that passion once again

日々の気づき。ディスク・レビューや映画・読書レビューなどなど。スローペースで更新。

ツイン・ピークス The Return 考察 第5章 動き始めた現実世界。さあ、ロックしようぜ!

第1章から第4章までは、

クーパーが現実世界に帰ってくる顛末が語られ、

映像としても観念的なアプローチが多く、

クーパー以外のドラマも断片的でした。

そう、4時間かけて、やっと序章が終わったような感じです。

リンチ教授、スゴすぎです。

映画「FIRE WALK WITH ME」でやりきれなかった、

ツイン・ピークス愛をここぞとばかりに吐き出してます。

ヤバいぜ、姐さん。

まだ全体の約4分の1しか進んでないけど、

デイヴィッド・リンチの集大成感がハンパないです。

 

ネバダ州、ラスベガス市、ランチョ・ロッサ地所

 元ダギーの暗殺を謀るジーン&ジェイクが依頼主に連絡。

 予定ではこの暗殺は昨日終わっているはずだった。

 BluntedBeatzの「I Am (Old School Hip Hop Beat)」が、

 大音量で流れているどこかのオフィス。

        ※この音楽がまたカッコいいんだ

 元ダギー暗殺の依頼主:ロレイン

 「殺される...」と慄いている。

 BLACKBERRYのモバイル端末で「ARGENT 2」に連絡する。

 裸電球がぶら下がるどこかの薄汚い部屋。

f:id:wisteria-valley:20170827223112j:plain

 木のお皿に載ったブラック・ボックスが点滅する。

 

 オープニングからフルスロットルです。

 第3章で出てきたジーン&ジェイクが、

 依頼人にまさかの進捗報告!

 マルホランド・ドライブの殺し屋のように、

 思わせぶりな、ちょい役キャラで終わると思っていたので、

 なに?ちゃんと報告するのかっ!とビックリです。

 お金と時間をたっぷり与えると、

 リンチ教授は、ここまで丁寧に物語を語るみたいです。

 それを決断したSHOWTIMEに大感謝ですな!

 

バックホーン警察

 ルース・ダヴェンポートの頭部と一緒に発見された、

 身元不明の胴体をガッツリと解剖している。

 被害者は数日間、食事をしていなかった。

 からっぽの胃から出てきたのは「結婚指輪」

 そこには「ダギーへ 愛を込めて ジェイニーE」と

 刻印がされていた。

 意味がわからないでいるデイブ警部とハリソン警視。

 

 ここでもダギー・ジョーンズです。

 そもそも悪クーパーがダギーを名乗っているのも謎ですが、

 クーパーがなぜダギーに転送されてしまったのかも謎です。

 さらに元ダギー・ジョーンズの左薬指には、

 テレサ・バンクスから綿々と受け継がれてきた

 あの「緑色の指輪」が嵌められていました。

 これらのことから浮かび上がってくるのは、

 元ダギー・ジョーンズは「結婚指輪」と「緑色の指輪」を

 どこかのタイミングで交換したということです。

  A.意識的に誰かと交換した

  B.無意識のうちに、いつの間にか変わっていた

  C.もともと結婚指輪は嵌めていなかった

 上記のどれに当てはまるのかは、さっぱりわかりませんが、

 胃から発見された指輪が、後々に絡んでくることは確実。

 しかも、現在、クーパーは指輪をしてないし、

 ジェイニーEはちゃんと結婚指輪をしている!

 ヤバイ、これがバレたら、またジェイニーEの怒声が!

 

サウスダコタ州、ヤンクトン連邦刑務所

 牢屋の中の悪クーパー。

 どうやら未来予知の能力まで持っているようです。

 「ここで食事が運ばれてくる」と呟くと、

 ちゃんと看守が食事を運んできます。

 どこまで最強なんだろ、この人は...。

 手を洗い、鏡を見つめる悪クーパー。

 ドッペルゲンガー誕生の瞬間がフラッシュバック。

 鏡の中の悪クーパーの口元にボブが浮かび上がる。

 「今も俺と一緒か。いいぞ」

 自分の中にボブを確認し、ほくそ笑む。

 

◆ベンドのシボレー販売店

 面接に来ているスティーヴン。

 経営しているのはマイク・"スネーク"・ネルソン!

