「ブレードランナー2049」は続編ではなくマッシュアップである
「The Return」と同じように観るのが怖かった「ブレードランナー2049」。
映画という産業がここまでネタ切れを起こしているのか...と、
薄ら寒さを通り越して完全に凍りついてしまったのですが。
DVD/BDレンタルが始まったので、もう恐る恐る観ました。
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やっちまったよ...。
どうすんだよ、これ...。
本家、ブレードランナーについては、
今さら僕みたいな映画ファンの底辺がブチブチ語っても、
誰かが言ってたことの焼き直しにしかならへんので、あれですが。
「ワシ、ブレラン公開当時に映画館で観たんやでぇ」とか、
「二つで充分なんはエビなんやでぇ」とか、
「デッカードは〇〇リ〇ン〇なんやでぇ」とか、
なんだろ、こう得意げに語っている人はあまり好きではありません。
「2049」の映画レビューやamazonレビューでも、
こういう人をよく見かけるんですが、
逆にこういう人が多いと言うことは本家を超えていないということです。
肯定派・称賛派のレビューを見ると、
◆よくぞブレラン続編に挑んだ!
◆長年の謎が解けた!
◆映像がスゴイ!
◆CGがスゴイ!
◆ラヴ、欲しい!
◆ラヴ、欲しい!
◆ラヴ、欲しい!
こんな感じ。
否定派・難癖派はもっと単純で、
◆クソつまんねぇ!
◆寝落ち!
◆金返せ!
◆単調 or 冗長
◆ハリソン・フォードを水に沈めるな!
こんな感じ。
この中から、あなたの感想を一つ選びなさいと言われたら、
僕は「ハリソン・フォードを水に沈めるな!」です。
いたいけなご老人をあんな目に合わせて、
75才ですよ!75才!
映画観ながら変な心配してストーリーどころではないですわ。
やる方もやる方ですけどね...。
ドゥニ・ヴィルヌーヴという監督さんも、あまり好きになれません。
2016年の最高傑作と評論家先生たちが大絶賛した「メッセージ」も、
なんでしょう「未知との遭遇」の焼き直しなんですよね。
あれをなんであそこまで大絶賛するのかがわからないのですが、
そう言わないと売れないからですかね?
だとしたら、完全にステマじゃないですか。
一昔前にマッシュアップというのが流行ったんですけど、
Aの曲とBの曲を混ぜ合わせて一つの曲にしちゃうという、
「2049」はまさにコレです。
「ブレードランナー」という曲と、
「ドゥニ・ヴィルヌーヴ」という曲を混ぜ合わせた、
言わばリバイバル・リメイクみたいな感じです。
「ブレードランナー」が好きな人は、
やっぱ元の方がいいねってことになって原曲に戻る。
「ドゥニ・ヴィルヌーヴ」が好きな人は、
「ブレードランナー」をネタにした最新曲ということで、
それなりに楽しめると。
たぶん、ディックが生きていたら、
こんな作品、絶対に許さなかったんじゃないかなぁ...と思います。