that passion once again

日々の気づき。ディスク・レビューや映画・読書レビューなどなど。スローペースで更新。

ツイン・ピークス The Return 考察 第4章 祝ナオミ・ワッツ登場!ネクタイは自分で締めろッ!

どれだけの人が見ているか知りませんが、

あらすじを起こしていくのが面倒になりましたので、

この回から、重要そうな部分の抜粋で行きます。

 

◆シルバー・マスタング・カジノ

 ジャックポットを出し続けるクーパー

 アライド・ケミカルのビル・シェイカーと出会う

 連れでいるのはキャンディー

 「危ない場所でお散歩か?」というセリフから、

 元ダギー・ジョーンズは、この界隈では要注意人物、

 もしくは悪さをしている人物のような感じ。

 前回の暗殺計画ともつながるのでしょうか?

 そもそもアライド・ケミカルってなんなのさ。

 

 家への帰り方がわからないクーパーに、

 「ランスロット・コート」

 「赤いドアの家」

 「マーリンズ・マーケットのそば」

 と、いろいろ情報をくれるビル・シェイカー

 食べているホットドックが美味そうです。

 

 カジノの支配人:バーンズ

 バーンズの部下:ウォリック

 支配人の部屋にはカジノのオーナーのポスター?

 ジャックポットを連続30回も出したクーパー

 カジノもそうそう容易く手を引かなさそうな感じです

 

◆ダギー・ジョーンズの家

 ランスロット・コート 25140番地

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 マジで真っ赤な玄関ドアです

 フクロウが鳴きながら飛んでいくのが意味深

 で、出てきましたナオミ・ワッツ

 元ダギーの奥さん、ジェイニーE!

 いきなりクーパーに平手打ち!パシーン!

 元ダギーは3日も連絡せず、会社を無断欠勤していたらしい

 空き家でそんなにジェイドとやりまくっていたのか、元ダギー!

 

 ダギーの息子はサニージム 今日が誕生日

 ジャックポットで稼いだお金にびっくりのジェイニーE

 借金が返せるとホッとしています

 どんだけの借金があったか知りませんが、

 部屋中のバースデー・バルーンを見る限り、

 慎ましい生活を強いられているようでもなさそうです

 バースデーケーキはチョコレートだし

 

◆FBI連邦捜査局 本部

 ゴードンを案内する男:ビル・ケネディ

 ケネディの奥さん:マーサ

 ポールとの件は収まり、彼は今、北極にいる

 意味がわかりません。

 北極?

 そんなところでいったい何をしてるんでしょ

 

 デニースを待つゴードン

 隣の椅子には花束が置いてあります

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 真っ赤なバラの中に1輪の白ゆり っぽい

 んん...

 意味があるような、ないような

 

 そして、こちらも久々の登場 おかまFBI捜査官:デニス

 プレストン捜査官にやきもちを焼いています

 そんなデニースも、

 今では連邦捜査局の首席補佐官に出世しています

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 暖房のサーモスタットについて電話しているルーシー

 相手はトルーマン保安官のよう

 川で釣りをしていると思っていたら

 本人が目の前に現れ、気絶してしまいます

 どうやら携帯電話がイマイチよくわかっていないルーシー

 でも、受付にあるコピー機はCanonの最新型の複合機

 それは操作できるのに携帯は理解できないようです

 

 そして、現れたトルーマン保安官

 みんなが知っているハリーは病気で入院中

 その間、お兄さんのフランクが代理ボスのようです

 

 保安官事務所の奥には監視のための精密機械がビッシリ

 スタッフも大所帯

 21世紀のツイン・ピークスでは

 DV 酔っ払い2件 酩酊運転 ぐらいは静かな方らしい

 高校生のデニス・クレイグが学校でドラッグを過剰摂取

 あっちこっちに監視カメラも設置されているようです

 

 現状のツイン・ピークス保安官事務所はこんなスタッフ構成

  〇フランク・トルーマン保安官 ----- ハリーのお兄さん

  〇ホーク副所長 ----- インディアンが祖先

  〇アンディー ----- ルーシーと結婚、デニスの担当

  〇ルーシー ----- 受付係

  〇ボビー ----- 麻薬捜査係

  〇チャド ----- 飲酒運転取締、丸太おばさんを茶化す

  〇ジェシー ----- 今のところ呼出係

  〇マギー ----- 監視システムのオペレーター

  〇他、私服姿のスタッフが3人

 

 サラッとあのボビーが巡査になっています。

 唐突にローラの写真を見ただけで涙する様子だと、

 白髪が目立っても、心はウブなままのようです

 25年後も、やっぱ頼りがいがないのね

 

 ボビーが言うには、

 ブリッグス少佐が基地の火事で亡くなる前日に

 クーパーが訪ねてきて話をしていたという

 それ以降、クーパーはツイン・ピークスから姿を消した

 ということは、

 25年前にボブが乗り移ったクーパー = ダギーは

 事をブリッグス少佐から始めたらしい

 その真意が明らかになるのは、たぶん、随分先

 ていうか、明らかになるのかなぁ

 

 アンディーとルーシーの息子 ウォリーが登場

 マーロン・ブランドと一緒の誕生日なので、

 恰好が若き日のマーロン・ブランド乱暴者」そのまんま

 革ジャンに Wally と刺繍しているのがカワイイ

 バイカーみたいなので、

 今後、ジェームズなどと絡む展開が来るのだろうか?

