that passion once again

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ルイス・キャパルディはエド・シーランになれるのか?なれないのか?

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今、イギリスで売れに売れまくっているのが弱冠22才のシンガーソングライター、ルイス・キャパルディ!そのデビューアルバム「Divinely Uninspired to a Hellish Extent」が英オフィシャルチャートを席巻しています。

去年の11月にYouTubeで公開された「Someone You Loved」のMVが感動的すぎて、泣けるMVと巷では話題になりましたが、まあ、スゴイです。

最近の「なつぞら」はぜんぜん泣けないよぉ~!と思われている方は、どうぞ、このMVを観てギャンギャン泣いちゃってください。最近のYouTubeは対訳を載せてくれるので、英語の歌なんか、ぜんぜんわかんないよっ!という人も楽しめます。

余命わずかな妻から臓器移植を受けた若い母親に、命の希望と愛の深さを感じずにはいられない、わずか4分のショートフィルムですが、マジで泣けます。それもそのはず。ルイスの母親は看護師で、そこから臓器移植のチャリティ団体のことを知り、今回のMVでのコラボになったそうなんです。

他、アルバムからのシングルカットとなった「Hold Me While You Wait」がオフィシャルチャートの4位まで浮上。上にはエド・シーラン&ジャスティン・ビーバーエド・シーラン&カリードの最強2トップが陣取り、熱愛だとかなんだとかゴシップネタばかりのショーン・メンデス&カミラ・カベロのベロチューソング「セニョリータ」がトップに躍り出ています。この3バックを崩すのは、なかなか手強いんじゃないかと思いますが、そこを突破するには、またもや感動的なMVが必要な気もします。

 

しかし、スコットランド出身のルイス・キャパルディですが、なんでイギリスって国はこう次から次へと胸を打つようなシンガーが出てくるのでしょう。アデルもそうだし、サム・スミスもそうだし、エド・シーランもそう。しかも、みんな10代とか20歳で頭角を出してるんだから恐るべしですよ。

昨日、発売されたエドの最新作はもろヒップホップですが、ルイスに関しては、そんなブラックミュージックへの傾倒は皆無のようです。が、エドと同じように、決してイケメンではないルイスですけど...。まだ、エド・シーランの方が可愛げな愛嬌のある顔をしているのに対して、ルイスは...。

まあ、ノエルに「てめえの天下なんか15分ももたねぇよ!」とディスられ、「ヤベエ、ノエルにディスられた!やっほ~い!」と大はしゃぎしているルイス。それを受けて、ノエルの娘が将来ルイス・キャパルディみたいになりたいと言い出したら「あんなヤッコさんみたいなルックスになるのはオレ様が許さねえ!」とまたもやディスったりと...。イギリスって、こういう話題、好きだよねぇ。あ、日本も変わらないか...。

 

デビューアルバムのジャケットでいきなり黄昏ちゃってたり、お前のその中年太りみたいな腹はどうにかなんねぇのか!とイジられたりしながら、歌ではしっかり泣かせてくれるルイス。日本でも米津やあいみょんが注目され始めてからどんどん垢抜けていってるように、そのうちルイスもエドみたいになる日が来るのかなぁ。いやぁ...、どうだろう。どこか優男的な印象が拭えないので、かつてのダニエル・パウターやジェームス・ブラントみたいに一発屋で終わる確率が濃厚な気もします...。