの連中に連絡をして

   〇借金5万ドルを返せば全てがキレイになる

   〇サニージムを見て涙するダギーはおかしい

   〇お酒とギャンブルはやめて

 まだまだ断片的ですが、

 元ダギー・ジョーンズの姿が徐々に見えてきました。

 

 しかし、「あそこなら見つからない」と言うジェイニーE。

 「マルホランド・ドライブ」で、

 リタが持っていた大金を帽子の箱に隠して、

 「あそこなら見つからない」と、

 得意げに言っていたベティと被ります。

 

ネバダ州、ラスベガス市、ランチョ・ロッサ地所

 空き家の前に停まっている元ダギーの車。

 それを確認に来るジーン&ジェイク。

 そのあと、今度は黒塗りのスポーツカーが来て、

 同じように元ダギーの車を確認していく。

 車のナンバーには「NEVADA   DUGE  LV」とある。

f:id:wisteria-valley:20170827223234j:plain

 

ラッキー7保険

 元ダギーが務めていた会社に到着するクーパー。

 保険会社が入っているオフィスビル前の広場に銅像がある。

 銃を構えた男の銅像

 真似をして、空に向かって銃を構えるクーパー。

 

 この銅像が何を意味しているのか。

f:id:wisteria-valley:20170827223329j:plain

 アメリカのツイッターとかでは、

 ほぼほぼ、これは映画「戦場のメリークリスマス」時の、

 デヴィッド・ボウイの姿ではないかと噂されているみたいです。

 軍服姿や帽子が、確かにそれっぽい。

 リンチ教授からボウイへのオマージュだとしたら、素敵な話です。

 

 どうしたものかとエレベーター前でオロオロしているクーパー。

 コーヒーの買い出し帰りの同僚フィルがやってくる。

 コーヒーの匂いにつられて、フィルについていくクーパー。

 前章で、

 コーヒーを飲んだ途端にぶわっと吐き出していたクーパーですが、

 今回は「すげぇ美味い」とばかりにゴクゴク飲んでいます。

 ということは、ですよ。

 ジェイニーEが煎れたコーヒーは、めっちゃマズかったと。

 だから、あんな、なんとも言えない表情をしていたと。

 ヤバいよ、ジェイニーE。

 あんなにルンルンで朝食を作ってたのに、

 マズくちゃ、台無しだよ。

 

 ラッキー7保険の元ダギーの周りはこんな人たち

   〇ブッシュネル ----- ラッキー7保険の社長

   〇アンソニー ----- ラッキー7保険ナンバーワン調査員

   〇ダレン ----- ロンダと不倫中

   〇ロンダ ----- 美女 ダレンとの不倫に飽きている

   〇フィル ----- コーヒー買い出し係 世話役

   〇フランク ----- 緑茶ラテをえらい気に入る

 

 アンソニーの会話から直近の元ダギーの動きが見えます。

 「ベンダーズビルから戻ったのか」

 「髪型 変えたな」

 「お前のフォローはしておいた。デカい貸しだ」

 「痩せたな」

 「酒を飲みながらサウナに入ったな」

 

 会議が始まりアンソニーが結果を報告します。

   〇今週の新規請求は16件

   〇先週の2件は承認され支払い決定

   〇ビーカー案件とリトルフィールド案件

   〇リトルフィールド案件は放火ではなかった

   〇調査結果はシロ

   〇合法である

 その報告をするアンソニーの顔に緑色の光が点滅する。

 それはクーパーにしか見えない。

 そして「嘘をついている」とアンソニーに喧嘩を売ります。

 ヤベェよ。会議の雰囲気が最悪です。

 だけど、アンソニー、あんた真っ黒な感じがまんま出てるよ。

 

 会議後に社長室に呼びだされるクーパー。

 社長室にはボクサーのポスターが貼られている。

 どうやらブッシュネルは若い頃、ボクサーだったらしい。

 2日間、無断欠勤していたクーパーに、

 大量の事件資料を渡し、明日までに仕上げろと突きつける。

 

