that passion once again

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ツイン・ピークス The Return 考察 第17章 保安官事務所に勢ぞろい!ピートが釣りしてる!すごいもん見たなっ!

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まるで霧深い森に迷い込んだような第17章。

ダンテの『神曲』のオープニングのようです。

"正しい道を踏み迷い、

はたと気づくと暗黒の森の中だった"

 

姐さん、どうしたらいいですか?

カオスに続いて崩壊が始まりました...。

時と空間の秩序の崩壊です。

宇宙の破滅ですわ!

ね?エメット・ブラウン。

 

◆メイフェア・ホテル 1827号室

ダイアンを撃つ事ができなかったと嘆くゴードン。

そもそも撃つ気がなかったように思いますが...。

なんか、いじけたおじいちゃんみたい...。

ワシも撃ちたかったのぉ。

あんたら二人でバン!バン!って撃ちよるさかい、

なんかワシ 仲間外れみたいやのぉ...。

ワシもカッコ良く撃ちたかったのぉ...、みたいな。

ごめんね、ゴードン。

 

ゴードン・コールは、

この25年間、アルバートに隠していたことを告白。

長いモノローグなので要所で分割します。

 

A-1 ブリッグス少佐はある存在を発見した

A-2 それは極めて "ネガティブな力"

A-3 遠い昔は "ジャオデイ" と呼ばれていた

A-4 時を経て呼び名は "ジュディ" に変わった

 

B-1 ゴードン達は "ジュディ" へ辿り着く計画を練った

B-2 その後、ブリッグス少佐に何かが起きた

B-3 クーパーにも何かが起きた

 

C-1 フィリップ・ジェフリーズはこの世に存在しない

C-2 フィリップは "ジュディ" に気づいたと言っていた

C-3 そして、彼も姿を消した

 

D-1 クーパーの最期の言葉

「もし僕が消えたら、

あらゆる手を尽くして見つけ出してほしい

僕は一石で二羽の鳥を狙う」

 

E-1 今抱えている二人のクーパー問題

 

F-1 レイから暗号メッセージが届いていた

F-2 悪クーパーが座標を探している

F-3 その座標を知っているのはブリッグス少佐

 

まずはA項目について。

ジュディ=ジャオデイ。

ていうか、そもそもジュディって女性だったはず。

それがとんでもない存在に変わり始めてます。

極めてネガティブって、どんな?

あ...。

ローラ・ママ?

 

B項目。

アルバートが知らない計画を僕らが知る訳がない。

B-2 ツインピークス郊外で起きた政府施設の火災

B-3 ドッペルゲンガーの誕生

 

C項目。

ジュディが女性だと言っていたのはフィリップ。

彼はシアトルにある "ジュディの店" まで行った。

さらにブエノスアイレスではホテルで待ち合わせ。

彼が接触したのは "化身" だったのだろうか?

フィリップと少佐は同じ存在の事を指してる?

 

D項目。

第1章の消防士のお告げがお目見え。

だけど、それってクーパーが自分で言ってたらしい。

25年も経ったから忘れちゃったん?

それで消防士が念押しで告げたってこと?

いずれにしても "二羽の鳥" は何を指すんだろ?

 

E項目。

暗に "青いバラ事件" を示唆しています。

 

F項目。

このくだりが一番ショッキングかもしれない。

レイって情報屋だったの!みたいな。

しかも刑務所からの送信。

なんか、いろいろとつじつまが合わないんだけど。

でも思い返してみると、

第8章で悪クーパーを撃ち殺した後、

フィリップに報告してる姿はなんかFBIっぽかった。

ていうか、レイは座標を知ってたんだから、

それを教えてもらえばよかったんやない?

あ、でも「金になる」って言ってたから、

もしかしたらゴードンに売るつもりだったんかな?

 

いろいろと謎が解明したようで、

なんだか煙に巻かれたようなゴードンのモノローグ。

真相はいかに?

