that passion once again

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永井真理子 ファン感謝祭2020 @ shibuya eggman 第2部

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ファン感謝祭2020の第1部については下記のリンクからどうぞ。

 

てなわけで、第1部のレポだけで10,000文字に達しそうでしたので、全部まとめてしまうととんでもない長さになってしまうと記事を2つに分けることといたしました。こうすれば文字数を気にせず、また存分に語り倒せます。

そもそもライブ当日の12月22日は火曜日。年末も押し迫ってきているこの時期ですから、みなさんお仕事が忙しいのは当たり前。ご多分に漏れず、ボクも第1部が始まる16:00ギリギリまで仕事をしておりました。というか、キリがないので15:55でもう限界じゃ~!とたまりまくった業務をほっぽり出してやることにしたわけでして。そこから、さあ渋谷に迎えー!と配信ライブをスマホで見ながら、まずは家路を辿り、どうよどうよとナビを見てみたら早い段階から首都高が渋滞。これから17:00を迎えるとなると、さらに動かなくなるのは目に見えているので、急遽、電車で向かうこととしました。

なので、第1部はほとんどイヤホンで音だけを聴いている状態。それでも会場とリアルタイムで繋がっていられること、時折、画面でステージの様子を楽しむことができるというのが、ひじょうに便利だし、なんか21世紀を生きてる感がしました。

そんなこんなでお昼も食べずに走り回っていたので、渋谷に到着と共にまずはゴハン屋さんに直行。たらふく食べて外に出てみると、なんか肌寒い。移動が電車だし、駅からちょっと歩けば会場だし、上着はどうせ邪魔になるだろうからと着てこなかったら、見事に寒い!着なくてもイケそうだけど、帰りはもっとヤバそうなことになりそうだからと、これまた渋谷のHeart&Mariko、通称 H&M上着を購入。はあ、あったかい。パイセン、この暖かさ、やっぱプライスレスでしたよw

会場に着くと既にみなさん入場済。フンフンフンと階段を降りていき、検温OK!連絡先OK!中に入ると場内はもうワチャワチャしまくり。

暑い!やっぱり、こうなったか。まあ、しゃあない!と思っていたら、人垣の向こうからなんとアニキが忙しそうにワセワセと近づいてくるではないですか。

ウギャァァァァァ。

心では絶叫をしていながら、生アニキに「ちーす」と挨拶するにとどめるという、この余裕ぶった小さな男よ...。しかも、アニキときたら後ろのバーカウンターでずっとステージを見てるんですよ。そのステージには姐さん、後ろにはアニキと。この幸せな空間って、なに?こんなことって、あっていいの?配信組のみなさん、すいません。ボク、幸せでしたっ。

 

まあ、こんなアホはほっときまして。

さて、第2部、全13曲を1曲ずつ見ていくこととします。ちなみに第1部をずっとイヤホンで聴いていたボクが断言します。前回の "OPEN THE NEXT DOOR" は会場と配信の音響にえらい違いがありましたが、今回の "ファン感謝祭" に限っては、どちらも遜色ない音響でした。ということは、大阪・秋の陣、そして、888ライブも33ライブも、ほぼほぼ会場と配信の音的には差がなかったことになります。この辺のバランスをしっかり考えている姐さんとアニキは、やっぱり最高すぎます!最高じゃ~~~!!!

 

2-1.レインボウ

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出典:https://www.marikonagai.com/pages/1059405/page_201706120033

第1部と同じく「Winter song」のオープニングがはじまり、スルスルスルっとプロジェクターの幕が上がっていくと、いきなりの「レインボウ」からスタートです。888ライブでも披露されていましたが、マルセさんをメインに据えた女子バンドの演奏は、とにかくナチュラル。

姐さんも第1部とは違う衣装で登場。いずれにしても全身、真っ白。なにげに思うんですけど、こんなマッチロチロでモフモフな姐さんって、今までありました?白Tにジーパンとか、黒とっくりに黒ジーンズとか、サイケデリックだったり、カジュアルだったり、ライダースだったり、ロケンロールなイメージはあれど、白モフモフなイメージってなかったような気がするんですよね。さすがファッション・リーダーはやることが違うなぁ。

