that passion once again

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永井真理子『M's "SINGLES" History』

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まずは宣伝です。
8月8日(土)の夜8時からナガマリ配信ライブ第二弾!『M's History』が開催されます。チケットは8月8日の23:00まで購入可能。リアルタイムで参加できなくても、アーカイブで存分にライブを体験することができますので、今すぐイープラスへGO!!!!!!

というわけで、いよいよ一週間後に迫ってきましたナガマリ・アコースティック・スペシャルライブ『M's History』!いったいどんな888(はちはちはち)クロニクルが展開されるんだ~!と期待が高まりすぎてしまいまして、いつものごとくやっちまいます。ザッツ・シングル・ヒストリー!
前々から思ってはいたんですけど、公式ホームページのディスコグラフィーを見てもアルバムだけがピックアップされていて、なかなかシングル盤って羅列されていないんですよね。そもそもナガマリの名曲となると、シングルよりもアルバム曲の方が圧倒的に比率が高いわけで、どうしてもアルバム中心にモノを語ってしまうのは致し方ないところでもあるのかなと。さらにシングルカットというものも数多く存在するわけで、アルバム販売のプロモーション的な役割を担わされている部分もあるわけでして。
でね、そんなナガマリ・シングルのジャケットをズラズラっと並べてみました。
全36枚。
これがものの見事に壮観です。

最初は1987-1992の金子さん時代、1993-1995のセルフプロデュース時代、1997-2002の東芝時代と区切っていこうかと思ったのですが、枚数のバランスがあまりよくないなぁと思ったのと、今の永井真理子に区切られた時代は必要ないっ!全部ひっくるめてアタシなんじゃ~!ではないだろうかとも思った次第でして、ハイ。
ツイッターのMVシリーズと一緒にですね、ここは888へ向けて、姐さんヒストリーを辿りながら大いに盛り上がっていきましょう!

 

1st single 「Oh, ムーンライト」

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1.Oh, ムーンライト
(作詞:亜伊林 作曲:谷口守 編曲:根岸貴幸)
2.ときめくハートビート
(作詞:亜伊林、前田克樹 作曲:前田克樹 編曲:根岸貴幸)
【1987年7月22日】

デビュー曲の#1は、サビの伸びやかなボーカルが心地よい1曲。歌い手さんとしての初名刺になるということで、制作陣の方々も姐さんの良き部分を最大限に引き出そうとしているのがうかがえます。しかも、Kさんの「あなたをデビューさせるわっ!」の連絡からプロデビューまで、じっくりと一年かけて製作されていたということもあり、その完成度もかなり高いものになっています(下記のリンクは20周年の時にデビュー当時をつづった姐さんブログ。もう12年も経っているなんてビックリ)。

 

2nd single 「瞳・元気」

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1.瞳・元気
(作詞:只野菜摘 作曲:辛島美登里 編曲:根岸貴幸)
2.いつもセレナーデ
(作詞:亜伊林 作曲:谷口守 編曲:根岸貴幸)
【1987年11月25日】

#1はイントロからして辛島節が炸裂、サビの転調が独特な一曲。志村けんさんが演じる "ひとみばあさん" のテーマ曲としてもおなじみの人がいるかもしれません。只野さんのリリックは、どこか少年期の心象風景を描いたものが多く、その根源はやはり永井真理子という人物像に直結するような気がします。
一転してアメリカンハードロック的な#2。デビューしてまだ半年しか経っていない姐さんですが、既にスタジアムで歌っていてもおかしくないようなパワフルさを発揮しています。それにしても、只野さんの「瞳はいつも元気」に相対するように亜伊林さんは「君の瞳はいつもセレナーデ」と綴っているところが面白いですよね。

 

3rd single 「Brand-New Way」

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1.Brand-New Way
(作詞:川田多摩喜 作曲:藤井宏一 編曲:根岸貴幸)
2.Mind Your Step
(作詞:亜伊林 作曲:谷口守 編曲:根岸貴幸)
【1988年4月1日】

2ndアルバム『元気予報』からのシングルカット盤。#1は、この後に前田先生と肩を並べてナガマリ代表曲を量産していく藤井さんの初提供曲です。ツインギターで疾走していく80年代ハードロックの名曲です。最近では『おうちでライブ2』でも披露されていましたね(すぐに聞きたい人は19分35秒までスクロールしてください)。