 

FBIラスベガス支部のヘッドリーから連絡がきます。

ダギーを見つけたけど居場所がわからない。

それを聞いたアルバート

マルクス兄弟か?と斬り捨てます。

いやいや、アルバート

それを言うならフスコ三兄弟の方だよ。

ヘッドリーは優秀なんだよ、たぶん。

 

そこへブッシュネル社長が登場。

クーパーの伝言を伝えます。

トルーマン保安官のもとへ向かう

〇ラスベガスは2時53分

〇3つの数字を足すと完全数字 "10" になる

感謝の意を伝え、電話を切るゴードン。

ブッシュネル、ヘッドリーに電話を渡さない。

この小芝居、マルクス兄弟

 

2:53のそれぞれの数字を足すと "10" になるって、

言われて初めて全部 "素数" だったことに気づいた。

ただ、クーパーの言う "完成された数字" の意味が、

どうも理解できません。

それを言うなら "6" の方がよっぽど完全数字です。

黙示録では逆に不完全な数字とされていますが...。

で、"10" で完全と聞くと思いつくのが「十牛図」。

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自己の悟りに至る10の段階を10枚の絵にしたもの。

前にも "牛" 関連で少し触れましたが、

クーパーの言わんとする所は10枚目「入鄽垂手」、

再び俗物の世界に入って、

人々に安らぎを与え、

悟りへ導く必要がある状態に辿り着いた、と。

詳しいところは、また後日。

 

ツイン・ピークス保安官事務所:留置所

チャド、なんか企んでいます。

ていうか、酔っ払い。

なんか彼に妙な愛着が湧いてきちまいました。

 

◆伝播する何か

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第14章以降、ちょいちょい出現するこのイメージ。

電気を通して何かが伝わってるのはわかりますが、

いったい何が伝播しているのでしょう。

そして、悪クーパーが次の目的地へ向かっています。

 

ツイン・ピークス保安官事務所:留置所

ナイドが何かを感じます。

また鳥の合唱。

のた打ち回るチャド。

ふと思ったんだけど、

二羽の鳥ってナイドと酔っ払いのこと?

 

◆グレート・ノーザン・ホテル

ジェリーが保護されました。

ワイオミング州ジャクソンホールで...。

彼、完全にアイダホを縦断しています。

どんだけの脚力やねん!

しかも保護された時、素っ裸だったみたい。

 

◆伝播する何か

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...、...、...。

もしかして、ジェリー...、

悪クーパーにすっ飛ばされた?

 

◆ジャック・ラビット・パレスの先

悪クーパーが座標の位置に到着。

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この "溜まり" が何なのかイマイチわかりません。

『シークレット・ヒストリー』では、

丸太おばさんが "森の心臓" と呼んでいました。

何か地下から湧き上ってる感はあるんだけど...。

なにはともあれ、

悪クーパー、ワームホールに吸い込まれます。

もう2時53分とかも関係ないみたい...。

 

◆時をつかさどる劇場

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悪クーパー、即行で捕まってるやん!

しかもブリッグス少佐の首もありました。

それ以外は第8章と変わらず。

 

劇場のスクリーンに映し出されている "森の心臓" 。

消防士が宙に浮いています。

この人、浮かぶの好きやなぁ。

 

次にパーマー家が映し出されます。

消防士、何かをスライドさせるジェスチャー

するとスクリーンがどこかの道に切り替わります。

劇場の奥の部屋には大量の梵鐘が!

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なんだ、これ。

まるで発電所やないか!

...、...、...。

発電所

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なんか気づいちゃった?

梵鐘って原子炉の形に似てる!

これもまた後日ゆっくりと。

今週はヤバイ。

まだ始まって15分も経ってないのに既に2800字。

 

でもって、悪クーパーがボン!と弾ける。

なんだ?イレイザーヘッドのヘンリーみたい。

髪が逆立ってますよ。

で、スクリーンの向こうに飛ばされました。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

飛ばされた先は保安官事務所。

ちょうどよくアンディがいます。

クーパー捜査官だ!と喜んでいます。

頼む、アンディ。

何かが違うってことに気づいてくれ!

そんなんだからチャドに茶化されるんだぞ。

 

ナイドが不穏な空気を感じて騒いでいます。

それが子守唄に聞こえたのか酔っ払いが寝落ち!

マジか!

どうした酔っ払い。

お前、どんなタイミングで眠気に襲われたんだよ!