'90年に発売されたアルバム『CATCH BALL』は、名曲だらけの大名盤ではありますが、特にラストを飾る「レインボウ」は思い入れが深い人も多いのではないかと思います。

窓を開けはなしてみてよ

そして大きな伸びをするの

風を吸い込んで

このリリックは、第2部のラストへとつながる重要な伏線となります。

888ライブの時も「虹のふもとに集まろう」とツイッターで呼びかけられていましたが、今年の夏を振り返ってみると、長梅雨に豪雨災害と、あまり穏やかではなかったなぁと感じずにはいられません。そんな季節の果てで、スコールが枕を濡らし、いつしかそれがきらめきに変わる日を待ち望む。姐さんもTeam Mのみなさまも、空の彼方にそんな希望の虹を探し続けてきたのが2020年のような気がします。きっと来年、永井真理子&Team Mの頭上には、大きな大きな虹がかかることをボクは信じています。

 

2-2.幸運の女神よ

TKさんが足を攣り、わっしょーいの神様が降臨されたところで、乾杯のお時間となりました。ここでシャンパ吹き出しすぎ事件が発生。栓がシュポン!シャンパンぶおーっ!見事でした。床をふきふきしているスタッフさん総勢4名ほど。被害の甚大さを物語っておりましたw

からの、乾杯ですが、やっぱり会場だと楽しいっ!いろいろな方と乾杯させて頂きましたが、これも少人数だからできることなんですよね。なんか複雑です。こういうのもありだなと思うんですけど、より多くの方がこうして真理子さんとその仲間たちと楽しい時間を共有できればいいのにとも思いますし、そうなるとたぶんこういった小規模のワチャワチャ感も難しくなるんだろうなと。まあ、姐さんのことです。きっと、めちゃくちゃ楽しい企画を、またぶち上げてくれるものと思いまする。

で、マルセさんです。

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出典:https://twitter.com/nagai_mariko/status/1341726425246703617?s=20

急遽、ダンス・レッスンに付き合わされることとなり、ロボットダンスのようなぎこちない動きで会場を沸かせました。バイオリンが弾けて、絵が描けて、園芸もできて、猫を愛でて、ダンスまで踊れちゃうなんて、マルチだわー。マルチマルセさん。マルマル、モリモリ。...、...、...。ごめんなさいっ。

10月24日の大阪・秋の陣 "KNOCK THE NEXT DOOR" の1st stageでも披露されていた「幸運の女神よ」ですが、その時もTean Mのあちこちから "ダンスがかわいい" みたいな声が上がっていました。楽曲も4月から始まったラジオ『ORANGE ROOM』で頻繁に使用されていたので、耳なじみの方も多いと思います。

ライブ演奏もチエさんとミチさんの息の合ったコンビネーションが抜群で、マルセさんのコーラスがキラキラ女子'Sに華を添えていました。

 

2-3.Lonely クリスマス

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第1部の1曲目にも度肝を抜かされましたが、ここにきての「Lonely クリスマス」も、またまた度肝を抜かされました。

復活以前の'87年から'06年くらいまでを思い返してみても、最新アルバムをメインにしたツアーということもあり、過去の曲を演奏するというのは、お決まりの人気曲以外ではなかなかセレクトされることはありませんでした。『OPEN ZOO』以降になると、その偏りは俄然、セルフプロデュースによる楽曲へウエイトを傾けていくこととなり、根岸さん時代が好きなTeam Mの方々には、正直、物足りない部分もあったと思うんです。

それが復活後の今はどうですか。もう、縦横無尽!それこそデビューの1987年から2020年の今の今までの30数年を一気に蹂躙しまくっています。特に888ライブのカッップリング特集なんて、昔じゃ考えられないセトリでした。

しかも、それが女子バンド、チエさんの穏やかなアコギ、ミチさんの煌びやかな鍵盤、マルセさんの華麗なバイオリン、アキさんのお淑やかなリズム、このフォーピースが揃うことで、ただの懐古趣味に走りそうな過去の楽曲たちを、オトナでヴィンテージでありながらモダンでもあるという不思議で心地よい世界観に作り上げているのです。

