005 LINDBERGⅣ LINDBERG (1991)
LINDBERG=今すぐKiss Meというイメージが、
今でもかなり色濃く続いているが、
ヒット曲はそれだけではないのはファンは周知の通り。
特に4枚目のオリジナル・アルバムである本作は、
ミリオンセラーの大ヒット、
バンドのエネルギーが爆発した大傑作。
3ヶ月連続リリースのシングルや、
シングルカットでヒットとなった「BELIEVE IN LOVE」
収録曲数も全15曲と、当時の勢いを如実に現している。
アルバムは10曲入りで3000円というのが、
高校生の僕にはセオリーだと思っていたんだけど、
このアルバムは15曲も入っていて、
しかもデジパック仕様で、おまけのポスター付き、
それでお値段据え置きの3000円。
なんてスゲーんだと、高校生の僕は胸を躍らせた。
さらにレコードショップのポイントがたまっていて、
2500円もサービスしてもらえたものだから、
そのコストパフォーマンスは破格だった。
ちょうど思春期を迎え、自分探しの旅に出た僕には、
「Dream On 抱きしめて」や「LOOKING FOR A RAINBOW」は
自分を鼓舞するための一種のアドレナリン増強剤だった。
- アーティスト: LINDBERG,有森聡美,渡瀬マキ,朝野深雪,みかみ麗緒
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 1991/04/19
- メディア: CD
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003 AMAZING STORY 姫乃樹リカ (1989)
とにかく聴くと切なくなるアルバムです。
中2でひきこもりのような鬱状態になり、
誰とも口を利きたくない時期がありました。
その頃にカセットプレイヤーから常に流れていたのがこのアルバム。
学校をふけて遠出した時も、イヤになって家出をした時も、
どこに行くのもこのアルバムが僕のお供でした。
エヴァンゲリオンで例えるなら、シンジのS-DATの中身が、
僕の場合、姫乃樹リカの「AMAZING STORY」だったわけです。
アイドルのアルバムとは思えないほど、
今聴いても遜色のないクオリティーです。
特に「HERE WE GO! -片想いからはじめよう-」は突出の出来。
伸びのある透き通った歌声が十二分に発揮されています。
他にも「EMPTY HEART」「碧いプラネット」の極上バラード。
「時間を止めて」「不思議な彼」では本人が作詞をしている。
もう少しデビューが早ければとか、遅ければという声もあるが、
"姫乃樹リカ"といういかにもアイドルらしい名前とルックス、
その内に秘めたアーティスティックな部分のギャップ、
それがなければ成り立たないのがこのアルバムの魅力だと思う。
80年代最後のアイドルが最後に放った極上の名盤ではないだろうか。
002 Reminiscence -Singles vol.1- 姫乃樹リカ (1988)
知る人だけが知る、マニアックなアイドルだと思う。
当時、中学2年くらいの僕が、
なぜこんなマニアックな彼女を知ったのか、
今ではぜんぜん思い出せないけど、
たぶん入り浸っていたレンタルショップやレコードショップ、
そんなところでふと目にしたことがきっかけだと思う。
当時はまだCDを買うこともできなくて、
このアルバムはカセットテープで購入した。
曲の前にモノローグが入るという架空のラジオ番組のような構成。
シングル曲だけを集めたベスト的な内容。
アイドルが廃れ始めていた時代と言えども、
これもかなりマニアックな作品作りになっている。
当時のディレクターのホームページに、
「ビートルズのようにアルバムとシングルを分けた」と語られているけど、
なるほど、歌に対する姿勢はかなりの本気モードだった。
「硝子のキッス」「ときめいて」「もっとHurry Up!」
この辺りが代表曲的な扱いを受けているけど、
僕的には「ハートの翼」や「そよ風のささやき」が好き。
001 CATCH BALL 永井真理子 (1990)
僕にとって大切な1枚。
初めて購入したCDです。
欲しくてたまらなかったCDラジカセをやっと手にして、
意気揚々と街のCDショップでセレクトした僕の記念盤。
当時、まだ中学3年生だった。
CDを買うとケースをしまうビニールの袋やCDマットがもらえて、
これは大切に扱わなきゃいけないんだと子供心に思った。
ヒット曲「ミラクル・ガール」
佐野元春提供の「White Communication -新しい絆-」
陣内大蔵提供の「好奇心」に辛島美登里提供の「今、君が涙を見せた...」
今思うとファンハウス・ファミリー勢揃いの強力プッシュ。
「23才」「キャッチ・ボール」も名曲としてファンに愛されている。
もう忘れてしまったけど、どこかのディスクレビューで、
"これは名盤です"と評論家先生が寄稿していたのを見かけたこともある。
個人的には「Way Out」と「レインボウ」が好きすぎて、
今でも永井真理子ベストを作る時には必ず入れる曲だったりします。
「23才」「ありがとうを言わせて…」が本人作詞曲。
特に「ありがとうを言わせて...」は亡き父への想いを綴った1曲。
こういうパーソナルな部分をさらけ出す作家性が、
後のセルフプロデュースへの足掛かりになったのではないだうか。
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