そのタイミングを狙っていたチャド。

靴底からカギのスペアを取り出した。

随分と用意がいいじゃねぇか、チャドさんよ。

 

ルーシーまで呑気に喜んでいます。

まあ、この夫婦じゃ仕方がないか...。

ていうか、なんか悪クーパーが朗らかだ!

なんなんだ?気持ち悪いぞ。

トルーマン保安官とオフィスに向かう悪クーパー。

タニタしてるアンディ。

ふと消防士に教わったイメージが脳裏に浮かぶ

 

牢屋のカギを開けるチャド。

抜け出ると武器保管庫に向かいます。

何を企んでるんでしょ?

 

お互い席に着くトルーマン保安官と悪クーパー。

アンディがコーヒーを用意すると言うと、

「いらない」

マジか!

ツイン・ピークスの中で初めてじゃないか。

いや、数あるリンチ作品の中でも初だぞ!

この人、コーヒーを断りやがった!

もう一度、言います。

この人、コーヒーを断りやがった!

スゲエ。

革命的だ。

さすがにアンディも何かに気づいたみたい。

ホークを呼んでくるとバタバタ走っていきます。

 

ルーシーに一大事だ!と叫ぶアンディ。

当たり前だよ、コーヒーを断ったんだ。

もう世界がひっくり返ったっておかしくないさ。

 

で、ホーク!って呼びに来たのが、

なんで留置所なんだよ、アンディ!

あったま、おかしいだろ!

ほら、チャドが拳銃構えて待ってるやん。

酔っ払いはなぜか左頬の絆創膏を剥がしたよ。

何か起きるかと思ったけど、なんも起きないよ。

ただ痒かっただけみたい...。

アンディに詰め寄るチャド。

ナイドと酔っ払いの鳥の合唱を聞かされ続け、

相当に溜まってるっぽい。

で、そこへフレディが園芸手袋パンチを一発。

開いた牢屋にノックアウトされるチャド。

なんか、見たことあるなぁ、こんなシーン。

あの人チキン呼ばわりされてムキになってたよね。

 

電話を取るルーシー。

相手はクーパー。

すかさずトルーマン保安官につなぎます。

チカチカしてるボタンだそうです。

彼はクーパーが二人いることを事前にわかってます。

それに勘付いた悪クーパー。

すかさず発砲!

トルーマン保安官の帽子がフワッと浮く!

...、...、...。

なんか、見たことあるなぁ、こんなシーン。

あの人、パイ皿投げて危機を救ってたよね。

 

倒れる悪クーパー。

トルーマン保安官を救ったのはルーシー。

銃、撃てるんだね...。

なんかビックリ...。

やっと携帯電話ってのがどんなかわかったんやって。

よかったよかった。

アンディと留置所の面々も上がってきました。

って、お~~~い!!!!!

酔っ払いはどうした?

全員、上に行くぞって言ってたよね?

...、...、...。

もしかしてさ、チャドにしか見えてなかったの?

あの酔っ払い。

 

ホークも到着します。

クーパーは悪クーパーに触るなと忠告します。

すぐに到着するから、それまで待てと。

そうしている内にやってきました。

"木こり" が3人、またワサワサしてます。

どういう原理なのかイマイチわからないけど、

復活の儀式なんだろうね、これは。

そこへクーパーも到着。

でもって、悪クーパーのお腹から、

まるでエイリアンのようにボブ玉が出てきました。

クーパーを見つけるとボブ玉アタック!

んん...。

微妙...。

微妙だ...。

誰かがやられてるのを見ると、

急にしゃしゃり出たくなるのがフレディー。

ボブ玉に向かっていきます。

ていうか、

クーパー、なんでフレディー知っとるん?

あらかじめ消防士から教えてもらってたん?

いずれにしてもボブ玉 VS フレディーの始まり。

んん...。

微妙...。

リンチ先生にはアクションは無理なのかなぁ...。

とりあえずボブ玉を蹴散らすフレディー。

クライマックス感は半端ないぐらいあるけど、

それと同じくらい違和感も感じるという...。

 

フレディーの園芸手袋って、

なんとなく "超人ハルク" みたいと思ってました。

ホント、短絡的な発想なんですけど...。

でもね、ハルクの奥さんの名は "ローラ" だし、

超人ハルクに登場する敵って "電気系" が多い。

ボブ玉みたいな敵 "Galaxy Master" もいる。

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まあ、どこまで関連性があるのかわかりませんが、

なんとなく共通点があるなぁ...と。

閑話休題

 