ナット・キング・コールの「The Christmas Song」をマルセさんがしっとりと奏で終えると、シャンシャンシャンシャンとアキさんのハイハットが会場一面に心の粉雪を降り注ぎ、チエさんとミチさんが誘ってくれるのは、煌びやかな暖かい燈火がきらめく雪に包まれたあの街の風景。そして、'90年代のあの頃を、'20年代の今を、時を越えて、再び結び合わせてくれる真理子さんのボーカル。

会場でもアーカイブでもうっとりと聞き入ってしまいました。

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出典:https://twitter.com/nagai_mariko/status/1341726425246703617?s=20

 

2-4.年下の男の子 (The Original is by Candies)

第2部のコメント動画コーナーには、ドゥドゥドゥーンとカッチョいいベースを披露したヒロシさん、登場しただけで会場に笑いが起きたジュンさん、そして、サンタクロースに扮したマッシーとwithトナカイ小春ちゃんのM'sサポートメンバーたちが集合。ジュンさんの「ほうれん草...、チャプチェ...、あ、和えてよかった」のくだりはサイコー、マッシーの「ざひ」もよかったなぁw

からの、キャンディーズ・コーナー。第2部は「年下の男の子」でした。

こちらは去年の歌謡ショーのものですが、この時はチエさんも楽しそうにノリノリでやってますけど、感謝祭の時はなんでしょカチコチでしたよ(笑)それが楽しくて、なんかチエさんばっかり見てしまいました。

しかし、この動画の姐さん、全力だなぁw

たった1年前のことなのに、なんか遠い昔に感じてしまいますね。

下にあるのは感謝祭の練習風景です。

後半のチエさんおしりペンペンは必見ですよ。楽しそーーー。

ボタン、取れとるん?

 

2-5.Mariko

第1部と同様、アマチュア時代の「One Step Closer」が紹介されたのですが、ここでちょいと機材トラブルでしょうか、なかなか映像が始まらない事態に。それも数分の出来事でしたが、もしかしたら、シャンパン事件がここに響いていたのかもしれません。とにかくキレイに噴きまくってましたからw

この映像について、今年の7月に前田先生が「One Step Closer」をセルフカバーした際に、姐さんはこんなツイートを返していました。

キレッキレのツーステップ。あの頃は、あれが一番イケてたんですよね。学園祭の女王と呼ばれていた御方が、自分たちの学園祭での姿をお披露目してくれる日がくるなんて、ホントに夢を見ているようです。粗い画質でも、ザラザラした音でも、あの昭和から平成に移行していくニューウェイブを感じられるような、そんな貴重な映像を見ることができるなんて、封印の扉はいったいどこまで開かれていくのでしょうか。

で、当のお二人が登場。この長い歴史の中で「初めて二人でやるんだよね」と言って始めたのが「Mariko」でした。

まだナガマリを聴き始めたばかりの頃。それこそ穴があくぐらいに歌詞カードをにらみ、いろんな楽曲に触れては自分の世界がどんどん広がっていくのを感じていたのですが、その中でも、この曲いいなあ、この曲もいいなあと思って、歌詞カードで確認するたびに書かれていたのは『Music by 前田克樹』という表記でした。

歌詞カードの中だけの、それこそ雲の上の存在だった前田先生が、こうして目の前で演奏をしてくれている。そして、真理子さんが気持ちよさそうに歌っているのは、あの頃、必ずライブの最後に歌っていた曲。

いっぱいいっぱい まちがえてみたいと思う

きっとそこから何か 何かが生まれる 

当時、真理子さんのこの曲を聴いて、間違えてもいいんだ、失敗してもいいんだ、そこからまた始めていけばいいんだ、そう思えたことは、思春期の自分にとって、とてもとても大きな励みになっていました。そして、ステージの上で、もがいてあがいている真理子さんの姿に自分を重ねては、同じようにもがいてあがいている自分の心を救ってもらえているような気もしていました。

あれからウン十年の月日が過ぎ、今、こうして穏やかでない世界の中で、このような穏やかな時間を過ごせることが、とても幸せで、とても感動的でした。

 

2-6.ときめくハートビート (Request 3)

さて、そんな穏やかな時をドドドドッと「ミッドナイト・ウイルス」がなぎ倒し、瞬く間にヒゲが育ってしまったチコ・ロドリゲスさんの登場です。男のパワーがフワ~っとしてるそうですw

