that passion once again

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ツイン・ピークス The Return 考察 第2章 ドッペルゲンガーが暗躍する世界に跪け

ツイン・ピークスの牧歌的な雰囲気を期待し

ドーナツとコーヒーを用意して

テレビの前にスタンバっていたピーカーたちを

ことごとく脳天から打ち砕いた第1章。

そのあまりにも都会的なストーリーと

21世紀型のウルトラ・バイオレンスに、

わたしは新たな快感を覚えてしまいましたゼ、姐さん。

 

というわけで、さらなる謎がメガ盛り状態で届けられる第2章。

当然の如く、ネタバレもメガ盛りなので、その辺ヨロシクです。

 

【あらすじ】

バックホーン警察

  留置所にフィリスが訪れてくる

  ビルはルースの部屋に行っていないと訴える

  しかし、夢の中で行ったんだと打ち明ける

  フィリスはビルの浮気を責める

  ビルもフィリスと弁護士のジョージの浮気を責める

  終身刑になる夫を嘲笑い立ち去るフィリス

  立ち合いに来た弁護士ジョー

  フィリスは全てバレていたと吐き捨てて立ち去る

  絶望に打ちひしがれるビル

  その隣に佇む全身真っ黒な男 宙に消えていく

◆ウィリアム・ヘイスティングスの家

  家に帰るフィリス

  ダギー・ジョーンズが待ち伏せている

  「上出来だ。人間の本性を剥き出しにしている」

  ジョージの銃でフィリスの頭部を撃ち抜く

  フィリスの右目に銃弾の穴が開く

ネバダ州 ラスベガス

  どこかのオフィス

  ダンカン・トッドがロジャーを呼び出す

  ロジャーに20,000ドルを渡し「採用だと伝えろ」

  ロジャーはトッドがなぜ "あの男" の言いなりになるのか尋ねる

  トッド「君の人生には入れるなよ。ああいう男を」

◆どこかの踏切

  BNSF鉄道が走りすぎていく

◆モーテルのレストラン

  テーブルにダギー、レイ、ダーリャ、ジャックの4人

  ジャックが3人前のスパゲティを食べている

  レイはフライドポテト、ダーリャはサラダ、

  ダギーはコーンを食べている

  レイ「ダギー、あさってが心配らしいな」

  ダギー「何も心配はない。オレは情報が欲しい」

  レイ「彼女はヘイスティングスの秘書。情報は全て握っている」

ツイン・ピークスの森

  森の中を捜索しているホークに丸太おばさんから電話

  マーガレット「星々は巡る。あとで家に寄って」

  ブラック・ロッジへの入り口にたどり着くホーク

  赤いカーテンが見え隠れする

 ◆レッド・ルーム(赤い部屋)