 ボビーは巡査で、マイクは車屋の経営者か。

 25年の月日ってスゴイなぁ。

 

 第2章でシェリーがママ友たちに、

 「ウチの娘、変な男に引っかかっちゃって」と

 ボヤいていたウワサの変な男、スティーヴンが登場。

 面接後に部屋に呼ばれたもんだから、

 「ヤベェ、一発合格じゃん、オレ。才能あんじゃね」

 ぐらいで椅子にどっかりと座り込みますが、

 「お前は何様のつもりだ!」とマイクに秒殺されます。

 こっちからしたら、お前も何様だよっ!とマイクに言いたいですが、

 まあ、経営者ですから、ボビーよりは大人になったんでしょう。

 「もっと人を敬え」と説教しておりますが、

 いやいや、自分を棚に上げてはいけないのではないでしょうかねぇ。

 若気の至りとは怖いものです。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 フランクがハリーに電話をしています。

 「検査結果はいつ出る?」

 どうやら、ちょいちょい連絡を取り合っているようです。

 

 そこに フランクの奥さん:ドリー が登場。

 第1章に出てきた

 アローヘッドのアパートに住んでいたマージョリーのような

 またまた強烈なおばさんの登場です。

   〇ドワイトが下痢

   〇週末に双子が来る

   〇パイプが水漏れしたまんま

   〇床が水浸しで黒カビだらけになってしまう

   〇バケツの見張りなんかしたくない

   〇お気に入りの絨毯が欲しい

   〇その代わりに大きなバケツを買うなんてイヤ

   〇パパの車の調子が悪い

   〇頼んだ点検はいつしてくれるんだ

   〇したならしたと連絡をしろ

   〇そのためにパパを送ろうとずっと家に居た

   〇もう役立たず!

 こんな内容を1分半の間に全部まくしたてます!

 すさまじいです。

 怖いです。

 

◆ダギー・ジョーンズの家

 サニージムと共に家を出てくるクーパーとジェイニーE。

 前章でネクタイは巻けないと言っていたジェイニーEですが、

 さらっとクーパーのネクタイを巻いています。

 まったく、女という生き物は、よくわからない存在だ。

   〇例のお金は隠した

   〇総額42万5000ドルもあった

   〇あそこなら見つからない

   〇会社から、あの連中に連絡をして

   〇借金5万ドルを返せば全てがキレイになる

   〇サニージムを見て涙するダギーはおかしい

   〇お酒とギャンブルはやめて

 まだまだ断片的ですが、

 元ダギー・ジョーンズの姿が徐々に見えてきました。

 

 しかし、「あそこなら見つからない」と言うジェイニーE。

 「マルホランド・ドライブ」で、

 リタが持っていた大金を帽子の箱に隠して、

 「あそこなら見つからない」と、

 得意げに言っていたベティと被ります。

 

ネバダ州、ラスベガス市、ランチョ・ロッサ地所

 空き家の前に停まっている元ダギーの車。

 それを確認に来るジーン&ジェイク。

 そのあと、今度は黒塗りのスポーツカーが来て、

 同じように元ダギーの車を確認していく。

 車のナンバーには「NEVADA   DUGE  LV」とある。

f:id:wisteria-valley:20170827223234j:plain

 

ラッキー7保険

 元ダギーが務めていた会社に到着するクーパー。

 保険会社が入っているオフィスビル前の広場に銅像がある。

 銃を構えた男の銅像

 真似をして、空に向かって銃を構えるクーパー。

 

 この銅像が何を意味しているのか。

f:id:wisteria-valley:20170827223329j:plain

 アメリカのツイッターとかでは、

 ほぼほぼ、これは映画「戦場のメリークリスマス」時の、

 デヴィッド・ボウイの姿ではないかと噂されているみたいです。

 軍服姿や帽子が、確かにそれっぽい。

 リンチ教授からボウイへのオマージュだとしたら、素敵な話です。

 