リクエストの候補に挙がったのは下記の6曲。

 A.いつもセレナーデ

 B.Bicycle Race

 C.ときめくハートビート

 D.暖かい雪

 E.秘密の宝物

 F.ひとりぼっちのにおい with ピンクのウエポン

チケット番号の抽選で幸運のチョコレートをゲットできたのは「12番」と「35番」のお二方でした。おめでとうございまーす。

気分が乗ってきたチコさまが、情熱の愛の歌をもんのすごい声量で奏でるというサプライズから「ときめくハートビート」がスタート。まるでフラメンコでも踊りだしそうな小気味良いカッティングにのせて、これまた姐さんの歌声が伸びる伸びる。先ほどの「Mariko」もそうでしたが、変な話、'80年代のあの頃よりも今の方が歌がうまいんじゃないかというくらい、聞いていても気持ちがいいし、歌っている本人も気持ちがよさそうな感じ。もう何回も言いますけど、これで10年ブランクの選手ですからね。信じられます?忘れてたでしょ?いやー、最高すぎます。

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出典:https://www.marikonagai.com/pages/1059405/page_201706120033

 

2-7.ひとりぼっちのにおい (Request 4)

暗いと文字が見えにくいということで、姐さん、メガネをかけますが、それだけで拍手とどよめきが起きるという。「メガネをかけただけで拍手が起きるって、ドウイウコトデスカ!」とロドリゲスさんはご立腹w

そして、姐さんを一撃で吹き飛ばしたあの古代兵器 "THE ピンクのウエポン" がとうとう登場です。その破壊力たるは、プッとひと吹きすれば、島一つを簡単に消し去り、ププーーーッと鳴らせば、世界を海に沈めるのも容易いといわれています。恐ろしい。

「なにが起こっても絶対に笑ってはいけない」

そんな掟を前に、姐さん、ピンクのウエポンに立ち向かいます。

緊張の一瞬。

...、...、...、プッ♬

一撃でしたw

秒でしたw

すかさずロドリゲスさんがワンワン攻撃で応戦します。

しかし、マジメな話、この「ひとりぼっちのにおい」の純朴な世界観って、ヤバすぎないですか?微笑ましくて、楽しくて、ちょっぴり切なくて、やっぱり楽しい。約5分ほどの曲の中で、こんなにいろんな感情が縦横無尽に駆け回るなんて、ある意味、これはプログレですよ。

パパの脱いだ靴下集めるの好き

パパは部屋に転がしたまま

3日で6つも集めておいた

見つかって 叱られて

ボクはあたまぶたれた

ひとりぼっちのにおい

キタナイと言われても

ひとりぼっちのときも

パパを感じる...Fuu...

2番の歌詞が切なすぎる。と思っていたらロドリゲスさんが楽しませてくれる。そして、ラストで泣けてくる。そう思っていたらピョロロリロロロリと最後の最後でウエポンが大爆発。ヤバイよーーー。姐さん&チコさん、最強すぎるよーーー。この2人が古代兵器だよーーー。

で、質問コーナーのはじまりです(なんのこっちゃ)。

『宝くじ10億円が当たったら何を買う?』

『自分の仕事以外でなってみたい職業は?』

いずれもワンちゃんの話ばかりをする姐さん。それと対照的に独自の世界観を突っ走るチエさん。友達の "さっちゃん" って誰ぇぇぇ!

 

2-8.僕らのBig Power

さて、第2部の燃焼系コーナーのはじまりです。

まずは、33ライブでスタジアムロックを轟かせたアニキが、ここでまた「みんな~、勝利の風に乗れ~」とばかりに高らかなイントロを奏でます。スタンディングOKな会場は、みんなすぐさま立ち上がり、Stand Up!Go for the Top!とばかりに思い思いの手を挙げます。

上記リンクのYouTubeに記載されている真理子さんのコメント欄には「頑張りたい時、自信がない自分や苦しくなった心に向けて書いた曲です」と紹介されています。

胸の中で描いてる姿があっても

止まったままじゃなれるわけない

痛みを乗り越え一歩ずつでも

未来を変えるんだ

このリリックの通り、2020年、数々の逆風の中でも真理子さんとCOZZiさんをはじめ、いろんな方達が、まさにこの想いを体現してきたと言えます。会場に足を運んでみると、ライブハウスのスタッフさんたちが着ていたTシャツの胸には、こんな言葉がプリントされていました。