  クーパーと片腕の男

  片腕の男「これは未来か。それとも過去か」

  「誰かがここに居る」と言い残し片腕の男が消える

  ローラ・パーマーが現れる

  ローラ「あなたは もう行っていい」

  ローラ「わたしの腕はときどき後ろに曲がるの」

  ローラ「わたしは死んだ。でも生きている」

  顔面をマスクのように外すローラ、その奥は光輝いている

  何かをクーパーにささやくローラ

  何者かがローラを上に連れ去っていく

  物凄い雄叫びと共にローラが消滅

  風が吹き、赤いカーテンが消えていく

  カーテンの向こうに際限なく広がる縞模様の床

  そこに白馬が一頭佇んでいる

  闇の果てに消えていく

  片腕の男が戻る

  片腕の男「これは未来か。それとも過去か」

  赤いカーテンの向こうにクーパーを案内する

  別の部屋

  シカモアの木のてっぺんに臓器が付いた異形のもの

  放電している

  片腕の男「あれは腕が進化したものだ」

  腕「覚えているか。お前のドッペルゲンガーを」

  25年前、ドッペルゲンガーに捕まるクーパー

  腕「まず彼が戻らねばならない。そうすればお前が出られる」

◆どこかのガレージ

  ジャックがガレージにベンツを閉まっている

  シャッターのカギと車のキーをダギーに渡す

  ジャックの顎を揉み上げるダギー

◆どこかの森に雷鳴が轟く

◆モーテル 6号室

  電話をしているダーリャ、ダギーが帰ってきて慌てて切る

  誰に電話をしていたと問われジャックと話していたと嘘をつく

  ダギー「今日の午後 レイと会うはずだったが現れなかった」

  ベッドでダーリャを抱き寄せるダギー

  ダギー「ジャックは2時間前に死んだ」

  ダーリャとレイの会話を録音したボイスレコーダーを聴かせる

  レイ「銃を持って州境を超えたらパクられてサウスダコタの連邦刑務所にいる」

  ダーリャ「クーパーはどうすんの?」

  レイ「ジェフリーズから また電話があった。明日の夜、近くに居たら殺せ」

  逃げ出そうとするダーリャを捕まえ殴るダギー

  誰に雇われた?と問われるが、ダーリャは知らない

  ダギー「ゲームは始まった」

  ダギーを殺すと50万ドル山分けだったことを告白するダーリャ

  明日、ダギーはブラック・ロッジに戻される予定だったが

  あと一つの計画のために戻るつもりはないと告げる

  ヘイスティングスの秘書からの情報を求めるダギー

  "座標" を教えろと詰め寄るが、ダーリャは知らない

  ダギーは1枚のカードを取り出しダーリャに見せる

  スペードのAに 黒丸に角が生えた絵柄、カードにはキズがついている

  しかし、ダーリャは知らない

  ダーリャを殴り、45口径で頭を撃ち抜くダギー

  アタッシュケースから通信機を取り出す

  フィリップ・ジェフリーズと通信する

  ジェフリーズ「ニューヨークで会いたかったが、まだバックホーンか」

  ダギー「そっちはまだ行方不明か?」

  ジェフリーズ「ガーランド・ブリックス少佐に会ったんだろ?」

  ダギー「なんで知っている」

  ジェフリーズ「お前が明日戻るなら、またボブと共にいよう」

  ダギー「お前は誰だ?」

  通信が切れる

  司法省 FBIのホームページにアクセスする

  エージェントIDに「kdhgw...」と打ち込む

  サウスダコタ州の地図が表示される

  ヤンクトン連邦刑務所に誰かがいることが示される

  検索窓に「sdl04pcsecprot」と打ち込む

  レベル4のセキュリティーシステムが作動する

  ヤンクトン連邦刑務所のシステムにアクセスする

  連邦刑務所の情報をダウンロードするダギー

◆モーテル 7号室

  シャンタルを呼び出すダギー

  6号室の片づけを頼む

  シャンタルと亭主ハッチに2~3日後にある場所へ行くよう指示

  ベッドにシャンタルを呼び寄せ、股をまさぐる

◆レッド・ルーム(赤い部屋)

  腕「253。何度も何度も繰り返す」

  ボブ、ボブと繰り返し、さあ行けと促す腕

  赤いカーテンの向こうに行くクーパー

  先に行こうとするがカーテンには電気が走り開かない

  もとの部屋に戻ると腕の姿はない

  さらに違う部屋に行くとリーランド・パーマーがいる

  リーランド「ローラを探せ」

  他の部屋へ行くクーパー

  蓄音機から聞こえた "何かがこすれる音" が部屋に響く

  縞模様の床が乖離していく

  別の部屋に片腕の男と腕

  片腕の男「なにかがおかしい」

  腕「我がドッペルゲンガー

  クーパー、さらに奥まで進み赤いカーテンを開く

  その先には山間のハイウェイが広がっている

  ダギーが運転している車がこちらに向かってくる

  ビーナスの像が腕に変わる

  咆哮を上げる腕 縞模様の床が崩れる

  腕「存在しない!」

◆ニューヨーク ガラス張りの箱がある倉庫

  ガラスの箱に落ちるクーパー

  ガラスを擦り抜け、箱の中に浮かび上がる

  ちょうどその頃、

  サムとトレイシーはいなくなった警備員を探している

  ガラスの箱が幾重もの次元に重なり合う

  さらに別次元へと落ちていくクーパー

◆リーランド・パーマーの家

  リビングでテレビを見ているローラの母 サラ

  テレビではライオンが水牛を襲っている

◆BANG BANG BAR

  バンドの演奏 "SHADOW" by Chromatics

  ボックス席で友達とテキーラを一気飲みするシェリ

  ジェームズがフレディーを連れてやってくる

  シェリー「うちの娘ベッキー 変な男にひっかかっちゃって」

  レネー「スティーヴン 人気者じゃない」

  ハナ「娘の人生よ」

  レネーを見つめるジェームズ

  バーにやってきた男がシェリーを見つめる

 

さてさて、かなりのツイン・ピークスらしい展開になってきました。

浮気した者同士の罵り合いから始まり、

とうとうクーパーのその後が説明され、

赤い部屋を縦横無尽に歩き回った今回。

クーパーそっくりの長髪男ダギー・ジョーンズは

25年前に生み出されたクーパーのドッペルゲンガーだったことが判明!

この25年間、お前はいったいどんだけの悪事をしてたんだってくらい

非情っぷりと最強っぷりを見せています。

哀れな校長先生ビルも、ダギーの罠にハマった様子です。

でも一番ショッキングだったのは、

進化した腕でも、クーパーのしゃくれた顎でもなく、

ローラとシェリーの熟女っぷり!

ヤベェよ、幻が消えていくよぉ...

その方面の趣味がある人には堪らないのかもしれないけど、

時間って、なんて残酷なんだ!姐さん!

 

前回はリンチらしからぬスタイリッシュな映像のオンパレードでしたが、

この第2章では端々にリンチ・テイストが満載。

進化した腕は、もうまんま「イレイザーヘッド」だし、

わけのわかんない真っ黒なおっさんまで現れる。

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これが後々にどう絡んでくるのかはわからないけど、

こういう不吉な存在って、今までのリンチ映画にも出てたよね。

「ローラ・パーマー最期の7日間」のトレーラーハウスに現れたおばちゃん。

ロスト・ハイウェイ」のミステリーマン(趣向は違うけど)

マルホランド・ドライブ」でダンをショック死させたホームレス。

マルホではブルーボックスに絡む重要な存在でもあった。

絶望に打ちひしがれたビルのもとに現れたこのおっさん。

意味があるのかないのか、この放置プレイがたまらなくリンチです。

 

マルホのショック死したダンと言えば、

ダン役だったパトリック・フィッシュラーがツイン・ピークスにも登場!

何かに怯えていたダン同様に、何かに怯えているトッドさん。

この怯え具合、いいなぁ。

誰に逆らえず、誰を雇ったのか、今後の展開が気になります。

 

謎と言えば、悪クーパーことダギーが出したカード

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さっぱり意味がわかりません。

スペードのエースは、トランプの中で最高ランクのカードであり、

死のカードという意味もあるらしいけど、

黒丸に角って、いったいなんなのさ、悪魔?デビル?鬼?

幼稚な発想しか出てこないよ、考察も何もあったもんじゃないよ。

角なのかどうかもわからないし、耳?足?触覚?

ピッコロ大魔王的な?

しかも、カードにキズがついているのが、また意味深だし、

これも今後、謎の伏線が回収されるのでしょうか。

 

このカードを差し出したシーンの会話から、

前回の悪クーパー初登場時の小屋にいたキャラたちは、

どうやらブラック・ロッジ系の人たちのように思えてくる。

ダギーをクーパーと呼び、

なんとフィリップ・ジェフリーズともつながっている。

悪クーパー暗殺を企む、その背後に誰がいるのか。

そして、悪クーパーもジェフリーズとつながっていた。

ブラック・ロッジには戻らないと言い放った計画とは一体?