 コーヒーの利尿作用でトイレを我慢しているクーパー。

 ロンダが女子トイレに案内する。

 「今ならキスしてもいいわよ」とクーパーを誘うロンダ。

 元ダギー・ジョーンズと何か関係があったのでしょうか。

 

◆シルバー・マスタング・カジノ

 カジノの経営者ミッチャム兄弟がやってくる。

  ミッチャム兄弟の兄:ブラッドリー

  ミッチャム兄弟の弟:ロドニー

 支配人バーンズをボコボコにしてクビにする。

 おっかない人たちです。

 「マルホランド・ドライブ」でのカスティリアーニ兄弟ですな。

 彼らは自ら手を出したりはしませんでしたが...。

 まあ、エスプレッソも極上でないとクビになるでしょう。

 

ネバダ州、ラスベガス市、ランチョ・ロッサ地所

 空き家の向かいに住んでいる少年。

 元ダギーの車に仕掛けられた爆弾がどうしても気になる。

 見に行くと、さっきの黒いスポーツカーがやってくる。

 チンピラらしき奴らが3人降りてきて、

 元ダギーの車を持ち去ろうとエンジンをかける。

 車が大爆発。チンピラ3人は焼け焦げてしまう。

 少年は慌てて家に戻り、炎上する車を窓から眺めている。

 火に魅力を感じていそうな恍惚な表情を浮かべている。

 寝ていた母親がのっそりと起き上がる。

 

◆洗車場

 車を洗車に出しているジェイド。

 クーパーが落としていった

 グレート・ノーザン・ホテルのカギが出てくる。

 ホテルに届けようとカギをポストに入れる。

 これでクーパー生存が、

 どこかのタイミングでツイン・ピークスに明らかになるはず。

 

◆ダブルRダイナー

 ノーマ・ジェニングスが登場!

 すげぇ、変わらない美しさ!ヤバすぎる。

 ちょい厚化粧が気になるけど、25年経ってこれは奇跡だ!

 そして、シェリーの娘:ベッキーも登場。

 ダブルRダイナーにパンを届ける仕事をしてるみたい。

 スティーヴンのためにお金の無心をします。

 完全にハマってます。

 72ドルをもらって「メシをおごるよ」とスティーヴン。

 アホんだら!てめぇの金じゃねぇだろ!

 スティーブンのダメさ加減に、マジ、ぶち切れます。

 コカインをキメて、走り去る二人。

 The Paris Sistersの「I Love How You Love Me」

 ラジオから流れる歌が素晴らしすぎます。

    私はあなたが好き

    私はあなたが好き

    好き

    好き

    好き

 ああ、ベッキー

 世界が素晴らしく素敵なところに見えてそうだけど、

 それは幻なんだ、現実じゃないんだよ。

 

ラッキー7保険

 家への帰り方がわからないクーパー。

 銅像の前で立ち呆けています。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 ホークとアンディーが資料を探している。

 先住民に関する資料は見つからない。

 

◆ジャコビーの小屋

 夜7時になりジャコビーのネット放送が始まる。

 放送内では "ドクター・アンプ" と名乗っているみたい。

 第1章で出てきた山小屋は、

 てっきりツイン・ピークスのどこかだと思ってましたが、

 ホワイトテイル・ピークから放送中!ということは、

 どうやらジャコビーは隣のモンタナ州に移り住んだ模様。

 もしくは居所がバレないように、

 わざと隣の州を大々的に言っているのだろうか。

 

 「ここはアメリカのヒンドゥークシュ山脈の頂き!」

 意味が分かりません。

 ヒンドゥークシュ山脈は、

 パキスタンアフガニスタンの国境にある山脈です。

 自由を叫ぶタリバンだらけの地だとか...。

 

 世界はクソだらけで、

 オレたちはクソにまみれて毒されている。

 だから、クソから這い出て自由になろう。

 その為には金色のシャベルが必要だ。

 29ドル99セントで手に入る!(約3,270円 ※送料別)

 さあ、シャベルを手に取り、自由になろう!

f:id:wisteria-valley:20170827223619j:plain

 

 こんなアホみたいな放送を楽しんで観ているのが、

 大麻を吸っているジェリーと、

 うっとりしているネイディーン!