『ライブハウスは悪くない』

今年の3月にライブハウスでコロナ感染のクラスターが発覚してからというもの、まるでライブハウスが病原菌の発生源のような叩かれ方をし、すべての根源はライブハウスにある、ライブハウスに行くとコロナがうつる、そんな風に世間様から完全に色眼鏡で見られるようになってしまいました。

そこからのエンタメ業界の大打撃は3.11の比ではありません。数々の悲しいニュースに心を痛め、今までいろんな勇気やパワーをもらっていた場所が次々と消えてなくなっていきました。本当に言葉通りに "消えてなくなってしまった" のです。

真理子さんの呼びかけからクラウドファンディングに参加したTeam Mの方々も多いと思います。とくに心斎橋 SUNHALLで有観客のライブが開催されたことは、本当に喜ばしいことでした。そんな奇跡が、ライブ配信であり、ハイブリッドライブだとも思うのです。会場に行けなくても、アーカイブだけでも、ひとりひとりの参加が、大きな大きな "僕らの Big Power" になります。そうなんです。"いつかあの場所に笑顔で立つ" 日まで、みんなが自分自身を信じて、共に上を向いて歩いていこうじゃありませんか!

 

2-9.23才

続けざまに高らかなファンファーレが鳴り響いたのは「23才」のイントロ。この流れはあの33ライブ再びってやつです!7月の配信ライブでも胸アツだった曲を、生で聴ける喜びといったらこの上ない状態なのですが、さらに感動したのが、やっぱりこのスリーピースのバンドが奏でる音がハンパないこと。会場のボルテージもどんどん上がっていきます。

きっと心が きっとひとりじゃ

きっとやせっぽちになってく

耕すことをしなくちゃね

びわかちあい 大声で笑いたい

ひとりのチカラなんてたかが知れてます。みんながいてくれるから、今日を頑張ることができる。みんながいてくれるから、明日を迎えようと思える。みんながいてくれるから、未来は楽しいものだと信じられるのです。

エイトビートのぶっといリズムに身をゆだねながら、できれば大声で歌いたいし、できれば大きな歓声を上げたいけれど、せいいっぱい拳を振り上げるだけでも、姐さんやバンドメンバーたちと "ひとつ" になれるような気がしました。そして、せいいっぱい拳を振り上げていると、まだまだ青かったあの頃の自分さえも、そっと抱きしめられるような気にもなりました。

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出典:https://www.marikonagai.com/pages/1059405/page_201706120033

 

2-10.JUNGLE

燃焼系はさらにヒートアップしていきます。

しかし、キャリア30年以上の御方が、なんでこんなにパワフルなんでしょうか。しかも、途中の休憩があったとしても、第1部から数えて既に20曲を軽く越えちまってるというのに、姐さん、ぜんぜん声が枯れない。というか、さらに張りまで出てきてるという。うちら、カラオケに行っても、せいぜい5曲くらいまでですよ、たぶん、歌えるのは。いや、すいません、サバ読みました。ボクに関しては、たぶん、1曲目の半分くらいで潰れると思います。カスすぎるw

無敵の旗を掲げろ

世界でたったひとつの

喜びのリズムに乗り

勝利のうたを歌おう

ネガティブな想いをズバズバと叩き斬っていくように、みんなでフラッグ・ウェイビングをしていくのがたまらなく気持ちいい!

 

2-11.Ready Steady Go!

うぉぉぉぉぉ、なんか前田先生祭りになってるーーー!!!

リクエストされた曲たちだけで構成されているとは言え、こんなに集中してしまうということは、やっぱりそれだけ票数が集まったということなのだと思うんですけど。それにしても、第2部に関しては、全13曲中5曲が前田先生作曲によるもの。全体の3割8分5厘って、イチローの打率みたいじゃないですか。

しかし、ヒロシさんが動画コメントで語っていましたが、"熟練" とはこのことですよね。アニキとチエさんのブイブイ唸りまくるグルーヴは、ホントに気持ちがいい。フロアも揺れる揺れる。この熱気ですべてのコロナを焼き払いたいくらいです!