 

4th single 「ロンリイザウルス」

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1.ロンリイザウルス
(作詞:亜伊林 作曲:北野誠 編曲:根岸貴幸)
2.20才のスピード
(作詞:亜伊林 作曲:辛島美登里 編曲:根岸貴幸)
【1988年7月1日】

この曲からファンを始めましたというチームMの方々をよくお見かけいたしますが、ある世代にとっては永井真理子といえば断然この曲と思われていそうです。CMソングとして耳に残っている方もいらっしゃるかもしれません。そんな#1を提供している北野さん(北野誠人さん)もナガマリ人気曲を量産されている方で、このさわやかでポピュラーなメロディーが心地よいです。
#2はとんねるずの『ねるとん紅鯨団』のエンディング曲としてご存じの方も多いかもしれません。人それぞれ永井真理子を知るきっかけというのは違うと思いますが、その中でもこの「20才のスピード」はいろいろな場面でパワーを与えてもらえる不変の楽曲ですよね。

https://www.youtube.com/watch?v=lZk-eTQ0oPc

 

5th single 「自分についた嘘」

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1.自分についた嘘
(作詞:亜伊林 作曲:谷口守 編曲:根岸貴幸)
2.Papper And Salt
(作詞:亜伊林 作曲:谷口守 編曲:根岸貴幸)
【1988年9月27日】

3rdアルバム『Tobikkiri』と同時発売だった5枚目のシングル。とにもかくにもこの#1のヴァン・ヘイレン的なハードロックは、当時のロックキッズ達をまぁ夢中にさせましたよね。亜伊林さんのリリックも、ちょうど自分探しの旅に出発する人たちへの応援歌となりましたし、誰もが "心のままに" 生きていこうと思った楽曲ではないでしょうか。

6th single 「Fight!」

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1.Fight!
(作詞:亜伊林 作曲:辛島美登里 編曲:根岸貴幸)
2.御飯食べてる?
(作詞:永井真理子 作曲:谷口守 編曲:根岸貴幸)
【1988年12月21日】

初のトップ5入りのヒット作となった3rdアルバム『Tobikkiri』からのシングルカット盤。#1は辛島さん提供曲としては珍しいアップテンポな楽曲。なんの根拠もない憶測ですが、完全にナガマリを意識して作曲した作品なのではないかと思ったりもします。辛島さんなりのパワフルさを表現すると、これになるみたいな。
#2は永井真理子作詞によるブラス・ロック。横浜スタジアムのライブバージョンでもおなじみですが、オリジナルはつんのめり気味なリズムでこれでもかとたたみかけてきます。「ピントは~」「ヒントは~」「ホントは~」 と、この頃から独特な韻の踏み方をしています。

 

7th single 「Ready Steady Go!

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1.Ready Steady Go!
(作詞:亜伊林 作曲:前田克樹 編曲:根岸貴幸)
2.悲しまないで
(作詞:亜伊林 作曲:谷口守 編曲:根岸貴幸)
【1989年4月7日】

日本エアシステムのCMソングとして懐かしむ方も多いかもしれませんが、#1はナガマリソングの中でも圧倒的な人気を誇るポップロック。姐さんのボーカルの特徴として、コブシを利かすというか、こう地べたから湧き上がってくるような図太さが、聴くものにパワーを与えるというか、そんなエナジーソングの結晶がこの曲だと思うんです。
#2はテレビドラマ『おいしいのが好き!』の主題歌。聴いていると松下由樹さんがステップを踏んでいる姿を思い浮かべてしまいますよね。ザッツ・トレンディ~!ホーンセクションや鍵盤など、とにかくいろんな音が入っているゴージャスな楽曲。こちらも『おうちでライブ2』で披露、アコースティックなアンプラグドバージョンもナチュラルで良き!(7分ぴったりまでスクロールすると「カウントしてくれないと入れな~い」から見ることができます)

 