 完全に金のシャベルを買う気満々です。

 25年前、自殺未遂で一命を取り留めた際に、

 ジャコビーの助言でハイスクールに入学した経緯もあり、

 彼の言うことは無条件で受け入れてしまいそうです。

 

バージニア州、アーリントン、国防総省ペンタゴン

  国防総省上官:コーネル・デイヴィス

  デイヴィスの部下:サンディー

 ガーランド・ブリッグス少佐の指紋がまたヒットした。

 この25年の間に、これで16回目だという。

 今まで手がかりは何もなかったが、

 仮に今度こそ、何かの手かがりになるなら、

 FBIに連絡をしなければいけないという。

 

 第4章のバックホーン警察で、

 身元不明の胴体の指紋が一致したが、

 軍の規制がかかっていて

 身元がまったくわからないというエピソードがあった。

 

 と、なるとだ、

 ルース・ダヴェンポートと共に発見された死体は、

 ガーランド・ブリッグス少佐の死体ということになる!

 であるなら、ブリッグス少佐の胃から、

 ダギー・ジョーンズの結婚指輪まで出てきたことになる。

 なんなんだ、これは!

 今まであまり絡みのなかったバックホーンのエピソードが、

 ブリッグス少佐ひとつで、一気にツイン・ピークス絡みに!

 しかも、ダギーまで絡んできた!

 

◆BANG BANG BAR

 バンドの演奏 "SNAKE EYES" by Trouble

 Troubleは、リンチ教授の息子ライリーのバンド。

 もう「ロスト・ハイウェイ」まんまな感じがヤバすぎです。

 

 リチャード・ホーンが禁煙席でタバコを吸っている。

 注意しにくる店主に反抗的な態度。

 そこに「オレに任せろ」と出てきたのはチャド!

 ツイン・ピークス保安官事務所の巡査で、

 丸太おばさんをからかった、あのチャド!

 チャドはリチャードとグルで、

 タバコを受け取る振りをして取引の金を受け取る。

 えらいこっちゃです。

 映画「FIRE WALK WITH ME」で、

 デズモンド捜査官をコケにしたら鼻をつままれ、

 ボビーに麻薬と偽り下剤を渡して撃たれてしまった、

 あのディア・メドウの町の憎ったらしいクリフ保安官補のようです。

 チャドかぁ。

 チャドなのかぁ。

 

 隣のボックス席の女子4人組の一人、

 シャーロットが火を貸してとリチャードに近寄る。

 オレと一発ヤろうぜとシャーロットを離さない。

 そんなリチャード、完全にサイコです。

 

 第1章のオープニングで、

 巨人が「リチャードとリンダ」と言っていましたが、

 その一人が、ほぼこのリチャードで確定でしょう。

 今後のキーパーソンの登場です。

 サイコで無軌道な感じが、悪の象徴にまで発展するのか?

 

フィラデルフィア、FBI本部

 タミーがクーパーのことを調べている。

 指紋を照合しているが、何かがおかしい。

 よく見ると指の肉が削ぎ落とされている?

 

サウスダコタ州、ヤンクトン連邦刑務所

 悪クーパーに電話を与える。

 「誰にかけようか」

 「ミスター・ストロベリーにするか」

 「でも、彼は電話に出ない」

 ミスター・ストロベリーと聞いて、

 なぜ、それを知っていると言わんばかりのマーフィー所長。

 電話に出ないということは、

 ミスター・ストロベリーは既に死亡しているようです。

 その事とマーフィー所長とは、いったいどんな関係があるのでしょう。

 

 さらにプッシュホンをピポパポ・ピポパポ早打ちする悪クーパー。

 何かのコードを打ち込むと、

 警備が緊急警報を発報し、モニターには料理番組が映りだす。

 「牛が月を跳び越えた」

 一言つぶやき、受話器を置くと警報も収まります。

 第2章でヤンクトン刑務所のことは全てハッキングしていたので、

 脱獄、もしくは刑務所内をとことん混乱させるのも時間の問題。

 

◆アルゼンチン、ブエノスアイレス

 オープニングに出てきたブラック・ボックス。

 二度点滅すると小さな屑になってしまう。

 それよりも、ブエノスアイレス

 前章に引き続き、またもやフィリップです!