 どうしたものかとエレベーター前でオロオロしているクーパー。

 コーヒーの買い出し帰りの同僚フィルがやってくる。

 コーヒーの匂いにつられて、フィルについていくクーパー。

 前章で、

 コーヒーを飲んだ途端にぶわっと吐き出していたクーパーですが、

 今回は「すげぇ美味い」とばかりにゴクゴク飲んでいます。

 ということは、ですよ。

 ジェイニーEが煎れたコーヒーは、めっちゃマズかったと。

 だから、あんな、なんとも言えない表情をしていたと。

 ヤバいよ、ジェイニーE。

 あんなにルンルンで朝食を作ってたのに、

 マズくちゃ、台無しだよ。

 

 ラッキー7保険の元ダギーの周りはこんな人たち

   〇ブッシュネル ----- ラッキー7保険の社長

   〇アンソニー ----- ラッキー7保険ナンバーワン調査員

   〇ダレン ----- ロンダと不倫中

   〇ロンダ ----- 美女 ダレンとの不倫に飽きている

   〇フィル ----- コーヒー買い出し係 世話役

   〇フランク ----- 緑茶ラテをえらい気に入る

 

 アンソニーの会話から直近の元ダギーの動きが見えます。

 「ベンダーズビルから戻ったのか」

 「髪型 変えたな」

 「お前のフォローはしておいた。デカい貸しだ」

 「痩せたな」

 「酒を飲みながらサウナに入ったな」

 

 会議が始まりアンソニーが結果を報告します。

   〇今週の新規請求は16件

   〇先週の2件は承認され支払い決定

   〇ビーカー案件とリトルフィールド案件

   〇リトルフィールド案件は放火ではなかった

   〇調査結果はシロ

   〇合法である

 その報告をするアンソニーの顔に緑色の光が点滅する。

 それはクーパーにしか見えない。

 そして「嘘をついている」とアンソニーに喧嘩を売ります。

 ヤベェよ。会議の雰囲気が最悪です。

 だけど、アンソニー、あんた真っ黒な感じがまんま出てるよ。

 

 会議後に社長室に呼びだされるクーパー。

 社長室にはボクサーのポスターが貼られている。

 どうやらブッシュネルは若い頃、ボクサーだったらしい。

 2日間、無断欠勤していたクーパーに、

 大量の事件資料を渡し、明日までに仕上げろと突きつける。

 

 コーヒーの利尿作用でトイレを我慢しているクーパー。

 ロンダが女子トイレに案内する。

 「今ならキスしてもいいわよ」とクーパーを誘うロンダ。

 元ダギー・ジョーンズと何か関係があったのでしょうか。

 

◆シルバー・マスタング・カジノ

 カジノの経営者ミッチャム兄弟がやってくる。

  ミッチャム兄弟の兄:ブラッドリー

  ミッチャム兄弟の弟:ロドニー

 支配人バーンズをボコボコにしてクビにする。

 おっかない人たちです。

 「マルホランド・ドライブ」でのカスティリアーニ兄弟ですな。

 彼らは自ら手を出したりはしませんでしたが...。

 まあ、エスプレッソも極上でないとクビになるでしょう。

 

ネバダ州、ラスベガス市、ランチョ・ロッサ地所

 空き家の向かいに住んでいる少年。

 元ダギーの車に仕掛けられた爆弾がどうしても気になる。

 見に行くと、さっきの黒いスポーツカーがやってくる。

 チンピラらしき奴らが3人降りてきて、

 元ダギーの車を持ち去ろうとエンジンをかける。

 車が大爆発。チンピラ3人は焼け焦げてしまう。

 少年は慌てて家に戻り、炎上する車を窓から眺めている。

 火に魅力を感じていそうな恍惚な表情を浮かべている。

 寝ていた母親がのっそりと起き上がる。

 

◆洗車場

 車を洗車に出しているジェイド。

 クーパーが落としていった

 グレート・ノーザン・ホテルのカギが出てくる。

 ホテルに届けようとカギをポストに入れる。

 これでクーパー生存が、

 どこかのタイミングでツイン・ピークスに明らかになるはず。

 

◆ダブルRダイナー

 ノーマ・ジェニングスが登場!