8th single 「TIME -Song for GUNHED」

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1.TIME -Song for GUNHED
(作詞:亜伊林 作曲:馬場孝幸 編曲:根岸貴幸)
2.あなたを見てると
(作詞:亜伊林 作曲:本多俊之 編曲:根岸貴幸)
【1989年7月1日】

週間売上トップ3まで昇りつめた4thアルバム『Miracle Girl』からのシングルカット盤。とはいえ、映画『ガンヘッド』の主題歌に起用された#1は、それも納得の特大スケールを誇り、ツインギターが唸りまくるポップロック。サビの左から右へとスィィィィィツキュン!というSEをヘッドフォンで初めて聴いた時は感動モノでした。
#2はバラードベスト『yasashikunaritai』に収録されるまでは隠れた名曲としてファンに親しまれていた逸品。数多くの映画音楽を手掛けられている本多さんの壮大なメロディーを伸びやかに歌い上げるボーカルは、永井真理子という歌い手さんのどえらい懐の深さを露呈しています。

https://www.youtube.com/watch?v=momtIiyPmis

 

9th single 「ミラクル・ガール

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1.ミラクル・ガール
(作詞:亜伊林 作曲:藤井宏一 編曲:根岸貴幸)
2.My Champion
(作詞:只野菜摘 作曲:谷口守 編曲:根岸貴幸)
【1989年10月1日】

問答無用の代表曲。シングルとしては初のトップ10ヒットとなり、瞬く間にお茶の間にその人気が浸透、永井真理子ミラクル・ガールが定着していきます。テレビアニメ『YAWARA!』の主題歌としても、もう説明不要ですよね(『おうちでライブ』のヴァージョンは5分50秒からスタートです)。

#2はアルバム未収録のミディアムナンバー。只野さんのリリックは、やっぱりどこか郷愁を誘うものがあります。この詩世界の根源は、やはり永井真理子という小さくて大きなアーティストの心象風景を綴っているのかなと勘ぐってしまいます。

 

10th single 「White Communication ~新しい絆~」

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1.White Communication ~新しい絆~
(作詞・作曲:佐野元春 編曲:根岸貴幸)
2.キャッチ・ボール
(作詞:亜伊林 作曲:北野誠 編曲:根岸貴幸)
【1990年3月1日】

ノンタイアップにも関わらずオリコンチャート6位を記録した10thシングル。佐野元春大先生提供の#1は、めちゃくちゃライブ映えする楽曲。横浜スタジアムでのホーンセクションによるファンファーレは最高の痛快さ。下記は復活後のライブ『www』から。


#2はナガマリファンなら外すことができない、これまた極上の名曲。亜伊林さんのリリックもここまで来ると文学の香りさえ漂ってきます。#1も#2も、どこかアメリカ的なスケールの大きな世界観を表現している作品で、永井真理子というブランドをまた一段と格上げしたシングルと言えます。

 

11th single 「23才」

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1.23才
(作詞:永井真理子、浅田有理 作曲:前田克樹 編曲:根岸貴幸)
2.ありがとうを言わせて…
(作詞:永井真理子 作曲:吉川忠英 編曲:根岸貴幸)
【1990年6月20日

デビューして3年足らずで貫禄さえ漂わせている姐さんですが、ファンからも音楽評論家の先生たちからも大絶賛された5thアルバム『Catch Ball』からのシングルカット盤は、いよいよアーティスト永井真理子を全面に押し出してきた内容になっています。
#1、#2、いずれも作詞はナガマリが担当。当時の思いのたけを私小説のように書き綴り、この2曲があることで『Catch Ball』というアルバムは、非常にパーソナルでありながらポピュラーでもあるという、どこかボブ・ディラン的な側面を持っているのではないかと思うのです。

https://www.youtube.com/watch?v=pmm51AGQRLU

 

12th single 「ZUTTO / EVERYTHING」

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1.ZUTTO
(作詞:亜伊林 作曲:藤井宏一 編曲:根岸貴幸)
2.EVERYTHING
(作詞:亜伊林 作曲:前田克樹 編曲:根岸貴幸)
【1990年10月24日】