 ということは、

 AGENT 2 = フィリップ?

 

ラッキー7保険

 暗くなっても銅像の前に立ち呆けているクーパー。

 警備員が早く帰れと促します。

 エンドクレジットで流れる

 哀愁を帯びたスウィングがたまらなく素敵すぎます。

 アンジェロ・バダラメンティ、衰え知らずです。

 

はぁ...。

第5章もおなかいっぱい状態です。

進展てんこ盛り、そして、音楽もサイコー。

こうして毎週毎週リンチの最新作が観れるなんて、

やばい、こんな幸福なことってあっていいのかなぁ。

 

今回の章でちょっと気になったのは、

リンチ教授は "9.11" 以降のアメリカを、

実はこのThe Returnで描こうとしているのではないか、ということ。

なんで、そう思えたかというと、

 ①ダギーの職場が保険会社

 ②ジャコビーが語ったヒンドゥークシュ山脈

 ③ペンタゴン

 ④ニューヨークの舞台設定

特に誰もが目を疑ったのがニューヨークでしょう。

第1章で、なんでツイン・ピークスでニューヨーク?と、

脳天からハンマーを落とされた衝撃も、

リンチ教授が9.11の謎に挑んでいるからと思えば、

妙に納得してしまいます。

 

ワールドトレードセンタービルに支払われた膨大な額の保険金、

今回のアンソニーのリトルフィールド案件の裏工作、

9.11にまつわる陰謀説をも描き出そうとしていそうな、

そんなニュアンスが見え隠れしないでしょうか。

ツイン・ピークス The Return 考察 第4章 祝ナオミ・ワッツ登場!ネクタイは自分で締めろッ!

どれだけの人が見ているか知りませんが、

あらすじを起こしていくのが面倒になりましたので、

この回から、重要そうな部分の抜粋で行きます。

 

◆シルバー・マスタング・カジノ

 ジャックポットを出し続けるクーパー

 アライド・ケミカルのビル・シェイカーと出会う

 連れでいるのはキャンディー

 「危ない場所でお散歩か?」というセリフから、

 元ダギー・ジョーンズは、この界隈では要注意人物、

 もしくは悪さをしている人物のような感じ。

 前回の暗殺計画ともつながるのでしょうか?

 そもそもアライド・ケミカルってなんなのさ。

 

 家への帰り方がわからないクーパーに、

 「ランスロット・コート」

 「赤いドアの家」

 「マーリンズ・マーケットのそば」

 と、いろいろ情報をくれるビル・シェイカー

 食べているホットドックが美味そうです。

 

 カジノの支配人:バーンズ

 バーンズの部下:ウォリック

 支配人の部屋にはカジノのオーナーのポスター?

 ジャックポットを連続30回も出したクーパー

 カジノもそうそう容易く手を引かなさそうな感じです

 

◆ダギー・ジョーンズの家

 ランスロット・コート 25140番地

f:id:wisteria-valley:20170820223516j:plain

 マジで真っ赤な玄関ドアです

 フクロウが鳴きながら飛んでいくのが意味深

 で、出てきましたナオミ・ワッツ

 元ダギーの奥さん、ジェイニーE!

 いきなりクーパーに平手打ち!パシーン!

 元ダギーは3日も連絡せず、会社を無断欠勤していたらしい

 空き家でそんなにジェイドとやりまくっていたのか、元ダギー!

 

 ダギーの息子はサニージム 今日が誕生日

 ジャックポットで稼いだお金にびっくりのジェイニーE

 借金が返せるとホッとしています

 どんだけの借金があったか知りませんが、

 部屋中のバースデー・バルーンを見る限り、

 慎ましい生活を強いられているようでもなさそうです

 バースデーケーキはチョコレートだし

 

◆FBI連邦捜査局 本部

 ゴードンを案内する男:ビル・ケネディ

 ケネディの奥さん:マーサ

 ポールとの件は収まり、彼は今、北極にいる

 意味がわかりません。

 北極?

