【連続テレビ小説「なつぞら」】第11週 私は鉛筆を手に、まだ何もない世界を耕しています。
とうとうアニメーターになったなっちゃん。
おめでとう、やったね!
そして、とうとう千遥ちゃんとの再会?
んん...、なんか一波乱ありそうですよ。
僕的には、今週、ハッとさせられたのが、
『人形の家』の蘭子さんに開眼させられた雪次郎くん。
そのセリフが以下。
咲太郎「長い間、女は家の中に閉じ込められてきた。それを解き放とうという運動なんだよ、この芝居は」
雪次郎「運動なんかじゃないです」
咲太郎「えっ?」
雪次郎「芝居は運動なんかじゃないです。演劇や文学の目的は問題の解決にあるんじゃないとイプセンは言っています。その目的は人間の描写です。人間を描き出すことです。イプセンは詩人や哲学者として、それを描いたんです。そして、それを見た観客も詩的や哲学的になることなんですよね」
おおっ!!!!!
雪次郎くん、すげぇ。
夕見子ちゃんが聞いたら、なんて言うだろうね。
週の初めには、熟練したトレース職人でも、
微かに線がズレることがあると富公...、
いや、富子さんも説明していましたが、
その微かな線のズレが動画に命を与えると言っていました。
人間を描く。
命を与える。
CGが当たり前になり、
人間らしい温かみが消えつつある昨今。
精度とかリアルさを追求するあまり、
ミクロとかマクロ単位の技術は向上しても、
心の琴線に触れることは少なくなりました。
それはやっぱり人間が描かれていないから。
そんな風に感じてしまいます。
そういう意味では、
このドラマはアニメ創成期を描きながら、
ルネサンスや人間賛歌をテーマにした
やはりすごいドラマなのかもしれません。
しかし、チビなっちゃん...、
ギガ姫になって高笑い...。
なんか淋しい...。