#1は説明不要の大ヒット曲。#2はその影に隠れてしまい不遇の扱いとなってしまった佳曲。あれから30年経った今、あの頃を振り返ってみると、バラエティー番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』というのは、ある種のお祭り騒ぎだったような気もします。"やまかつバンド" で楽しそうにしている姐さんをはじめ、その他のアーティストさんたちも純粋にお祭りをエンジョイしていただけ。でも、音楽、もしくはポップソングというのはそれが醍醐味なわけで。そんな雰囲気は下記の動画にも表れています。

https://www.youtube.com/watch?v=LxD0kpglZEU

 

13th single 「ハートをWASH!」

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1.ハートをWASH!
(作詞:浅田有理 作曲:北野誠 編曲:根岸貴幸)
2."OK!"
(作詞:亜伊林 作曲:佐藤健 編曲:根岸貴幸)
【1991年4月24日】

#1は人気バラエティー番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』のオープニングナンバー。#2は地味に人気が強いアルバム未収録曲。先日の配信ライブでも大盛り上がりを見せた#1ですが、30年の時を経て、今この曲が別の意味を持つなんて誰も予想できなかったですよね。これだから人生はおもしろい!ほろ酔い加減のハッピー「ハートをWASH!」は『おうちでライブ3』の35分10秒から。ヒザ、ポキっを刮目せよっ!

 

14th single 「愛こそみんなの仕事 / 私の中の勇気」

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1.愛こそみんなの仕事
(作詞:亜伊林 作曲:前田克樹 編曲:根岸貴幸)
2.私の中の勇気
(作詞:永井真理子 作曲:前田克樹 編曲:根岸貴幸)
【1991年8月21日】

オリジナルアルバムで唯一のオリコンチャート1位を記録している6thアルバム『WASHING』からのシングルカット盤。#1は当時の湾岸戦争への思いを込めたピースソング、#2はアルバムの中核となる楽曲。通常であれば#2をメインにして、#1はカップリング扱いになりそうなところを、あえて両A面シングルにしているところに姐さんの強いこだわりを感じます。

 

15th single 「やさしくなりたい」

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1.やさしくなりたい
(作詞:亜伊林 作曲:北野誠 編曲:根岸貴幸)
2.Keep On Running
(作詞:陣内大蔵 作曲:北野誠 編曲:根岸貴幸)
【1991年11月25日】

本人出演のテレビCM『明治ブルガリアヨーグルト』のCMソングだった#1。ミディアム調のエバーグリーンなメロディーは、この頃、乗りに乗っていた北野さんの一つの到達点といえるかもしれません。それをまた伸びやかに朗々と歌い上げる姐さんのボーカルも素晴らしく、曲のタイトル同様、心がホッコリする名曲。そんな曲がコロナ禍の自粛生活の清涼剤になったことは記憶に新しいですよね。

 

16th single 「YOU AND I」

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1.YOU AND I
(作詞・作曲:陣内大蔵 編曲:根岸貴幸)
2.いつも いつでも
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:M's Power)
【1992年4月22日】

人気テレビアニメ『YAWARA!』の二度目のオープニングナンバーになった#1は、人方ならない文学的で複雑なメロディーを要する難曲で、よくもまあ、こんなプログレ的な楽曲を国民的アニメの主題歌にしたものだと。しかも、それをまた軽々と歌い上げてしまう姐さんは(もちろん、そんな簡単なものではないと思いますが...)、いったいどれだけポテンシャルが高いんだと思ってしまうわけでして。


さらに#2は『1992 Live in Yokohama Stadium』に収録されている楽曲ですが、オリジナルとしてはアルバム未収録になります。デビューしてからずっと作家さんたちの提供曲をこなしてきた歌い手さんとしての永井真理子が、ここでシンガーソングライターのアーティストとして産声を上げた第一声になります。それらの意味で、この16枚目のシングルは、ナガマリ・ヒストリーの中でもとても重要な位置にある特別な1枚と言えるのではないかと思うのです。

 

17th single 「泣きたい日もある」

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1.泣きたい日もある
(作詞・作曲:遠藤京子 編曲:根岸貴幸)
2.Keep On "Keeping On"
(作詞:永野椎菜 作曲:辛島美登里 編曲:根岸貴幸)
【1992年7月17日】