そもそも「FIRE WALK WITH ME」でさえ謎の存在だった

デイヴィッド・ボウイ演じるジェフリーズ。

コンビニエンスストアの上に潜入し、ジュディを探す彼。

ニューヨークのガラスの箱に現れたのは彼だったのか?

それとも、あれはジェフリーズでもないのか。

謎は深まるばかり!

ツイン・ピークス The Return 考察 第1章 すべてのピーカー達の想像を覆す展開に歓喜の叫び!

ついにWOWOWで始まった「ツイン・ピークス The Return」

伝説のテレビ・シリーズから25年ぶり!

デイヴィッド・リンチの映像作品としても、

前作「インランド・エンパイア」から10年ぶり!

にわかリンチ・ファンとして、

これほど嬉しい作品は他にありませんゼ、姐さん。

(にわかじゃないモノホンの人は喜びすぎて失禁が止まらないはず)

 

というわけで、にわかファンだからこそできる

この無謀な「考察論」というものを展開してみようかと思います。

SNSはやらないので、もしかしたら

巷ではああだこうだ意見交換がなされているかもしれませんが、

そんなものは知る由もありません。

好き放題、思うがままに、ただひたすらに書き連ねていきます。

まあ、こんなブログをどれだけの人が見るか知りませんが、

ネタバレが嫌な方は、どうぞ華麗にスルーでお願いいたします。

ガッツリなネタバレと、独りよがりな考察論、スタートです!

 

【あらすじ】

◆レッド・ルーム(赤い部屋)

  ローラ・パーマー「25年後に また お目にかかる」

◆ブラック・ロッジ?