 すげぇ、変わらない美しさ!ヤバすぎる。

 ちょい厚化粧が気になるけど、25年経ってこれは奇跡だ!

 そして、シェリーの娘:ベッキーも登場。

 ダブルRダイナーにパンを届ける仕事をしてるみたい。

 スティーヴンのためにお金の無心をします。

 完全にハマってます。

 72ドルをもらって「メシをおごるよ」とスティーヴン。

 アホんだら!てめぇの金じゃねぇだろ!

 スティーブンのダメさ加減に、マジ、ぶち切れます。

 コカインをキメて、走り去る二人。

 The Paris Sistersの「I Love How You Love Me」

 ラジオから流れる歌が素晴らしすぎます。

    私はあなたが好き

    私はあなたが好き

    好き

    好き

    好き

 ああ、ベッキー

 世界が素晴らしく素敵なところに見えてそうだけど、

 それは幻なんだ、現実じゃないんだよ。

 

ラッキー7保険

 家への帰り方がわからないクーパー。

 銅像の前で立ち呆けています。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 ホークとアンディーが資料を探している。

 先住民に関する資料は見つからない。

 

◆ジャコビーの小屋

 夜7時になりジャコビーのネット放送が始まる。

 放送内では "ドクター・アンプ" と名乗っているみたい。

 第1章で出てきた山小屋は、

 てっきりツイン・ピークスのどこかだと思ってましたが、

 ホワイトテイル・ピークから放送中!ということは、

 どうやらジャコビーは隣のモンタナ州に移り住んだ模様。

 もしくは居所がバレないように、

 わざと隣の州を大々的に言っているのだろうか。

 

 「ここはアメリカのヒンドゥークシュ山脈の頂き!」

 意味が分かりません。

 ヒンドゥークシュ山脈は、

 パキスタンアフガニスタンの国境にある山脈です。

 自由を叫ぶタリバンだらけの地だとか...。

 

 世界はクソだらけで、

 オレたちはクソにまみれて毒されている。

 だから、クソから這い出て自由になろう。

 その為には金色のシャベルが必要だ。

 29ドル99セントで手に入る!(約3,270円 ※送料別)

 さあ、シャベルを手に取り、自由になろう!

f:id:wisteria-valley:20170827223619j:plain

 

 こんなアホみたいな放送を楽しんで観ているのが、

 大麻を吸っているジェリーと、

 うっとりしているネイディーン!

 完全に金のシャベルを買う気満々です。

 25年前、自殺未遂で一命を取り留めた際に、

 ジャコビーの助言でハイスクールに入学した経緯もあり、

 彼の言うことは無条件で受け入れてしまいそうです。

 

バージニア州、アーリントン、国防総省ペンタゴン

  国防総省上官:コーネル・デイヴィス

  デイヴィスの部下:サンディー

 ガーランド・ブリッグス少佐の指紋がまたヒットした。

 この25年の間に、これで16回目だという。

 今まで手がかりは何もなかったが、

 仮に今度こそ、何かの手かがりになるなら、

 FBIに連絡をしなければいけないという。

 

 第4章のバックホーン警察で、

 身元不明の胴体の指紋が一致したが、

 軍の規制がかかっていて

 身元がまったくわからないというエピソードがあった。

 

 と、なるとだ、

 ルース・ダヴェンポートと共に発見された死体は、

 ガーランド・ブリッグス少佐の死体ということになる!

 であるなら、ブリッグス少佐の胃から、

 ダギー・ジョーンズの結婚指輪まで出てきたことになる。

 なんなんだ、これは!

 今まであまり絡みのなかったバックホーンのエピソードが、

 ブリッグス少佐ひとつで、一気にツイン・ピークス絡みに!

 しかも、ダギーまで絡んできた!

 

◆BANG BANG BAR

 バンドの演奏 "SNAKE EYES" by Trouble

 Troubleは、リンチ教授の息子ライリーのバンド。

 もう「ロスト・ハイウェイ」まんまな感じがヤバすぎです。

 

 リチャード・ホーンが禁煙席でタバコを吸っている。

 注意しにくる店主に反抗的な態度。

 そこに「オレに任せろ」と出てきたのはチャド!