テレビドラマ『あの日の僕をさがして』の出演など、アーティストというよりはどこかタレント的な活動が目立っていた頃。ドラマのオンエア終了後にバラード・ベスト『yasashikunaritai』からのシングルカットとして発売された17枚目のシングル。#1は言わずもがな、ここは#2がブッキングされたということにナガマリ・バラードの神髄を見ることができます。

 

18th single 「Chu-Chu♥」

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1.Chu-Chu♥
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.La-La-La
(作詞:永井真理子 作曲:廣田コージ 編曲:廣田コージ)
【1992年10月14日】

金子さんプロデュース最後のシングル。ジャケットデザインから楽曲の音質まで、これまでの5年間に渡る永井真理子を総括したうえで、さらにアーティストとしての成長を全力でバックアップした作品になります。
ずっとやりたかったことをやっとできる!そんな幸福感が爆発しているロックンロールな#1、今までにないスケール感で人生という荒野を駆け抜ける決意表明を歌にしたブルースロックな#2。とくに往年のナガマリ・ファンなら、#2のリリックで思春期の慟哭を乗り越えた方も多いのではないでしょうか。
ちなみに#2の『おうちでライブ』バージョンは38分25秒から。

 

19th single 「大きなキリンになって」

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1.大きなキリンになって
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.卒業してもサヨナラしても遠くでも
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
【1993年2月10日】

初のセルフプロデュース作品は、なんともパンキッシュなスタイルへと生まれ変わり、今までの永井真理子を大鉈で切り捨て、大胆な方向転換を成し遂げた超ターニングポイントになるシングル。
予定調和をつんざく稲妻ギターリフと、過去の栄光を叩き潰していくスネアの号砲がとにかく気持ちがいい#1。根岸さんのアレンジではまず聴くことができなかったベースソロから始まる#2は卒業シーズンにドンピシャで、今でも聴けば甘酸っぱい想い出が蘇るナガマリ・ファンも多いのではないでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=3irRcXs839s

 

20th single 「HYSTERIC GLAMOUR 2」

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1.HYSTERIC GLAMOUR 2
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.南へ
(作詞:永井真理子 作曲:廣田コージ 編曲:林真史&廣田コージ)
【1993年4月28日】

発売予定日が二週間延期になり、ちょいとザワザワな感じだった7thアルバム『OPEN ZOO』からのシングルカットは、これまたパープルな感じの#1をオルタナティブ・バージョンでリリース。この頃のナガマリは完全にあっち側へ行ってしまった感がありました。ライブ会場にマーガレットの花を持ち寄った#2は、十数年後のオーストラリア移住を予言していたかのようなリリックです。

 

21th single 「We are OK!」

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1.We are OK!
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.ルーシータクシー
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
【1993年7月21日】

1993年7月31日に横浜スタジアムで開催された『BIG OPEN ZOO』に先駆けて発売された21枚目のシングル。Hysteric Mamaとのバンド活動もノリにノっていた頃で、#1のグルーヴといったらUKの "セカンド・サマー・オブ・ラブ" ですか?というくらいマンチェスター臭がプンプンの楽曲。続く#2はタクシーに乗り込むSEから始まるファンキービーツ!間奏の「ガッチャマ~ン、ガッチャマン」が懐かしいです。
ただ、リリックを見ると#1の「サヨナラするものには背中を向けたまま大きく手を振って」や、#2の「十字切り 上を向く でも神さまは来ないよ」など、どこかセルフプロデュース後の心苦しい心境も見え隠れしているように感じるのは、少し穿った見方でしょうか。

 

22th single 「my sweet days」

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1.my sweet days
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ&林真史)
2.DUNK! DUNK!
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
【1993年10月27日】

先の『BIG OPEN ZOO』で発表された結婚報告のあとに演奏された#1は、夏の涼しい風に吹かれながら、なんとも言えない幸福感に包まれた空間でした。今までの痛みや苦しみへの浄化というか鎮魂歌的なメロディー、短いながらも半生を綴ったリリック。ウェディング・ソングというよりは、インナーチャイルドへの子守歌のような、そんなヒーリング的要素が強い気がします。
変わって#2はレッド・ツェッペリンの「Rock and Roll」へのリスペクトが半端ない超ハードロック。8thアルバム『Love Eater』収録のRemix versionも絶妙なミキシングで素晴らしいのですが、個人的には粗削りなB-Sideバージョンが好きです。