  巨人?「蓄音機からの音、今それは我々の家に...」

  クーパー「そうだ」とそれを認める

  巨人?「忘れるな 430. リチャードとリンダ 2羽の鳥と1石」

  クーパーが消える

◆森の奥のログハウス

  ジャコビーのもとに大量のシャベルが配達される

◆ニューヨーク ガラス張りの箱がある倉庫

  サムにコーヒーを届けるトレイシー

 ◆グレート・ノーザン・ホテル

  ベンジャミン・ホーンとビバリー スカンクのクレーム処理

  「ハウスマンさんに2泊分の返金はするが1週間分は無理」

  「夫人とニューヨークからの友人にスパを堪能してもらう」

  ジェリーが登場

  アムステルダム水耕栽培した大麻AK47

ツイン・ピークス保安官事務所

  ルーシーがソリティアをやりながらペン立てにメモを貼っている

  保険外交員がトルーマン保安官を訪ねてくる

  「一人は病気で、もう一人は釣りに行っている」

◆森の奥の小屋

  ダギー・ジョーンズとオーティス

  部屋には車イスに乗った小人のような男

  そして、ソファに座って拳銃を構えている巨人のような男

  奥からビュエラが出てくる レイとダーリャを呼びに行く

  レイとダーリャ、出ていく時に車イスの男に紙切れを渡す

  オーティス「ミスターC、ミスターC」と連呼する

◆ニューヨーク ガラス張りの箱がある倉庫

  再びサムにコーヒーを届けるトレイシー

  警備員の姿がないので、トレイシーを中に招き入れる

  サムは学費のためにここでアルバイトをしている

  どこかの匿名の大富豪がここの持ち主

  サムの仕事はガラスの箱に何かが現れるのを待つこと

  サムの前任者は何かを見たらしい

  サムとトレイシー、コトを始める

  それに引寄せられるようにガラスの箱に何者かが現れる

  体格は小さく、頭部が奇形、小さな乳房が見える

  ガラスを突き破りサムとトレイシーを無残なまでに噛み殺す

サウスダコタ州 バックホー

◆アローヘッド通り1349番地にあるアパート 

  218号室に住むマージョリーと愛犬のアームストロング

  もう3日も留守にしている隣人のルース・ダヴェンポート

  ルースが住む216号室からひどい異臭

  911に連絡をするマージョリー、アパートの住所を忘れる

  警官二人が到着、216号室にはカギが掛かっている

  管理人のバーニーは留守

  バーニーの弟の居場所を聞くため、メンテナンス係のハンクのもとへ

  ハンクは警官たちをハーヴィーと勘違いする

  バーニーの弟チップのことを聞かれ動揺するハンク

  チップは電話を持っていない

  ルースの鉢植えの水やりを頼まれていたマージョリーがカギを差し出す

  警官二人、216号室の部屋の中へ

  ベッドに横たわる「左目がくり貫かれた死体」を発見する

  その頃、ハンクはハーヴィーにサツを寄こしたなと文句の電話

  ブツは全部ここにあるが自分とチップのものだと言い張るハンク

  ハーヴィーに電話を切られる

  鑑識が216号室に到着

  コンスタンスが現場を検証しているところにデイヴが到着する

  ベッドのシーツをめくると死体は頭部と胴体が別々になっていた

  胴体の全身に体毛があり、どうやら男性のようである

ツイン・ピークスの丸太小屋

  マーガレット(丸太おばさん)からホーク副所長に電話

  丸太からのメッセージ

  ・何かがなくなった

  ・それはクーパー捜査官に関したもの

  ・それを見つける上でホークの祖先(ルーツ)が関わってくる

バックホーン警察

  216号室で発見された死体の頭部はルース・ダヴェンポート

  胴体の身元は不明、指紋の照合結果も出なかった

  部屋に残っていた指紋を照合するとビル・ヘイスティングスのものだった

  ビルはコンスタンスの子供が通う学校の校長だった

◆ウィリアム・ヘイスティングスの家

  デイヴ・マックレイがビルを逮捕しに訪れる

  今夜はモーガン夫妻が食事に来る予定だった

  妻のフィリスに弁護士のジョージを呼ぶよう頼むビル

ツイン・ピークス保安官事務所

  奥から資料の箱を2つ抱えてくるホーク副所長

  ルーシーとアンディーを呼ぶ

  ホーク「クーパー捜査官に関したものが無くなった」

  ルーシー「いなくなったのはクーパー捜査官」

  ルーシー「ウォリーが生まれる前だし あの子は今 24歳よ」

  アンディー「誕生日はマーロン・ブランドと同じ」

バックホーン警察

  州警察のドン・ハリソンが到着する

  デイヴとビルは高校以来の友人で釣り仲間

  ビルの取り調べが始まる

  「ルース・ダヴェンポートは図書館の職員」

  「彼女に最後に会ったのは2ヶ月ほど前」

  「どこに住んでいるのか知らない」

  「平日の昼は学校にいた」

  「水曜は放課後に帰宅」

  「木曜は学校でミーティング」

  「金曜は妻と外食」

  「今日(土曜)はずっと家にいた」

  「木曜のミーティングは9時半頃まで、ピザを注文した」

  「木曜の夜は秘書のベティを家まで送った」

  留置所に入れられるビル

◆ウィリアム・ヘイスティングスの家

  ドン・ハリソンとデイヴが捜査に訪れる

  ビルの車(ボルボ)を調べる

  トランクを開けると、そこには釣り道具が

  道具箱を避けると、その下に肉片が落ちていた

◆ブラック・ロッジ?

  蓄音機からの音に耳を澄ましている巨人?

 

てなわけで、想像を絶する第一話はこんな感じ。

ツイン・ピークスの25年後を描くというニュースを最初見た時は、

喜びと同時に、大丈夫か?という不安が大きく、

結果、やらなきゃよかった的なことに成りかねないのではないかと

そんな風に思っていたのです。出演者みんな年を取っていることですし...

 

で、蓋を開けてみたら、やっぱりリンチだった!

オープニングのローラの25年のくだりから始まり、

クーパーと巨人?(巨人と断言できないのはエンドクレジットにGiantの表記がないから)

ジャコビー登場までは、ああ、紛れもなくツイン・ピークスの続編と思いましたが、

そこから、いきなりニューヨーク!

なにこれ?

ツイン・ピークスなのにニューヨーク?

完全に混乱したところに、ガラス張りの装置をただただ眺めているインテリジェント。

 ヤベェ、カッコよすぎる。

空間デザインも、家具の配置も、グランデサイズのコーヒーも、

意味不明なガラスの箱が、なによりも最新のリンチ・テイストに溢れている。

だけど、こんな都会的なフィルムをリンチ映画で観たことないんだけど。

スゲェと思いながら、リンチ映画という部分に違和感も感じる。

しかも、ツイン・ピークスだよ。

なに、結局、今時のドラマ路線で行くってことなの?

それって、ツイン・ピークスを語る意味があるの?

だったら、リンチじゃなくてもいいじゃん。

そんな思いに囚われていると、あのベンジャミン・ホーン登場。

ジェリーも相変わらずのぶっ飛び具合で、やっぱりツイン・ピークス

そして、我らがルーシーの登場!おばちゃん だぁ!

受付の後ろにある写真立てを見るとアンディーと子供の姿が。

保険外交員への対応も相変わらずです。そう、なにも変わってない。

いいじゃない、ツイン・ピークスが戻ってきたよ。

そう感慨に耽っていると、真っ暗な道をライトだけが照らし出す。

車から降りる見慣れぬ男。

なんの予備知識もなく観た人は、これってクーパーなん?と

ちょいプチパニックを起こすこと請け合いです。

しかも、めっちゃ強い。

きましたよ、この意味不明な感じ。

さらに再びのニューヨーク。

コーヒーを一口飲んだだけで、もうコトを始めてしまいます。

そして性欲に魅かれるようにガラスの箱に現れた "邪悪なもの"

この辺のエロスと暴力性もリンチ・テイストに溢れています。

 

ここでその "邪悪なもの" について考察。

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性欲に魅かれ、そして、残虐なまでにカップルを噛み殺す。

その行為は欲望のままに動くボブや

ガルモンボジーアを食らう小人のような印象も受けますが、

フクロウやクリーム・コーンのそれとは遥かに違う暴力性を孕んでいます。

暴力が直接的というか、もうメタファーもなにもあったもんじゃない、

贅肉をそぎ落とし、極限までシンプルにした姿が、邪悪なもの。

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魔人ブーの悪の部分だけを具現化したような、あの姿に近い。

第1章だけでは、まだまだ謎な存在ですが、

重要なファクターであることは間違いなさそうです。

 

場面はバックホーンに移り、新たな殺人事件が発生します。

アローヘッドのアパートでの、

マージョリーを中心とした警官とのとぼけたやり取りが、

リンチファンとして、たまらずニンマリするシーンでしょう。

カギ一本をめぐって、まあ、人物が出てくる出てくる。

この後、ストーリーに絡んでくるのか、

それとも、ただただ、このシーンを盛り上げるだけの人物なのか。

どっちでもいいですが、個人的にはチップ が気になる。

このご時世に電話を持たないって、どんな奴なんだろ?

 

そんなこんなですが、第1章の印象としては、

これってツイン・ピークスなの?っていうのが一番の印象。

クーパーも、ローラも最初に出てきただけだし、

ボブは?アニーは?そもそもクーパーのその後が全然わかんない。

しかも、映像のテイストが最新ドラマのようにクリアで鮮明。

今までのリンチ映像と思えるのが、

冒頭とラストのモノクロな蓄音機という。

どうも期待していた流れを完全に覆されたパターンになっています。

この裏切られ感、やっぱりリンチなのねって感じです。

それは混沌の第2章へと続きます!

永井真理子デビュー30周年記念オールタイムベスト 「THE STARTING POINT」

最新デジタルリマスタリング&高品質CDで蘇るガール・ポップの最高峰!