 

◆ダギー・ジョーンズの家

 クーパーのもとに片腕の男が現れる

 「お前は騙された」と金色の玉を見せる

 どうやら今回の転送は、誰かの策略らしい

 そして「もう一人は死ぬ」と必死に訴えるが、

 当のクーパーはオシッコがしたくて、それどころじゃない!

 なんてこったい「夢の住人さん」

 言い得て妙だなぁ

 

 トイレから出てくるクーパー

 鏡に映る自分を見つめています

 このシーン、なんかさりげなく重要な気がします

 「ロスト・ハイウェイ」でも

 主人公フレッドの人格が入れ替わるタイミングが

 鏡に映る自分を見た時でした

 このシーンで、実はクーパーは自分を取り戻し、

 これ以降、ダギーを演じているのかも...

 なぁんて、そんな深読み、当たりますかねぇ

 

 サニージムとのご対面で、

 お決まりの親指を立てるポーズが!

 クーパー、嬉しそう

 んでもって、登場しましたよ、熱々のコーヒー

 一口、口に含むと、ブワッと吹き出します

 こりゃ、美味い!というよりは、

 うげ、ガチ苦いっ!て感じです。

 ジェイニーEに叱られて

 「はーい」と返事をするクーパー

 その表情は「コーヒーだよ♪」と喜んでいるのか

 「苦すぎて飲めないよ...」と訴えているのか

 どっちとも取れる表情がグッド!

 

バックホーン警察

 ルース・ダヴェンポートの死体の指紋がとうとう一致

 でも、軍がアクセス規制している

 いったい、誰の指紋なんだ?

 

サウスダコタ州ヤンクトン連邦刑務所

 ゴードン、アルバート、タミーが刑務所に向かう

 サウスダコタ州ということで

 アシュモア山は近くにないのか?とゴードン

 第2章でダギーがサウスダコタ州を検索していた時

 ヤンクトン刑務所は州の東南側にあったので、

 州の西南にあるアシュモア山とは真逆の位置になる

 アルバートが写真でごまかしているが、

 このアシュモア山も何かのヒントになるのだろうか

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 写真を見て「石の顔が並んでいる」とゴードン

 この彫刻に登場するアメリカ大統領は、

 左からワシントン、ジェファーソン、ルーズベルトリンカーン

 この4者にかぎったことではないけど、

 原住民インディアンを排除しようとしていた人たちでもある

 そして、このアシュモア山はインディアンたちの聖地であり

 それをアメリカが力づくで奪ったという歴史もある

  ツイン・ピークス保安官事務所のホーク副所長のルーツも

 インディアンという共通項も一緒に考えると、

 次のような図式は考えられないだろうか

 

  【善】       【悪】

 インディアン  ← アメリカ ※国を奪った

 アシュモア山  ← アメリカ ※インディアンの聖地を奪った

 石の顔(彫刻) ← アメリカ ※自然の破壊・権力の誇示

 ホーク副所長  ← ブラックロッジ ※神聖な力で拮抗

 

 これをさらに拡大解釈すると、

  【善】       【悪】

 クーパー捜査官  ← ダギー・ジョーンズ

 ホワイトロッジ  ← ブラックロッジ

 ローラ・パーマー ← ボブ

 片腕の男     ← 腕

 

 と、こんな構図も見えてくる。

 ほんのワンシーンから、随分と話を広げているけど、

 ツイン・ピークスの「善悪の対立」というテーマが

 少なからず見えてくる小ネタみたいな感じです。

 

 ヤンクトン連邦刑務所にたどり着くゴードンたち。

 案内をするマーフィー所長とホリスター

 ダギーの乗っていた車から押収されたのは、

  〇嘔吐物 ※ラボで成分を解析中

  〇1kgはありそうなコカイン

  〇マシンガン

  〇犬の足

 なぜ、こんなものが出てくる?と怪訝なゴードン

 犬の足?

 ウサギの足ならお守りのような気もしますが、

 犬って、なに?