 

23th single 「Cherry Revolution」

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1.Cherry Revolution
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.Katcho Bee-Bee-Boo
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ、Jerry Hey)
【1994年4月27日】

個人的には大名盤だと思っている8thアルバム『Love Eater』の先行シングル。ビートルズの「Revolution」へのリスペクトがこれでもかと詰まっているわけなんですが、それを抜きにしても邦楽アーティストの楽曲がここまでグルーヴを作るか?という感動がしこたま大きかったです。つい3年前には「ハートをWASH!」を歌っていたんですよ。
#2のアルバム・バージョンでは冒頭に「ク~、ビ~ビィブゥ」のかわいい掛け声が入りますが、B-SideではシンプルにAC/DC並みのギターリフからスタートのまさにカッチョビービーブーなブラス・ロック。音源的にはどちらも同じミキシングになるみたいですが、それにしてもシャンプーって5回もするもんかなぁ。

 

24th single 「日曜日が足りない」

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1.日曜日が足りない
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.LOVE MEAL
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
【1994年7月6日】

8thアルバム『Love Eater』からのシングルカット盤。特に表記はされていませんがアルバムとはミックス違いの#1です。久々のタイアップもあってか、シングルのジャケットも落ち着いたものになり、MVも見るものすべてをメロメロにしてしまうメロメロパンチな逸品。SONY MUSICさん、ナガマリMV全曲解禁にならないかなぁ。

 

25th single 「きれいになろう」

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1.きれいになろう
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.GO! GO!
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
【1994年11月9日】

怒涛の『Love Eater』シーズンを越え、フッと一息ついたようなミディアムナンバーの#1。翌月にはシングルコレクション『Birth to the Future ~25 Singles~』が発売されていますが、ここにきて金子さんプロデュースもセルフプロデュースも一緒くたにできる余裕が生まれたような印象を受けます。
それは#2のブラス・ロックにも表れていて、特にサビのグルーヴは1994年という邦楽シーンの成熟さを如実に表しているものではないかと思うのです。シンセサイザーを駆使した80年代ポップの反動からバンド・グルーヴへの転換期が90年代の前半であり、ここから再度、時代はダンスミュージックへと傾倒していくわけで。ロック好きの人間からすると、とても幸福な時代だったと言えるかもしれません。

 

26th single 「おいでよ Smile World」

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1.おいでよ Smile World
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.Let's Walk
(作詞:永井真理子 作曲:廣田コージ 編曲:廣田コージ)
【1995年2月1日】

久々のテレビ番組とのタイアップに歓喜の雄叫びをあげたファンも多かったのではないでしょうか。意固地なまでに自分の世界観を貫き続けた季節を越えて、ワンステージもツーステージも昇りつめた先に見えたのはとても自由な楽園だったという。そんな#1はもうお得意のファンキーなブラス・ロック、しかもかなりファンクなドラミングまで入っているというスマイリー・ソング。
#2はアルバム未収録の楽曲。個人的には「La-La-La」「タンバリンをたたこう」に続く自分探しソング3部作の最終章だと思っております。これはドアーズですか?ってな感じのハモンド・オルガンに南部的なブラスが素晴らしいサザンロック。『おうちでライブ2』でめちゃくちゃ久しぶりに披露されたコロナ禍を突き進むエナジーソングは4分55秒からです。

 

27th single 「KISS ME」

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1.KISS ME
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.HAPPY アンバランス
(作詞:永井真理子 作曲:廣田コージ 編曲:林真史)
【1995年3月25日】

セルフプロデュース作品の到達点になる9thアルバム『KISS ME KISS ME』の先行シングル。リバプールサウンドを踏襲しながらポップスでもあるという#1は、シンガーソングライターとしての腕前がとんでもない領域にまできてしまったことを証明しています。時期的にもチームMの方々の結婚披露宴に使用されているウェディング・ソングにもなっているようです。
続いて#2は、こちらもアルバム未収録の作品。アレンジをマッシーが手掛けている珍しい楽曲で、ちょいとスペーシーでグラムなんだけどフラワーでもあるような面白い構造になっています。