 

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1987年7月22日、シングル「Oh,ムーンライト」でデビューした永井真理子は、今年2017年でデビュー30周年を迎えます。元気がトレードマークだった「HEART BEAT」時代、数々のヒット曲を生み出した「MIRACLE GIRL」時代、セルフプロデュースでバンドサウンドにこだわった「HYSTERIC GLAMOUR」時代、そして、自主レーベルでオーガニックなサウンドプロダクションを展開した「ORGANIC」時代と、レーベルの枠を超えて4つの時代を4枚のディスクに収録。

さらに最新のデジタルリマスタリング、そして2013年発売の復刻盤も好評だったBlu-spec CD2によってダイナミックなサウンド再生を実現。ガール・ポップのエポックメイキングな楽曲たちが全70曲のフルボリュームで今蘇ります!

 

disc 1 -HEART BEAT-

1.ときめくハート・ビート (1st AL「上機嫌」収録)

2.One Step Closer (1st AL「上機嫌」収録)

3.Donnani (1st AL「上機嫌」収録)

4.Good Luckが目にしみる (1st AL「上機嫌」収録)

5.親友 (2nd AL「元気予報」収録)

6.SO BAD (2nd AL「元気予報」収録)

7.3D NIGHTへおいで (2nd AL「元気予報」収録)

8.いつもセレナーデ (2nd AL「元気予報」収録)

9.20才のスピード (3rd AL「Tobikkiri」収録)

10.コンタクトレンズ・スコープ (3rd AL「Tobikkiri」収録)

11.Why Why Why (3rd AL「Tobikkiri」収録)

12.Dear My Friend (3rd AL「Tobikkiri」収録)

13.Step Step Step (1st BEST「大好き」収録)

14.Brand-New Way (1st BEST「大好き」収録)

15.少年 (1st BEST「大好き」収録)

16.Mariko (1st BEST「大好き」収録)

17.TIME-Song For GUNHED- (4th AL「Miracle Girl」収録)

18.プリティ・ロックンロール (4th AL「Miracle Girl」収録)

19.50/50 (Fifty Fifty) (4th AL「Miracle Girl」収録)

20.Keep On "Keeping On" (4th AL「Miracle Girl」収録)

 

disc 2 -MIRACLE GIRL-

1.23才 (5th AL「Catch Ball」収録)

2.Way Out (5th AL「Catch Ball」収録)

3.キャッチ・ボール (5th AL「Catch Ball」収録)

4.レインボウ (5th AL「Catch Ball」収録)

5.自分についた嘘 (2nd BEST「POCKET」収録)

6.ミラクル・ガール (2nd BEST「POCKET」収録)

7.悲しまないで (2nd BEST「POCKET」収録)

8.Ready Steady Go! (2nd BEST「POCKET」収録)

9.Keep On Running (6th AL「WASHING」収録)

10.ワイルドで行こう (6th AL「WASHING」収録)

11.私の中の勇気 (6th AL「WASHING」収録)

12.ピンクの魚よ (6th AL「WASHING」収録)

13.泣きたい日もある (3rd BEST「やさしくなりたい」収録)

14.ZUTTO (3rd BEST「やさしくなりたい」収録)

15.やさしくなりたい (3rd BEST「やさしくなりたい」収録)

16.今、君が涙を見せた (3rd BEST「やさしくなりたい」収録)

17.YOU AND I (16th SG「YOU AND I」収録)

18.いつも いつでも (16th SG「YOU AND I」収録)

 

disc 3 -HYSTERIC GLAMOUR-

1.大きなキリンになって (7th AL「OPEN ZOO」収録)

2.GONG! (7th AL「OPEN ZOO」収録)

3.卒業してもサヨナラしても遠くでも (7th AL「OPEN ZOO」収録)

4.La-La-La (7th AL「OPEN ZOO」収録)

5.We are OK! (21st SG「We are OK!」収録)

6.ルーシータクシー (21st SG「We are OK!」収録)

7.Katcho Bee-Bee-Boo (8th AL「Love Eater」収録)

8.夜空にのびをして (8th AL「Love Eater」収録)

9.DUNK! DUNK! (Remix Version) (8th AL「Love Eater」収録)

10.タンバリンをたたこう (8th AL「Love Eater」収録)

11.my sweet days (4th BEST「Birth to the Future」収録)

12.おいでよSmile World (9th AL「KISS ME KISS ME」収録)

13.暖かい雪 (9th AL「KISS ME KISS ME」収録)

14.飛べないBig Bird (9th AL「KISS ME KISS ME」収録)

15.DON'T GIVE UP HEART (9th AL「KISS ME KISS ME」収録)

 

disc 4 -ORGANIC MUSIC-

1.うた (10th AL「You're...」収録)

2.海と貝殻 (10th AL「You'rer...」収録)

3.boy (Album Version) (10th AL「You're...」収録)

4.私を探しにゆこう (Album Version) (10th AL「You're...」収録)

5.愛が醒めるとき (11th AL「ちいさなとびら」収録)

6.あなたのそばにいて (11th AL「ちいさなとびら」収録)

7.遠くから見つめている (11th AL「ちいさなとびら」収録)

8.12月の空へ (11th AL「ちいさなとびら」収録)

9.飛べない空 (12th AL「そんな場所へ」収録)

10.同じ時代 (12th AL「そんな場所へ」収録)

11.未来 (12th AL「そんな場所へ」収録)

12.あなたが笑うと (12th AL「そんな場所へ」収録)

13.天国の島 (13th AL「AIR」収録)

14.Tobujikandesu (13th AL「AIR」収録)

15.ミエナイアシタ (14th AL「Sunny Side up」収録)

16.ひかりの粒 (14th AL「Sunny Side up」収録)

17.あいのうた (9th BEST「My foot steps」収録)

 

 

なぁんてね。

今年の7月にこんなベストアルバムが発売されたらいいなぁ。

ナガマリ!30周年だぞ!待ってるぞぉぉぉ!