 そんなところでいったい何をしてるんでしょ

 

 デニースを待つゴードン

 隣の椅子には花束が置いてあります

f:id:wisteria-valley:20170820223708j:plain

 真っ赤なバラの中に1輪の白ゆり っぽい

 んん...

 意味があるような、ないような

 

 そして、こちらも久々の登場 おかまFBI捜査官:デニス

 プレストン捜査官にやきもちを焼いています

 そんなデニースも、

 今では連邦捜査局の首席補佐官に出世しています

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 暖房のサーモスタットについて電話しているルーシー

 相手はトルーマン保安官のよう

 川で釣りをしていると思っていたら

 本人が目の前に現れ、気絶してしまいます

 どうやら携帯電話がイマイチよくわかっていないルーシー

 でも、受付にあるコピー機はCanonの最新型の複合機

 それは操作できるのに携帯は理解できないようです

 

 そして、現れたトルーマン保安官

 みんなが知っているハリーは病気で入院中

 その間、お兄さんのフランクが代理ボスのようです

 

 保安官事務所の奥には監視のための精密機械がビッシリ

 スタッフも大所帯

 21世紀のツイン・ピークスでは

 DV 酔っ払い2件 酩酊運転 ぐらいは静かな方らしい

 高校生のデニス・クレイグが学校でドラッグを過剰摂取

 あっちこっちに監視カメラも設置されているようです

 

 現状のツイン・ピークス保安官事務所はこんなスタッフ構成

  〇フランク・トルーマン保安官 ----- ハリーのお兄さん

  〇ホーク副所長 ----- インディアンが祖先

  〇アンディー ----- ルーシーと結婚、デニスの担当

  〇ルーシー ----- 受付係

  〇ボビー ----- 麻薬捜査係

  〇チャド ----- 飲酒運転取締、丸太おばさんを茶化す

  〇ジェシー ----- 今のところ呼出係

  〇マギー ----- 監視システムのオペレーター

  〇他、私服姿のスタッフが3人

 

 サラッとあのボビーが巡査になっています。

 唐突にローラの写真を見ただけで涙する様子だと、

 白髪が目立っても、心はウブなままのようです

 25年後も、やっぱ頼りがいがないのね

 

 ボビーが言うには、

 ブリッグス少佐が基地の火事で亡くなる前日に

 クーパーが訪ねてきて話をしていたという

 それ以降、クーパーはツイン・ピークスから姿を消した

 ということは、

 25年前にボブが乗り移ったクーパー = ダギーは

 事をブリッグス少佐から始めたらしい

 その真意が明らかになるのは、たぶん、随分先

 ていうか、明らかになるのかなぁ

 

 アンディーとルーシーの息子 ウォリーが登場

 マーロン・ブランドと一緒の誕生日なので、

 恰好が若き日のマーロン・ブランド乱暴者」そのまんま

 革ジャンに Wally と刺繍しているのがカワイイ

 バイカーみたいなので、

 今後、ジェームズなどと絡む展開が来るのだろうか?

 

◆ダギー・ジョーンズの家

 クーパーのもとに片腕の男が現れる

 「お前は騙された」と金色の玉を見せる

 どうやら今回の転送は、誰かの策略らしい

 そして「もう一人は死ぬ」と必死に訴えるが、

 当のクーパーはオシッコがしたくて、それどころじゃない!

 なんてこったい「夢の住人さん」

 言い得て妙だなぁ

 

 トイレから出てくるクーパー

 鏡に映る自分を見つめています

 このシーン、なんかさりげなく重要な気がします

 「ロスト・ハイウェイ」でも

 主人公フレッドの人格が入れ替わるタイミングが

 鏡に映る自分を見た時でした

 このシーンで、実はクーパーは自分を取り戻し、

 これ以降、ダギーを演じているのかも...

 なぁんて、そんな深読み、当たりますかねぇ

 

 サニージムとのご対面で、

 お決まりの親指を立てるポーズが!