 

28th single 「飛べない Big Bird」

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1.飛べない Big Bird
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
2.DON'T GIVE UP HEART
(作詞:永井真理子 作曲:永井真理子&廣田コージ 編曲:廣田コージ)
【1995年7月21日】

9thアルバム『KISS ME KISS ME』からのシングルカット盤。結果的に古巣ファンハウスから発売された最後のシングルになります。スタジアムロックな#1は「GONG!」や「夜空にのびをして」の系譜を辿るダイナミズムに溢れた楽曲。グランジ・ムーブメントが下火になり始めた頃で、巷ではアメリカン・ハードロックが再度見直されてもいました。そんなブルース・スプリングスティーン的な疾走感にあふれた#2は、往年のナガマリ・ファンなら泣いて喜んだ、ライブでも大盛り上がりな逸品。終末感に苛まれた時代を21世紀の未来に向けて無理やりこじ開けたパワーソングですよね。

 

29th single 「真夏のイヴ」

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1.真夏のイヴ
(作詞:永井真理子 作曲:中村正人 編曲:中村正人)
2.真夏のイヴ ~DOCTOR MASA MIX~
(作詞:永井真理子 作曲:中村正人 編曲:中村正人)
【1997年7月9日】

一年半の活動休止を経て、レコード会社も東芝EMIに移籍しての第一弾シングルは、ドリカムの正人さんプロデュースのコラボシングル。#1は、アニメ『天地無用』の主題歌として親しまれている方も多いかと思います。逆に往年のナガマリ・ファンからすると、MVのワンピース姿、シンセサイザーを駆使した正人節のトラックに違和感を覚えた方もまた多かったと思います。また享楽的なクラブ・ムーブメントも手伝い、#2のようなユーロ・ミックスも大流行していた頃でもありました。

 

30th single 「私を探しにゆこう」

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1.私を探しにゆこう
(作詞:永井真理子 作曲:廣田コージ 編曲:成田忍)
2.あと1mm傘が小さければ…
(作詞:永井真理子 作曲:廣田コージ 編曲:斎藤誠)
【1997年12月10日】

こうしてシングル盤のディスコグラフィーを辿ってくると、どうも7月と12月に発売日が偏っているようにも思うのですが、ナガマリ10周年の姐さん誕生月に発売された30枚目のシングルは、これぞ永井真理子!といえるアニキ節炸裂なギターリフとメロディーが響き渡る#1が秀逸です。成田さんのちょいとドライなアレンジもオルタナティブな感じで良き。
アルバム未収録の#2は、ネオアコ風なポップソングが冴えわたる小品。アレンジの斎藤誠さんはサザンオールスターズのサポートギターとしても有名な方で、どこか桑田さん的な雰囲気も漂ってくる楽曲です。

 

31th single 「うた」

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1.うた
(作詞:永井真理子、村野耕治 作曲:COZZi 編曲:中村哲)
2.boy
(作詞:永井真理子 作曲:COZZi 編曲:中村哲)
【1998年7月8日】

デビュー11年目の新たなスタートを切った10thアルバム『You're...』の先行シングル。特筆すべきは、この10年後に発売されたオールタイムベスト『my foot steps -20th anniversary memorial collection-』にも、この2曲が収録されているということです。そういう意味でも、#1のどんな時でも "うたってあげるよ" というリリックに込められた思いは相当なはずです。また、#2のマザーラヴな世界観は他に類を見ない穏やかさに包まれていて、ジョン・レノンが「Happy Xmas (War is Over)」で世界の穏やかさを求めたように、ナガマリも小さな命に世界の穏やかさを求めていたように感じます。

32th single 「かたちのないものが好き」

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1.かたちのないものが好き
(作詞:松本隆 作曲:小林孝至西川進 編曲:西川進)
2.愛が醒めるとき
(作詞:松本隆 作曲:bice 編曲:西川進)
3.かたちのないものが好き ~with A.guitar (16:00,Apr.7,'00) version~
(作詞:松本隆 作曲:小林孝至西川進 編曲:西川進)
【2000年7月19日】