ガンズ・アンド・ローゼズを伝説と呼ぶな!怒涛のロック魂が炸裂した日本公演、ガンズは死んじゃいなかった!

ここ一週間、音楽ニュースを賑わしていたガンズの日本公演。

来日決定時は、行くつもりなどこれっぽっちもサラサラなくて、

(スラッシュとダフが戻ったって変わんねえだろと思ってた)

ベテランバンドが食いぶちつなぐためのドサ周りに、

1万円以上も出す意味ないだろ、ぐらいで構えておりました。

しかしですね、神戸と横浜の追加公演にベビメタの前座と聞いたら、

これは行かなきゃヤバすぎるだろと思い、ちゃっかり行きました、横浜公演。

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気持ち半分はベビメタだったんです。

だって、そうじゃない?

ブクブク太ったオッチャンなんかよりさ、

キャワいいJKと神バンドの方が見る価値あると思うじゃん、普通。

まわりの席を見てもガンズTシャツとベビメタTシャツが半々な感じだし、

ねぇ?

・・・・・・はい、それは完全に間違っておりました。

結論から言うと、ベビメタはガンズの足元にも及ばない、

今思うと、これは学園祭か?ぐらいのレベルでした。

音は大きかったけどね、なんかそれだけって感じ。

 

メイトたちの中には、オープニングアクト

これはガンズとベビメタの対バンだ!

なんて、ほざいてる輩がいましたが、

どのへたれ口がそんなバカげたことをイキってんだと。

でもね、正直言います、

僕もライブ3曲目の「Chinese Democracy」までは、

そんな気持ちでいたんです。

久々にライブに来たけど、結局、こんなもんか、と。

 

ニュースなどで時間通りにライブが始まることは知っていたし、

スラッシュもインタビューで「オレらもいい大人になったのさ」

なんて、らしからぬことを言ってた通りに、

30分強のベビメタ学園祭が終わり、

延々とディープパープルを聴きながら待つこと約30分、

19時40分頃からガンズのライブがスタート。

ここからして、昔のガンズ、というより昔のアクセルじゃないよね。

そもそも20時前にライブが始まるんだよ?

まあ、びっくりです。

その昔、2時間とか3時間とか、平気で待たされていたのに...

前座が終わって、トイレに行って、ビールとおつまみ買って、

席でディープパープル聴きながら、ちょうど飲み終わった頃にライブが始まる。

なんなん?このフィット感!これガンズのライブなん?みたいな。

 

事前のセットリストで「It's So Easy」から始まることも知っていたし、

続いて「Mr.Brownstone」に流れるのも知っていた。

舞台が暗転し、ルーニートゥーンのオープニングが高らかに鳴り響く。

そして、あのギターのイントロが鳴りだして、スラッシュ、ドーン!

次いでダフ、ドーン!

観客たち、ワーッ!!!と大賑わい。

そして、ステージに駆け出してくるアクセル!

なぜか、そこでクスクスと失笑の嵐。

まあね。

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しょうがないよ。

いつまでも20代や30代のルックスは保てないさ。

ベビメタの音がやけにデカすぎたせいで、ガンズの音が小さく聞こえる。

でも、これくらいの方が気持ちいいなぐらいの大きさ。

ドテッドテッと熊みたいにステージを走り回るアクセルより、

シュッとしてるダフの方が、なんかカッコいいなぁと遠巻きに見ていました。

 

定番の冒頭2曲は、あまりにも定番すぎて、

これが1993年の東京ドーム以来の、

24年ぶりのガンズの音だっていうことにぜんぜん気づかなかったのです。

 

衝撃は3曲目の「Chinese Democracy」のイントロでした。

ドゥドゥドゥドゥ・ドゥドゥドゥドゥというダフのベースに合わせて、

デーデン・デ・デ・デーデン!

ん?

デーデン・デ・デ・デーデン!

これは...

デーデン・デ・デ・デーデン!

デデデ・デーデン・デデデ・デーデン!アイドンリーマーター♪

紛れもない、これスラッシュのギターじゃん!

開眼!ってやつです。

ヤバい、スラッシュが帰ってきた!

これって、夢にまで見ていたガンズ新曲の本当の姿じゃないの!

もう、そこからは歓喜の嵐です。

 

なんでしょう、この24年間、ずっと待ち焦がれていたというか、

2001年のサマソニ以来、ずっと持ち続けていた煮え切らない何かが、

ここでいっぺんに吹き飛んで、

その芯から変わらない硬い憧れがおもむろに顔を上げた感じがして、

ギターのリフがかき鳴らされる度に涙ぐむ自分がいるのです。

「ありがとう。スラッシュ、帰ってきてくれて、ありがとう!」

なんか、よくわからん感謝の念が溢れてきます。

 

続く「Welcome to the Jungle」も、

「Double Talkin' Jive」も、ダフのベースのカッコよさも手伝って、

とにかく歓喜歓喜歓喜!音がカッコよすぎるのです。

「Better」も10年前の幕張で見た景色とはまったく違う、

これこそがガンズの新曲なんだと思えるステージで、

もう悪いけど「チャイニーズ・デモクラシー」全曲、

この面子で作りなおしてくれないかなぁ、と思うぐらい。

さらに「Estranged」「Live and Let Die」から

「Rocket Queen」で前半のピークを迎えます。

「You Could Be Mine」については、

これはマット・ソーラムありきの曲だったんだなぁという感じで、

フランク・フェラーの技巧的なドラムでは、

あのドライブ感が出てこなかったのが残念でした。

そして、これまた24年ぶりのダフの「Attitude」!

