007 JUSTICE 徳永英明 (1990)
"なんのために生まれたんだろう?"
自分探しの旅に出たことがある人なら、
一度は疑問に思ったことがあるであろう鉄板フレーズ。
海を眺めながら、街を眺めながら、星を眺めながら、
心に疑問を抱き続ける "どうしてここにいるんだろう?"
"生まれてこなければよかった"と思ったこともあった。
自分を産んだ母親を憎んだこともあった。
そんな思春期の苦しみを緩和してくれたのが徳永英明だった。
まだ中坊だったから、何かを失うという意味はわからなかったけど、
「JUSTICE」の歌詞にある
"傷つくことが 勇気と出会うなら"
"迷い歩いて 地図を辿れば 何かに出会うだろう"
というフレーズが明日を生きていくための勇気だった。
迷ってもいいんだという希望を与えてくれた。
この曲は、当時の彼にとっても重要な曲だったと思う。
振り絞るように声を張り上げるその姿は、
一種の心理療法的な側面もあったと思うのです。
そして、それを聴く僕らも追体験ができるという希有な曲。
26年も経った今でも、彼の叫びは僕の心を癒してくれる。