that passion once again

日々の気づき。ディスク・レビューや映画・読書レビューなどなど。スローペースで更新。

愛にできることはまだ(まだ、いっぱい、限りなく)あるよ

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聴いている間にカチカチ、カチカチと再生回数が上がっていくラッドの新曲「愛にできることはまだあるかい」。相変わらずの野田洋次郎という男の厭世観は健在で、ゆとり世代、もしくはさとり世代の代弁者として、有り余る解答が用意されている世界に、虚数をはじき出し、アルゴリズムの向こうに幸福を探している。でも、それはユークリッドの『原論』から変わらない、世界を形作っている非常にシンプルな解答と同じなのだと言っている。幾多の数学者が世界の形を暴き出し、スーパーコンピューターが円周率の小数点以下を31兆4159億2653万5897桁まではじき出しても、まだ完全な円が作りだせないように、野田洋次郎は "愛" に希望を抱いている。

僕らが生きている世界に限界はない。

なんて素敵なことなんだ。