公演によっては「New Rose」との日替わり曲ですが、

どちらかと言ったら文句なしで「Attitude」でしょう。

ベースにプリンスのシンボルをプリントしていたのは、

やっぱりリスペクトって意味なのかなぁ、と。

そういう先人たちへの敬意をちゃんと現しているのも、

ガンズらしさの一つというか、もう何から何までなんだよな。

 

「This I Love」のディジー・リード。

今回、オリジナル・メンバー復活と騒がれて、

陰に隠れているディジーなんだけど、

僕個人はディジーって、

逃げ出したイジーよりずっとオリジナル・メンバーだと思うのよ。

'91年の「ユーズ・ユア・イリュージョン」から加入しているし、

それこそ「November Rain」や「Estranged」など、

ガンズの音楽性の幅を大きく広げた立役者だと僕はずっと思っている。

「チャイニーズ・デモクラシー」も、言うなれば、

アクセルとディジーによるピアノロックの集大成ではないかと。

だから、ディジーはもっと陽の目を見てもいいと思うんだけど、

なんかいつも後ろの方に隠れてコソコソしてるんだよね。

そういうキャラなのかもしれないけどさ。ディジー、たまには前に出てきなよ。

 

あ、ついでじゃないけど、アクセルのボーカル。

見た目にごまかされやすいけど、93年頃のイリュージョン・ツアーより、

今の方がずっと声が出ているのがスゴイ!

ディジーの演奏のみで歌っていると、さらに際立っていました。

 

「Civil War」のスラッシュのツインギター

「Coma」で見せたバンドのグルーヴ、

「Sweet Child O' Mine」のシンガロング、

日替わり曲コーナー、横浜は「Used to Love Her」に「My Michelle」

「November Rain」から「Knockin' on Heaven's Door」

そして、締めの「Nightrain」

 

ちょっと思ったのは、スラッシュ、

もうくわえタバコしながらギター弾くのはやめたのねって。

そんなん想いながら、アンコールはどれくらい待たされるのかなと、

トイレ行っても、まだ余るかなぁ、なんて思ってたら、

ものの5分くらいで、アンコールがスタート!

このストレスフリーって、いったいなんなんだろ?

「Sorry」「Patience」が心地よく進み、

もうずっとこのまま聴いてたい症候群に入ったところで、

「Paradise City」のクライマックス。

 

今から10年前、

チャイニーズ・デモクラシー・ツアーの幕張公演では、

あまりにもつまらなくて、最後部に寝っ転がり、

ガラケーでゲームしながらライブを見ていたけど、

もう、あの頃とは比べものにならないくらい、今のガンズはサイコーです。

それを物語っていたのは、スマホで撮影している人がほとんどいなかったこと。

DVD「アペタイト・フォー・デモクラシー」を見ると、

まあ、動物園のパンダでも見ているように、

誰も彼もがスマホをアクセルに向けて、演奏なんてどうでもよさそう。

それが今回は演奏に身を委ねることができたというか、

音の洪水の中で、これ以上ない幸福感を味わえたというか、

それがスラッシュとダフの奇跡の復活によるところが大きかった。

やはりスラッシュはスラッシュ、ダフはダフなんだと。

ツェッペリンでいうボンゾ、ローゼズでいうマニ、

ポールとジョンが揃わないとビートルズにならないのと同じような、

どれだけ演奏が上手くても、オリジナルには敵わない、

オリジナルのハートというか、心意気というか、魂というか、

そういうものは、やはりオリジナルにしか出せないんだと痛感しました。

ああ、次はいつだろ。

「The Seeker」とか新曲とか、ポッと配信で出たりとかしないかなぁ。

 

久々に熱い気持ちを取り戻すことができたガンズのライブ。

Thanx! Guns n Fackin' Roses!

レディオヘッドの最新作「A MOON SHAPED POOL」を楽しむための3つの過去作品

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ゴールデンウィークの5月3日(火)、突如、鳥がさえずりを始めた。

翌日4日(水)、高らかなファンファーレと共に新曲「Burn the Witch」の公開。

全世界のファンがYouTubeに殺到し、瞬く間に再生回数は1000万回を超えた。

巨大な人型の檻の中に、神に捧げる人間を閉じ込め、そのまま焼き殺す人身御供の一種、

ウィッカーマン - Wikipedia」を描いたこの意味深なパペット・アニメーション。

魔女狩りを喚起させるタイトルと、この欺瞞に満ちた世界。

そして、ここ20年近く聴くことのなかった、レディオヘッドにはありえない程の高揚感。

誰もが、近くアナウンスされるであろう最新アルバムに期待を隠せなかった。

 

NMEの記事で、制作アニメーターの女性が「このビデオは難民危機問題をテーマにしている」と言及。

お前は魔女だとレッテルを貼り、拷問した挙句に自白させ、火あぶりにする。

その構図はヨーロッパの難民問題に限らず、

ここ日本でも、外国人労働者への偏見や、お隣の国へのナショナリズムなど、

対岸の火事というわけにはいかない深刻な問題だと思う。

レディオヘッド、新曲のビデオは難民危機問題に言及していることが明らかに | NME Japan

 

そして、ここで確認したいのがレディオヘッド6枚目のアルバムである。

01 Hail to the Thief (2003)

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「Burn the Witch」という単語は、既にこのアルバムのアートワークに記載されていた。

どこに書かれているかはご自分で確認して欲しい。(けっこう隅の方に書かれている)

また、パペット・アニメーションではないが、

先行シングルの#9「There There」もアニメーション風の暗喩に満ちた世界を描いている。

映像監督は「Burn the Witch」同様、クリス・ホープウェルによるもの。

当時のブッシュ大統領への皮肉をもじったアルバムタイトル、

痛烈な社会批判に根差した作風。

EMI時代最後、集大成的な作品を今一度ここで再確認しよう。

 

