006 REALIZE 徳永英明 (1989)
「輝きながら…」で彼を知り、
「最後の言い訳」ですっかりファンになった。
『夜のヒットスタジオ』での泣きながらの熱唱が、
中坊の僕の心をつかんで離さなかった。
当時、まだCDラジカセを持っていなかった僕は、
レンタルショップでこのCDを借りて、
妹の友達の家でカセットテープにダビングをしてもらった。
今思えば随分と図々しい輩だったと思うけど、
それしかこのアルバムを聴く方法がなかったのだから、
それはもう必死の思いだった。
妹への恥も、たいして仲良くもない友達に頭を下げることも、
徳永英明を聴くためには我慢してやり遂げなければならなかった。
「君の青」「MYSELF -風になりたい-」など、
後の徳永英明を形作る名曲がびっしり詰め込まれている。
当時、付き合っていた女の子から、突然サヨナラを言われて、
失恋の苦い思い出が蘇る「僕の時計」が甘酸っぱい。