 

2-12.ORANGE

さてさて、Team Mのアンセムが鳴り響くと、あちこちでペンライトが掲げられ、一瞬にして会場にオレンジの波が出現しました。

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出典:https://twitter.com/nagai_mariko/status/1330697511850262529?s=20

画像は先月の渋谷ハイブリッド "OPEN THE NEXT DOOR" のものですが、2020年を振り返ってみると、ホント、この曲が全てを物語っているように思えます。

6月の梅酒がうめ~事件からのオレンジのリベンジ

7月の33ライブのラストナンバー

10月の大阪ハイブリッドのオープニング

そして、11月のTeam M参加型オレンジ

この曲と共に2020年を駆け抜け、たぶん、この曲と共にこれからも歩み続けていくのだと思います。コロナで会えなかった日々はもちろん、10年のブランクの期間も含めて、真理子さんが復活の時に宣言したように、自分のスピードで、ただやりたいことを楽しくやり続けていく。その楽しみに集う人たちのことを "Team M" と呼びます。

 

2-13.夜空にのびをして

一昨年、2018年のファン感謝祭でもラストナンバーとなっていた「夜空にのびをして」。ただ、あの時と今では、その意味合いは大きく変わっているように思えます。

扉をあけ 空気を入れかえ

炎に照らして 自分の影 確かめてね

今日は何も言わずにゆっくり

夜空にのびをして 眠ってね

第2部の1曲目で披露されていた「レインボウ」と、この「夜空にのびをして」は、同じテーマと世界観を持っている楽曲だと勝手に思っているのですが、そこでは象徴的に描かれている2つのものがあります。

"虹" と "大樹"

これはボクの浅はかな思い込みです。

2017年に涙の海底から浮上して3年、SNSなどを通じて「永井真理子」という "大樹" のまわりに多くの人が再び集い始めました。扉や窓を開けた先に見えるもの、それは "みんながたよってる街の大きな木" であって、それこそが真理子さんだと。炎に照らして浮かび上がるのは、そんな "大樹" に映る自分の影で、みんながみんな、真理子さんに自分の影を見ながら、ここまで歩いてきたのではないかと。

そして、2020年、今年。世界は全ての扉と窓を閉め切り、外界との接触を完全にシャットダウンしたのです。そんな中、真理子さんは "新たな扉を開けよう" と呼びかけました。窓を開けはなし、空気を入れかえようと。

思うのです。ハイブリッドライブ、アーカイブ配信は、それぞれがそれぞれの形で "大樹" のもとに集う行為なのではないかと。過去と現在を交錯させながら、明日の河をつくり、その果てにそびえる新しいゲートを開いた先に、きっと大きな大きな "虹" が見えるのではないかと。その "虹" を追い求めていくことが人生なのではないかと。

すいません、妄想が甚だしいですが、リクエストで構成されたという第2部のセットリストに、ボクはこんな物語を感じずにはいられませんでした。

いずれにしても'94年の "Love Eater" ツアーの壮大なステージングを思い出しながら、あの時とぜんぜん変わってないじゃないか...、というか、あの時以上の壮大さじゃないか...と感激しまくりのステージでした。

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出典:https://www.marikonagai.com/pages/1059405/page_201706120033

 

エンディング

てな感じで、すいません、思う存分に語り倒しちまいました。

最後に名言を。

『絆とは過去と現在を繋ぐものである』by テッタさん

 

ライブ前やライブ後にいろいろとご挨拶をさせて頂いたTeam Mのみなさま、本当にありがとうございました。めちゃめちゃ楽しかったです。みなさん、すごい素敵でいい人たちばかりで感激でした。そして、ライブハウスの関係者のみなさま、これからもどうぞ頑張ってください!ライブハウスがなければ、ボクたちはこうして音楽を楽しむことができません。一緒にいつまでも戦っていきます。さらに、バンドメンバーのみなさま、本当に素晴らしい演奏をありがとうございました。生で聴けて、とんでもなく感動いたしました。アーカイブでも演奏の素晴らしさはぜんぜん変わりませんでした。

最後に永井真理子さま。

一生、ついていきます。

素敵で最高で感動なライブを本当にありがとうございました。

 

やっぱり、ナガマリは最高じゃ~~~、わっしょーい!