「Burn the Witch」の興奮冷めやらぬ5月7日(土)、セカンド・インパクトが投下される。

ニュー・アルバムリリースのアナウンスと共に新曲「Daydreaming」が公開されたのだ。

これが久々の泣きのレディオヘッド復活で、世界中が歓喜に涙した。

映画監督ポール・トーマス・アンダーソンによる、白昼夢を具現化した美しい映像。

世界から世界へと次々とドアを開けていくトム・ヨークの痛切なまでの姿。

静謐なピアノのループに身を委ねながら、穴倉へと潜り込み、灯火と共に燃え尽きていく。

をんぶんはのいせんじ(efil ym fo flah)、をんぶんはのいせんじ(efil ym fo flah)、呪文のようなダブ。

トムのプライベートも影響しているのでは?と他のブログで紹介されていたが、

孤独と後悔が痛ましい、なんとも泣きの1曲になっている、

この切なさはレディオヘッドを不動の地位に導いた3枚目のアルバムまで遡らないといけない。

02 OK COMPUTER (1997)

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「A MOON SHAPED POOL」と「OK COMPUTER」は似たアプローチが多い気がする。

例えば、映画「ロミオ+ジュリエット」のサントラ参加と映画「スペクター」の主題歌。

かたや曲が良すぎるからサントラには収録しないでくれと言ってアルバムに収録した#4「Exit Music」。

かたやサム・スミスへの負け惜しみのような形で公表したお蔵入りの「Spectre」。

映画への楽曲提供は他にもあるが、依頼されての制作という点で両者は共通しているし、結果は真逆。

先行シングルのPVが両方ともアニメーションで社会風刺がテーマというのも共通している。

#6「Karma Police」#10「No Suprises」など、バンド初の鍵盤の登場も見逃せない。

リリースから20年経っても、未だに最高傑作と讃えられ続けている本作。

レディオヘッドの泣きのメロディをここでもう一度思う存分味わっておこう。 

 

鳥のさえずりから1週間後、5月9日(月)に5年ぶりのオリジナルアルバムが全世界一斉配信。

アルバムタイトルは「A MOON SHAPED POOL」。

訳すと「水溜りのような月」という意味らしい。

それは涙でにじんだ月なのか、はたまた、水溜りに映る月なのか。

収録曲も全11曲。

その中には「True Love Waits」や「Identikit」など既にライブで披露されている曲も含まれている。

 

それにしても怒涛のような1週間だった。

もともと6月にはアルバムが発売されるだろうというニュース記事があちこちに出ていたが、

結果、開けてみれば6月17日(金)にCD盤が発売されるのだけど、このスピード展開が凄まじく、

インターネット時代、ここまでのスピード感がなければ、誰も注目しないのかと思うと空恐ろしい。

 

アルバムはトータルで聴くと、かなり静かなアルバムになっている。

既に史上最高傑作!と騒いでいる人もいれば、退屈と切り捨てている人もいる。

僕は最高傑作派で、もうデジタル購入してからリピートしっぱなしだ。

前作「The King of Limbs」のようなリズムアプローチも、

In Rainbows」のようなロック的なダイナミズムも、このアルバムには皆無。

美しい旋律が、ただただこの現実のサウンドトラックとして、目の前の景色に色付けをしていく。

そんな経験をレディオヘッドファンなら16年前に既にしているはずである。

03 KID A (2000)

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この虚無感が最新作に一番通じる音ではないか。

特に#1「Everything in Its Right Place」#2「Kid A」の冷たく横たわる厭世観

#5「Treefingers」のアンビエントなトリップ、

#10「Motion Picture Soundtrack」の絶望。

バンドが初めてJAZZよりのアプローチを始めたという点、

エレクトロとの融合を果たしながら、ロックバンドでもあるという奇跡。

6月17日のCD発売まで待つという人には、こちらのアルバムがお勧めです。

009 Every Breath You Take: The Singles THE POLICE (1986)

1991年のスティングのライブ参戦のために、

ポリスも予習しておけよと友達に言われ、

手渡されたのがこのベスト盤だった。

それまでエディ・マーフィービバリーヒルズ・コップ

ロクサーヌ」を歌っていたなんてぜんぜん知らなかったし、

スティングがもともとパンクバンドの出身だったなんてのも知らなかった。

とにかく全てが新鮮だった。

 

ポリスの名曲も数多いが、

やはり時代を超えて歌い継がれている「Every Breath You Take」が、

ポリスの、そしてスティングとしても、絶対的な代表曲と言えるだろう。

 

008 The Soul Cages Sting (1991)

高校生になってから、周りの友達はみんな洋楽を聴いていた。

邦楽なんてダサくて聴いてらんないよと。

確かに言われてみると、洋楽のジャケットはカッコいい。

歌っている人の写真ではなくて、

アルバムのテーマを絵や写真でデザインしている。

だったら何かいいの教えてよと言って渡されたのが、

スティングの「ナッシング・ライク・ザ・サン」だった。

「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を聴けよと。

今思えば、随分なヒット曲を押し付けてきたもんだと思う。

でも当時の僕には右も左もわからず、

英語の歌詞カードを追っていくことさえままならなかった。

 

初めて洋楽に触れた僕は、最新作を聴き込もうと決めた。

そして手にしたのが「ソウル・ケージ」だった。

ジャケットは船の絵だ。大人っぽくてカッコいい。

歌詞カードの中身も洗練されたデザインで夢中になった。

アルバム冒頭のティン・ホイッスルの音色に心を奪われた。

中川五郎氏の解説も何度も読み返した。

英語の歌詞と日本語訳を何度も見比べて頭に叩きつけた。

その中でも歌詞が秀逸だったのが「Why Should I Cry For You?」

"天狼星のもと"
"月の光の珊瑚礁の上空を"
"秋の空のもと"
"北北西にフェローの石が飛ぶ"

なんてファンタジックな歌詞なんだと驚嘆した。

 

すっかりスティングに夢中になった僕は、

初ライブにも参戦、途中のバラードが続く辺りで寝落ち。

来日記念のボックスセットまで購入してしまった。

ソウル・ケージ

ソウル・ケージ