悪クーパーに "翡翠の指輪" を嵌めるクーパー。

ロッジ強制送還、完了です。

んで、トルーマン保安官に315号室の鍵を求めます。

どうやらブリッグス少佐が教えてくれたらしい。

 

ナイドの姿に目をやるクーパー。

ここからしばらく、

ずっとクーパーの顔が画面いっぱいに映り込みます。

 

部屋に現れるボビー。

クーパーはブリッグス少佐の功績を称えます。

そして、ゴードンたちも到着。

いつの間にかクーパーの独白状態です。

「我々はこうして導かれた」

「これから変わりゆくものもいくつかある」

うなづくホーク。

暗に丸太おばさんの "変化" に言及しています。

「過去が未来を決める」

なんか、聞いたことあるなぁ、こんなセリフ。

未来は白紙だって、自由に描いていけって。

 

キャンディたちがサンドウィッチを運んでくる。

なんだろ、キャンディがシャキッとしてます。

すると突如ナイドが騒ぎ始める。

クーパーと手を合わせると頭が黒い炎に包まれ、

そして、赤い部屋で何かの殻が割れていきます。

そこから現れたのは赤髪のダイアン。

クーパーと熱い口づけを交わします。

全て覚えていることを伝えると時計に目をやります。

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時刻は "2時53分" ちょうどを何度も指しています。

 

そして、画面に映り続けていたクーパーが口を開く。

「僕らは夢の中に生きている」

 

保安官事務所に集った人達に別れの挨拶をする。

突然、辺りを暗闇が襲い掛かる。

クーパーはゴードンに呼びかける。

もう...、世界の崩壊や...。

 

とりあえず、

みんながいきなり拍手をし始めて、

「おめでとう」と言いださなくてよかった...。

 

◆グレート・ノーザン・ホテル:ボイラー室

相変わらず画面いっぱいにクーパーの顔。

暗闇の向こうからクーパー、ダイアン、ゴードン。

ベン・ホーン曰く "修道院の鐘の音色" が響いてる。

クーパーは315号室の鍵でボイラー室の扉を開く。

もう...、全てが滅茶苦茶で何がなんだかだ...。

去り際にクーパーが一言。

「カーテンコールで また会おう」

意味深すぎるだろ!

 

◆次元の狭間

リンチ・ブラックから現れるクーパー。

向かいからは片腕の男が現れる。

 

"未来における過去の暗黒を通して

魔術師は見たいと乞い願う

1つの声が放たれるのは2つの世界の狭間

火よ 我とともに歩め"

 

このセリフはインターナショナル版で、

片腕の男マイクが病院で語っていたセリフ。

この後、病院の地下室にボブがいると教えられ、

クーパーとハリーは刑事ドラマさながらで向かう。

ここで、このセリフが登場したということは、

たぶん、今この場面が25年前であり、

クーパーが夢で見ている世界ということなのか...。

 

◆コンビニエンス・ストアの2階

クーパーと片腕の男が、

ゴーストウッドの回廊を進んでいく。

階段を上り、扉の向こうに消えると、

ジャンピングマンが電気と共に階段を下りてくる。

 

どこかのモーテル。

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前回と同じように8号室の明かりが灯っている。

"木こり" たちの姿はない。

邪悪なものは消滅したのだろうか?

 

フィリップ・ジェフリーズを訪ねるクーパー。

前回の時はあまりよく見えなかったけど、

蒸気の先にはハロ現象のような日暈があります。

一種の "虹の環" みたいなものですが、

どうもフィリップは、

その日輪の向こうから語りかけてくるみたい。

蒸気も "虹の環" を造る為にあるようです。

 

クーパーはフィリップにある日付を伝えます。

"1989年2月23日"

これはローラが殺された日。

ということは、

フィリップがフィラデルフィアのFBIに現れたのは、

やはりその1年前の "1988年" ということになります。

前回、ここに悪クーパーが訪れた時、

なんでそれを "1989年" って言ったんだろう?

