that passion once again

日々の気づき。ディスク・レビューや映画・読書レビューなどなど。スローペースで更新。

007 JUSTICE 徳永英明 (1990)

"なんのために生まれたんだろう?"

自分探しの旅に出たことがある人なら、

一度は疑問に思ったことがあるであろう鉄板フレーズ。

海を眺めながら、街を眺めながら、星を眺めながら、

心に疑問を抱き続ける "どうしてここにいるんだろう?"

 

"生まれてこなければよかった"と思ったこともあった。

自分を産んだ母親を憎んだこともあった。

そんな思春期の苦しみを緩和してくれたのが徳永英明だった。

まだ中坊だったから、何かを失うという意味はわからなかったけど、

「JUSTICE」の歌詞にある

"傷つくことが 勇気と出会うなら"

"迷い歩いて 地図を辿れば 何かに出会うだろう"

というフレーズが明日を生きていくための勇気だった。

迷ってもいいんだという希望を与えてくれた。

 

この曲は、当時の彼にとっても重要な曲だったと思う。

振り絞るように声を張り上げるその姿は、

ジョン・レノンのプライマルスクリーム(原初療法)のような、

一種の心理療法的な側面もあったと思うのです。

そして、それを聴く僕らも追体験ができるという希有な曲。

26年も経った今でも、彼の叫びは僕の心を癒してくれる。

JUSTICE

JUSTICE