 クーパー、嬉しそう

 んでもって、登場しましたよ、熱々のコーヒー

 一口、口に含むと、ブワッと吹き出します

 こりゃ、美味い!というよりは、

 うげ、ガチ苦いっ!て感じです。

 ジェイニーEに叱られて

 「はーい」と返事をするクーパー

 その表情は「コーヒーだよ♪」と喜んでいるのか

 「苦すぎて飲めないよ...」と訴えているのか

 どっちとも取れる表情がグッド!

 

バックホーン警察

 ルース・ダヴェンポートの死体の指紋がとうとう一致

 でも、軍がアクセス規制している

 いったい、誰の指紋なんだ?

 

サウスダコタ州ヤンクトン連邦刑務所

 ゴードン、アルバート、タミーが刑務所に向かう

 サウスダコタ州ということで

 アシュモア山は近くにないのか?とゴードン

 第2章でダギーがサウスダコタ州を検索していた時

 ヤンクトン刑務所は州の東南側にあったので、

 州の西南にあるアシュモア山とは真逆の位置になる

 アルバートが写真でごまかしているが、

 このアシュモア山も何かのヒントになるのだろうか

f:id:wisteria-valley:20170824010336j:plain

 写真を見て「石の顔が並んでいる」とゴードン

 この彫刻に登場するアメリカ大統領は、

 左からワシントン、ジェファーソン、ルーズベルトリンカーン

 この4者にかぎったことではないけど、

 原住民インディアンを排除しようとしていた人たちでもある

 そして、このアシュモア山はインディアンたちの聖地であり

 それをアメリカが力づくで奪ったという歴史もある

  ツイン・ピークス保安官事務所のホーク副所長のルーツも

 インディアンという共通項も一緒に考えると、

 次のような図式は考えられないだろうか

 

  【善】       【悪】

 インディアン  ← アメリカ ※国を奪った

 アシュモア山  ← アメリカ ※インディアンの聖地を奪った

 石の顔(彫刻) ← アメリカ ※自然の破壊・権力の誇示

 ホーク副所長  ← ブラックロッジ ※神聖な力で拮抗

 

 これをさらに拡大解釈すると、

  【善】       【悪】

 クーパー捜査官  ← ダギー・ジョーンズ

 ホワイトロッジ  ← ブラックロッジ

 ローラ・パーマー ← ボブ

 片腕の男     ← 腕

 

 と、こんな構図も見えてくる。

 ほんのワンシーンから、随分と話を広げているけど、

 ツイン・ピークスの「善悪の対立」というテーマが

 少なからず見えてくる小ネタみたいな感じです。

 

 ヤンクトン連邦刑務所にたどり着くゴードンたち。

 案内をするマーフィー所長とホリスター

 ダギーの乗っていた車から押収されたのは、

  〇嘔吐物 ※ラボで成分を解析中

  〇1kgはありそうなコカイン

  〇マシンガン

  〇犬の足

 なぜ、こんなものが出てくる?と怪訝なゴードン

 犬の足?

 ウサギの足ならお守りのような気もしますが、

 犬って、なに?

 確かにチーズとクラッカー状態です。

 

 そして、ダギーとの対面です。

 親指を立てるダギー。

 この瞬間、

 ダギーは25年前にボブに乗り移られたクーパーであり、

 彼はクーパーのように振舞うことができることが確定。

 そして、彼はドッペルゲンガーでもある。

 

 ブラックロッジの住人であるダギーは、

 会話の節々が変です。

 「とても」を「もてと」と言ったり

 針の壊れたレコードのように

 同じことを何度も繰り返し話をします。

 

 ダギーが語る内容は、

  〇潜入捜査をしていた

  〇フィリップ・ジェフリーズと組んでいた

  〇ゴードンに報告したいことがあった

  〇メッセージを残した

  〇フィリップに安全だと伝えるためのメッセージ

  〇今まで家を出たことはない

 怪訝なゴードンは、

 ダギーを泳がせるために電話を掛けさせろと指示

 