時代もミレニアムを迎え、8cmシングルの需要が激減していた頃。ナガマリ初のマキシシングルは、デビューシングル「Oh, ムーンライト」のジャケットを再現したかのようなビジュアルになっています。しかも、シングルとしては「泣きたい日もある」以来の作家さん提供曲。ビートルズの「Strawberry Fields Forever」のような純朴な#1、一転してエレクトリックな#2。#3はアコースティックバージョンという情報はありますが、現状、絶盤状態でなかなか手に入れることが難しいアイテムなため、なかなか音源を確認することができない状態です。

33th single 「あなたのそばにいて」

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1.あなたのそばにいて
(作詞・作曲:遠藤響子 編曲:重実徹)
2.行間の天使
(作詞:かせきさいだぁ≡ 作曲:小林孝至 編曲:西川進)
3.あなたのそばにいて ~with A.Guitar (16:00,Aug,31.'00) version~
(作詞・作曲:遠藤響子 編曲:西川進)
【2000年11月8日】

11thアルバム『ちいさなとびら』の先行マキシシングル。「泣きたい日もある」以来の遠藤響子さん提供によるバラードの#1は聴くことができますが、アルバム未収録の#2、アコースティックバージョンの#3は、前作の「かたちのないものが好き」同様、絶盤状態のため、なかなか耳にすることが難しい状態です。

 

34th single 「同じ時代」

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1.同じ時代
(作詞・作曲:遠藤響子 編曲:十川知司)
2.最後の観覧車
(作詞:永井真理子 作曲:松下真司 編曲:西川進)
3.ほんの少し (シングル・ヴァージョン)
(作詞・作曲:遠藤響子 編曲:西川進)
【2002年1月30日】

12thアルバム『そんな場所へ』と同時発売だった34枚目のシングル。2017年までは、ちょいとコアなナガマリ・ファンがラスト・シングルとして胸に抱きしめていたアイテムではないでしょうか。また、『my foot steps -20th anniversary memorial collection-』でも、ナガマリの足跡を辿る重要な1曲として収録されていた#1ですので、自粛禍の『おうちシリーズ』で披露された時にはその感動もひとしおでした。アルバム未収録の#2は某動画サイトで聴くことができますが、#3の別バージョンは、こちらも音源の確認が難しい季節になってしまいました。


35th single 「ORANGE」

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1.ORANGE
(作詞:永井真理子 作曲:COZZi 編曲:COZZi)
2.Do Not Worry
(作詞:永井真理子 作曲:COZZi 編曲:COZZi)
3.Stay with me
(作詞:永井真理子 作曲:COZZi 編曲:COZZi)
【2018年7月26日】

前作の「同じ時代」から実に16年ぶりに発売された35枚目のマキシシングル。というか、限定フィジカル盤。なので通算に入れてよいものかどうか微妙な感じもするのですが、まあ、ナガマリ・ヒストリーなのでシレっと入れておきます。
復活後の心境を綴った#1、軽快なポップソングが心地よい#2。ここで押さえておきたいのは、なんといっても#3です。なかなか表立った活動がなかったオーストラリア時代、YUIちゃんのサポートをしていたアニキに派生的な感じで舞い込んできたのが2006年に放送されたテレビドラマ『タイヨウのうた』でした。その挿入歌の作詞を永井真理子が担当!というニュースを見た時には、おおっ、姐さんが表舞台に帰ってくるのか?とワクワクしたのですが、まあ、そこから10年間のことはあまり触れないでおきます。そんなエンタメ的な楽曲をセルフカバーしたものが#3、こちらはフィジカル盤を購入したファンだけが楽しめる限定曲になっています。


36th single 「僕らのBig Power」

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1.僕らのBig Power
(作詞:永井真理子 作曲:COZZi 編曲:COZZi)
【2018年12月1日】

一応、CDになっているものを通算として数えているので、今のところの最新シングルはこの『YAWARA!』再びの#1になります。ナガマリ・グッズ、ナガマリCDを購入できる唯一の場所 "MSE Store" では、今でも購入が可能。特典としてラバーバンドがもれなくついてきますよ!

 

てなわけで、なんだか適当な解説付きのシングル・ヒストリー全36枚でした!