that passion once again

日々の気づき。ディスク・レビューや映画・読書レビューなどなど。スローペースで更新。

【コンフィデンスマンJP】伏線がハンパない!今回は医療ものをとことんブッ込んできた神回だ!

f:id:wisteria-valley:20180425153251j:plain

先週のモンモンとした寸止め状態をとことん発射させてくれた今回の「スーパードクター編」!やばいです。密度が違いすぎます。完全に医療ドラマをダシにして極上のミソ汁を作ってくれました。いやぁ、楽しかったなぁ。

このドラマで医療ものと聞けば、誰もが予想するのが「白い巨塔」。その通りにのっけから財前五郎の登場ですよ。素晴らしい!さらには情熱大陸NHKスペシャルと畳み掛けるようにパロディのオンパレード。登場人物も海外のテレビドラマ「コード・ブラック」からニール・ハドソンこと新琉(にいる)を永井大さんが、かたせ梨乃さんが演じる野々宮ナンシーはなんでしょうね?微かにジャニ臭がしてきますけど...、もしかしたら日テレの「名探偵キャサリン」へのあてつけでしょうか?そして、正名僕蔵さんが演じる田淵先生は、まんまテレ朝の「DOCTORS~最強の名医~」の佐々井先生状態!もう笑いが止まんない!今回のコンフィデンスマン、もう全方位を標的にしています。大門未知子まで登場する辺り、もう怖いものなしです。毒も喰らわば皿までってやつです。

前回はダー子主導でイマイチだったストーリーも、ボクちゃんがオサカナを見つけてくる定石の流れに戻り、ここも安定感抜群。やっぱボクちゃんはウブでステレオタイプでなきゃね。リチャードは盲腸の手術で今回は裏方ですが、しかし小日向さん!相変わらず、いったい誰をネタにして遊んでいるんですか!もしかして船越英一郎さんですか?ある時期を境に性格が豹変したという...、そうなんですか?そんななんですか?(笑)

野々宮病院の理事長室には、なんと第3話でダー子が描いたフェルメールが飾ってあるじゃないですか!ネットオークションであんな下手くそな絵を競り落としたのは野々村ナンシーだったのか!あんた、いったいどんだけ騙されてんだ!ていうか、ボクちゃんもダー子もフェルメールにぜんぜん気づいてないんだけど...。しかし、先週の「うなぎのカレー煮」の缶詰も、同じ第3話の贋作作家の伴ちゃんが酒の肴にしてたし、これらのちっちゃい伏線ってどこかで繋がるのか?どうなんだ?

ラストはドンデン返しに次ぐドンデン返しで、おったまげるのは医療ドラマの舞台裏まで暴露しちゃってること。スゲエ、こんなんなってたのか!とまるで工場見学でもしているかのような新鮮さです。そして、そこに登場するのが山田孝之さん演じるジョージ松原(笑)。なんなんだよ、ジョージまで言ったら "ア" をつければええやん!なんでジョージで止めるんだよ!腕をピシピシ叩くのもまんまじゃないか!

エンディングではお決まりのエロネタ。今回はかたせ梨乃さんのランジェリー谷間!熟女好きはサンジのように鼻血で吹っ飛んでいくこと請け合い!

そんなこんなで登場する役者さん全員が古沢脚本を思う存分楽しんでいるのがビシビシ伝わってきた神回。裏テーマとしてあった "視聴率" を「医療」と「2時間ドラマ」の二本立てでブッ込んできたのもスゴすぎです。劇中劇の「ドクター・デンジャラス」もなんかパッと見、田宮二郎さんみたいだし、隅から隅まで遊びつくしています。ブラックジャックを筆頭に前半でなにげなく描かれていた伏線が、後半にいろいろと絡んでくるストーリーも抜群でした。ダー子がさりげなく「私たちは必殺仕事人じゃないんだよ」と言っているのもグッド。そうなんです、勧善懲悪で片づけられるほど人間は単純じゃない。それを百も承知でふざけているところが素晴らしいのです。

次回の敵はウッチャン演じるコンサルタント。さてさて、古代遺跡をネタにして、人生や事業を指南する人をどう貶めるのでしょうか?