 確かにチーズとクラッカー状態です。

 

 そして、ダギーとの対面です。

 親指を立てるダギー。

 この瞬間、

 ダギーは25年前にボブに乗り移られたクーパーであり、

 彼はクーパーのように振舞うことができることが確定。

 そして、彼はドッペルゲンガーでもある。

 

 ブラックロッジの住人であるダギーは、

 会話の節々が変です。

 「とても」を「もてと」と言ったり

 針の壊れたレコードのように

 同じことを何度も繰り返し話をします。

 

 ダギーが語る内容は、

  〇潜入捜査をしていた

  〇フィリップ・ジェフリーズと組んでいた

  〇ゴードンに報告したいことがあった

  〇メッセージを残した

  〇フィリップに安全だと伝えるためのメッセージ

  〇今まで家を出たことはない

 怪訝なゴードンは、

 ダギーを泳がせるために電話を掛けさせろと指示

 

 刑務所の外に出るゴードンとアルバート

 アルバートは隠し事をゴードンに告白する

  〇何年も前にフィリップから連絡があった

  〇クーパーがまずいことになっている

  〇至急に情報を渡す必要があった

  〇コロンビアの男の名前を伝えた

  〇1週間後、その男は死んだ

 

 さてさて、ここでもフィリップ・ジェフリーズです

 「ローラ・パーマー最期の7日間」では、

 ほんのちょい役だったデヴィッド・ボウイ

 当時は観客を混乱させるために、

 リンチがわざと謎を深めただけだと思ってましたが、

 実はかなり重要なエピソードだったようです。

 

 ここで新ツイン・ピークス再開に合わせて

 2014年に発売されたブルーレイBOXに特典収録された

 「ローラ・パーマー最期の7日間」の未公開映像から

 フィリップが実際、あの短いシーンで

 何を訴えたかったのかを改めて振り返ってみようと思う

 

ブエノスアイレスのホテル

  ホテルのロビーにフィリップが訪れる

  ミス・ジュディが泊まっているかを確認すると、

  彼女からのメッセージを受け取る

  彼女は若い女性だった

  部屋に案内されるフィリップ

◆電信柱

  テレサ・バンクスが住んでいたトレーラーハウスの電柱

  電線から小人の鳴き声が聞こえてくる

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◆集会所

  小人「クロムは我々のイメージを映し出す」

  集会場に集まっている面子は

   〇別の場所から来た小さな男 (小人)

   〇キラー・ボブ

   〇トレモンド夫人

   〇トレモンド夫人の孫

   〇赤いスーツの鼻が尖った顔面が白い男

   〇杖を持った黒人

   〇電気装置を操る髭の長い男 茶ひげ

   〇電気装置を操る髭の長い男 黒ひげ

  小人「電気。澄んだ空気。我々を産み落とした。

     上下しながら交わりあう、2つの世界の間を」

  黒人「動物の営み」

  小人「ガルモンボジーア。

     フォーマイカのテーブル。色はグリーン」

  ボブ「オレの中には勢いのある激情が存在する」

  トレモンド夫人の孫「(ボブを指さし)犠牲者だ」

  小人「この指輪で汝らは結ばれる。火よ我と共に歩め」

◆赤い部屋に指輪、そして、ローラ・パーマの影が浮かぶ

フィラデルフィア FBI本部

  フィリップが現れる、事の顛末を語り始める

   〇ジュディの話は禁止

   〇クーパーを指さし「ここに誰がいると思う?」

   〇ジュディは確信してる

   〇2年間のうちに奴らの集会に参加した

   〇コンビニエンスストアの上だった

   〇オレたちは夢の中で生きている

   〇シアトルのジュディの店で何かを見つけた

   〇奴らがそこにいた

   〇何時間もそこに座って奴らをつけていった

   〇指輪 指輪 と繰り返す

   〇部屋の照明が点滅する

   〇5月?2月?1989年?

  そして、フィリップは忽然と消える

ブエノスアイレスのホテル

  電気がショートしたかのように壁が焦げている

  フィリップが叫んでいる

  ホテルのボーイが驚きのあまり粗相をしてしまう

  ボーイ「サンタマリア行くな

      あの男か?お前があの男?」

 

 映画本編では、この時、デスモンド捜査官も消えてしまう

 なかなか観てると脳みそが溶けてしまうシーンの連続です。

 だけど、本編ではブエノスアイレスの部分がバッサリとカット

 その他の内容はオーバーダブしながらあっという間に終わってしまう

 

 ここで気になるのは、

 クーパーを指さして「ここに誰がいると思う?」というシーン

 今となっては、既にドッペルゲンガーだと思っていそうな

 そんなシーンになってるじゃないですか

 ヤバイ、時空がつながっちゃったよ!

 

 これだけではフィリップの正体なんて、ぜんぜんわからないけど、

 ニュースによれば、

 生前のデヴィッド・ボウイにもThe Returnへの出演依頼があったそうで、

 なんとも惜しい気持ちになります。

 かなり重要なキャラクターになりそうなフィリップ・ジェフリーズ

 今後の絡みに期待が止まりません