 

フィリップはクーパーに忠告します。

「ここは滑りやすい」

「ここで君は "ジュディ" を見つけるだろう」

「恐らく誰かがいる」

そして、君はこれを頼んだか?と、

フクロウのシンボルを吐き出します。

やがてそのシンボルは "8" に変化する。

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∞(無限大) とも読めるこのシンボル、

ループ、メビウスという意味も含んでいそうです。

"8" がひっくり返るというのも意味深です。

そして、片腕の男が "電気だ、電気" と叫ぶと、

クーパーは1989年のあの時にタイムスリップする。

まるで "雷" に打たれた、あの時計塔のように。

確かに何千ワットもある "電気" だね。

 

◆パーマー家の前

ジェームズがローラを迎えにくる。

その様子をリーランドが見つめている。

 

◆21号線の信号

途中、森の中で語り合うローラとジェームズ。

その様子をクーパーが森の中から覗いている...。

なんか、見たことあるなぁ、こんなシーン。

あれは次元の切替わる重要な場面だった。

 

そんなクーパーがボブに見えたのか、

ローラが悲鳴を上げます。

これは映画「FIRE WALK WITH ME」でも同様、

見事なシンクロです。

 

信号の前でローラがバイクから飛び降りる。

泣きながら森の中に消えていくローラ。

赤信号と共にジェームズが走り去っていく。

森の先ではジャック、レオ、ロネットが待っている。

 

気持ちが治まり、3人のもとに行こうとした時、

ローラの前にクーパーが現れる。

 ...、...、...。

夢の中でクーパーに会っていた事を思い出すローラ。

「どこに行くの?」と問いかける彼女に、

「家に帰ろう」と森の中に引き連れていくクーパー。

モノクロだった世界が色づいていく...。

 

ただ、なんとなくだけど、

ここで話しているローラは、

ローラに似ているけどローラじゃない気がする。

なんか違和感が...。

 

湖畔に横たわるビニールに包まれた死体が消える。

なんか、見たことあるなぁ、こんなシーン。

あれはどこかの新聞記事が入れ替わったんだっけ。

 

◆マーテル家

翌朝、ジョシーがハミングしながら化粧をしている。

ピートは釣りに出かけた。

寂しく鳴る霧笛の音を聴きながら...。

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ヤバッ。

ピートの哀愁が凄まじいんだけど...。

 

◆パーマー家

セーラが何やら唸っている。

そして、ローラの写真をひっつかむと、

酒瓶でおもむろに写真を何度もたたきつける。

しかし、写真は傷一つ付くことがなかった。

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まるで『ワイルド・アット・ハート』のマリエッタ。

そういえば、

彼女も娘がいなくなってから気が狂ってしまった。

 

◆ゴーストウッドの森

たぶん、"森の心臓" に向かっているクーパー。

途中、電気の音が木霊する。

掴んでいたはずのローラの手が消えてしまう。

そして、森の中に彼女の悲鳴が響き渡る。

...、...、...。

さて、何が起きてるのか、さっぱりわかりません。

 

◆「The World Spins」 by Julee Cruise

相変わらずの刹那、相変わらずの天使の声。

若かりし日のローラと相まって、

なんとも言えない切なさが込み上げてきます。

 

で、来週はとうとう最終回。

前評判通り、この回で終わってもいいような出来。

ロスト・ハイウェイ』のラストみたいな感じ。

それがもう一話あるんでしょ?

メビウスの先にいったい何が待ち受けてるん?

 

そして、とうとう "8" が出てきました。

これは "蛇" を現わしていることが確実。

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これは仏教の "三毒" の一つ "瞋" を意味します。

人間の煩悩の一つ "怒り" を現わします。

今週、ブチ切れていた人が数人いましたよね。

あと出てきてないのは "豚" なんですけど。

出てくるのかなぁ...。

 

仏教つながりで、

内藤仙人さまが急にBTTFの話題を振りまいたので、

今週、頭がマーティ・マクフライになりまくり。

確かに共通項がありすぎるような気がします。

片や、超がつくエンターテイメントですけどね。

 

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フクロウのシンボルがメビウスに変化しましたが、

上のシンボルも、

ツイン・ピークスの世界を端的に表しています。

来週、それが明らかになるのか?

なんだかんだで、あと1回。

毎週末のリンチ・タイムも来週で終わりかぁ。

寂しいなぁ。