 ツイン・ピークス保安官事務所の巡査で、

 丸太おばさんをからかった、あのチャド!

 チャドはリチャードとグルで、

 タバコを受け取る振りをして取引の金を受け取る。

 えらいこっちゃです。

 映画「FIRE WALK WITH ME」で、

 デズモンド捜査官をコケにしたら鼻をつままれ、

 ボビーに麻薬と偽り下剤を渡して撃たれてしまった、

 あのディア・メドウの町の憎ったらしいクリフ保安官補のようです。

 チャドかぁ。

 チャドなのかぁ。

 

 隣のボックス席の女子4人組の一人、

 シャーロットが火を貸してとリチャードに近寄る。

 オレと一発ヤろうぜとシャーロットを離さない。

 そんなリチャード、完全にサイコです。

 

 第1章のオープニングで、

 巨人が「リチャードとリンダ」と言っていましたが、

 その一人が、ほぼこのリチャードで確定でしょう。

 今後のキーパーソンの登場です。

 サイコで無軌道な感じが、悪の象徴にまで発展するのか?

 

フィラデルフィア、FBI本部

 タミーがクーパーのことを調べている。

 指紋を照合しているが、何かがおかしい。

 よく見ると指の肉が削ぎ落とされている?

 

サウスダコタ州、ヤンクトン連邦刑務所

 悪クーパーに電話を与える。

 「誰にかけようか」

 「ミスター・ストロベリーにするか」

 「でも、彼は電話に出ない」

 ミスター・ストロベリーと聞いて、

 なぜ、それを知っていると言わんばかりのマーフィー所長。

 電話に出ないということは、

 ミスター・ストロベリーは既に死亡しているようです。

 その事とマーフィー所長とは、いったいどんな関係があるのでしょう。

 

 さらにプッシュホンをピポパポ・ピポパポ早打ちする悪クーパー。

 何かのコードを打ち込むと、

 警備が緊急警報を発報し、モニターには料理番組が映りだす。

 「牛が月を跳び越えた」

 一言つぶやき、受話器を置くと警報も収まります。

 第2章でヤンクトン刑務所のことは全てハッキングしていたので、

 脱獄、もしくは刑務所内をとことん混乱させるのも時間の問題。

 

◆アルゼンチン、ブエノスアイレス

 オープニングに出てきたブラック・ボックス。

 二度点滅すると小さな屑になってしまう。

 それよりも、ブエノスアイレス

 前章に引き続き、またもやフィリップです!

 ということは、

 AGENT 2 = フィリップ?

 

ラッキー7保険

 暗くなっても銅像の前に立ち呆けているクーパー。

 警備員が早く帰れと促します。

 エンドクレジットで流れる

 哀愁を帯びたスウィングがたまらなく素敵すぎます。

 アンジェロ・バダラメンティ、衰え知らずです。

 

はぁ...。

第5章もおなかいっぱい状態です。

進展てんこ盛り、そして、音楽もサイコー。

こうして毎週毎週リンチの最新作が観れるなんて、

やばい、こんな幸福なことってあっていいのかなぁ。

 

今回の章でちょっと気になったのは、

リンチ教授は "9.11" 以降のアメリカを、

実はこのThe Returnで描こうとしているのではないか、ということ。

なんで、そう思えたかというと、

 ①ダギーの職場が保険会社

 ②ジャコビーが語ったヒンドゥークシュ山脈

 ③ペンタゴン

 ④ニューヨークの舞台設定

特に誰もが目を疑ったのがニューヨークでしょう。

第1章で、なんでツイン・ピークスでニューヨーク?と、

脳天からハンマーを落とされた衝撃も、

リンチ教授が9.11の謎に挑んでいるからと思えば、

妙に納得してしまいます。

 

ワールドトレードセンタービルに支払われた膨大な額の保険金、

今回のアンソニーのリトルフィールド案件の裏工作、

9.11にまつわる陰謀説をも描き出そうとしていそうな、

そんなニュアンスが見え隠れしないでしょうか。