 刑務所の外に出るゴードンとアルバート

 アルバートは隠し事をゴードンに告白する

  〇何年も前にフィリップから連絡があった

  〇クーパーがまずいことになっている

  〇至急に情報を渡す必要があった

  〇コロンビアの男の名前を伝えた

  〇1週間後、その男は死んだ

 

 さてさて、ここでもフィリップ・ジェフリーズです

 「ローラ・パーマー最期の7日間」では、

 ほんのちょい役だったデヴィッド・ボウイ

 当時は観客を混乱させるために、

 リンチがわざと謎を深めただけだと思ってましたが、

 実はかなり重要なエピソードだったようです。

 

 ここで新ツイン・ピークス再開に合わせて

 2014年に発売されたブルーレイBOXに特典収録された

 「ローラ・パーマー最期の7日間」の未公開映像から

 フィリップが実際、あの短いシーンで

 何を訴えたかったのかを改めて振り返ってみようと思う

 

ブエノスアイレスのホテル

  ホテルのロビーにフィリップが訪れる

  ミス・ジュディが泊まっているかを確認すると、

  彼女からのメッセージを受け取る

  彼女は若い女性だった

  部屋に案内されるフィリップ

◆電信柱

  テレサ・バンクスが住んでいたトレーラーハウスの電柱

  電線から小人の鳴き声が聞こえてくる

f:id:wisteria-valley:20170826004223p:plain

◆集会所

  小人「クロムは我々のイメージを映し出す」

  集会場に集まっている面子は

   〇別の場所から来た小さな男 (小人)

   〇キラー・ボブ

   〇トレモンド夫人

   〇トレモンド夫人の孫

   〇赤いスーツの鼻が尖った顔面が白い男

   〇杖を持った黒人

   〇電気装置を操る髭の長い男 茶ひげ

   〇電気装置を操る髭の長い男 黒ひげ

  小人「電気。澄んだ空気。我々を産み落とした。

     上下しながら交わりあう、2つの世界の間を」

  黒人「動物の営み」

  小人「ガルモンボジーア。

     フォーマイカのテーブル。色はグリーン」

  ボブ「オレの中には勢いのある激情が存在する」

  トレモンド夫人の孫「(ボブを指さし)犠牲者だ」

  小人「この指輪で汝らは結ばれる。火よ我と共に歩め」

◆赤い部屋に指輪、そして、ローラ・パーマの影が浮かぶ

フィラデルフィア FBI本部

  フィリップが現れる、事の顛末を語り始める

   〇ジュディの話は禁止

   〇クーパーを指さし「ここに誰がいると思う?」

   〇ジュディは確信してる

   〇2年間のうちに奴らの集会に参加した

   〇コンビニエンスストアの上だった

   〇オレたちは夢の中で生きている

   〇シアトルのジュディの店で何かを見つけた

   〇奴らがそこにいた

   〇何時間もそこに座って奴らをつけていった

   〇指輪 指輪 と繰り返す

   〇部屋の照明が点滅する

   〇5月?2月?1989年?

  そして、フィリップは忽然と消える

ブエノスアイレスのホテル

  電気がショートしたかのように壁が焦げている

  フィリップが叫んでいる

  ホテルのボーイが驚きのあまり粗相をしてしまう

  ボーイ「サンタマリア行くな

      あの男か?お前があの男?」

 

 映画本編では、この時、デスモンド捜査官も消えてしまう

 なかなか観てると脳みそが溶けてしまうシーンの連続です。

 だけど、本編ではブエノスアイレスの部分がバッサリとカット

 その他の内容はオーバーダブしながらあっという間に終わってしまう

 

 ここで気になるのは、

 クーパーを指さして「ここに誰がいると思う?」というシーン

 今となっては、既にドッペルゲンガーだと思っていそうな

 そんなシーンになってるじゃないですか

 ヤバイ、時空がつながっちゃったよ!

 

 これだけではフィリップの正体なんて、ぜんぜんわからないけど、

 ニュースによれば、

 生前のデヴィッド・ボウイにもThe Returnへの出演依頼があったそうで、

 なんとも惜しい気持ちになります。

 かなり重要なキャラクターになりそうなフィリップ・ジェフリーズ

 今後の絡みに期待が止まりません