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ツイン・ピークス The Return 考察 前半 (第1章~第8章) まとめ解説 謎だらけのデイル・クーパー物語

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本国アメリカでの放送時と同じく、

ここ日本でも第8章のあとにインターバルをとっています。

たまたま宮里藍だったのか、

それともリンチ&フロストからの指定なのか、

そこんところはアナウンスがないのでわかりませんが、

たぶん後者ではないかと思われます。

 

第8章で「劇場」が出てきたということは、

生粋のリンチ・ファンの方でしたらお解りのように、

物語が折り返し地点、転換点を迎えたことを示しています。

もしくは舞台となっている次元がこれから崩壊する、

その起爆装置の役目をしているとも言えます。

イレイザーヘッド然り、マルホランド・ドライブ然り、

"劇場"後の物語転換・次元崩壊といったら凄まじいです。

登場人物の名前は平気で変わるし、

メタファーすぎて訳がわからない舞台が普通に出てきます。

リンチ一人の作品なら、

とんでもないカオスがこれから待ち受けていそうですが、

そこはマーク・フロスト!

たぶん、リンチの暴走を少しは調整してくれるはずです。

一緒になって「ヒヤッホー!」とフロストまで暴走したら、

考察してる自分がアホらしくなって頭カチ割ると思います。

というか、そんなもの本人たちでさえ、もう訳がわからなくて、

そのまま世界がブッ壊れて木っ端微塵になるでしょう。

 

フロストの安全運転のおかげかどうかはわかりませんが、

第1章から第8章までのストーリーは比較的わかりやすく、

各章もキレイに30分ごと、もしくは前半後半という形で、

それぞれのテーマが描かれていました。

 

んなわけで、第1章から順を追って、

そのテーマを大まかに確認してみようかと思います。

 

【第1章】

前半 サム&トレイシー殺人事件

後半 ルース・ダヴェンポート殺人事件

 

【第2章】

前半 ドッペルゲンガー

後半 クーパーの脱出

 

【第3章】

前半 クーパーの帰還

後半 ダギー・ジョーンズ

 

【第4章】

前半 ツイン・ピークス保安官事務所の人たち

後半 FBI捜査官たち

 

【第5章】

前半 ツイン・ピークスの人たち

後半 ダギー・ジョーンズ周辺の人たち

 

【第6章】

前半 親子

後半 伏線回収

 

【第7章】

前半 ローラ・パーマー殺人事件

後半 ダイアンとクーパー

 

【第8章】

前半 エクスペリメントとボブ

後半 森の男

 

ざっとこんな感じで物語が流れてきています。

ね、リンチ作品にしては、結構まともでしょ?

インランド・エンパイア」なんか、

始まってものの10分で訳がわからなくなりますからね。

ウサギだもん。

それに比べたら8時間経っても、

それなりにちゃんと時系列順に進んでいるんだから、

マーク・フロストの運転技術は並大抵ではないです。

 

では、次に登場人物をおさらいしていこうと思います。

 

◆デイル・クーパーFBI特別捜査官

 旧作でブラック・ロッジに閉じ込められて終わる。

 The Returnで現実に戻ってくるが、

 ダギー・ジョーンズと入れ替わってしまう。

 身体を上手く動かすことができず、

 言葉も理解できない、赤子のような無垢な存在。

 

◆クーパーのドッペルゲンガー

 旧作でウィンダム・アールの亡骸を利用して創られた。

 クーパーの代わりに現実に戻ってきてからは、

 すぐにツイン・ピークスを離れ、

 数年後にはリオデジャネイロに大豪邸を建てる。

 「ダギー・ジョーンズ」「クーパー」を名乗っている。

 とてつもなく強い。悪クーパー。

 

まずはカイル・マクラクランが演じる、この2人が物語の主軸。

結局はクーパーひとりの事を物語っています。

善と悪、陰と陽、天使と悪魔。太陽と月。

よくよく見てると、善クーパーは昼間のシーンが多く、

悪クーパーは夜のシーンが多い、これも対比になってそうです。

ドッペルゲンガーのもとがウィンダム・アールというのもミソです。

FBI最高の頭脳を持ち、その欲望も果てしないアール、

さらにボブというオマケまでついてくるのだから最強です。

ドラゴン・ボールでいう"トリプル・フュージョン"みたいな。

 

そんなクーパーの目的が物語のベクトルになります。

 〇善クーパー ブラック・ロッジからの脱出

 〇悪クーパー "座標" を手に入れる

善クーパーのロッジ脱出は第3章でクライマックスを迎え、

そこからダギー・ジョーンズとしての物語が始まります。

悪クーパーは今のところ"座標"が欲しいことしかわかりません。

 

旧シリーズは "誰がローラ・パーマーを殺したのか?" という、

ミステリアスで強烈な物語のベクトルがありました。

第17話以降はブラック・ロッジの謎にシフトを転換し、

フリーメイソンなどの都市伝説ネタを散りばめて自爆。

 

旧シリーズと新シリーズを比べた時、

この物語のベクトルの強さが格段に違うことに気づきます。

そもそもの質が違うので、一概には比べられませんが、

「ローラ殺しの犯人探し」という劇薬には、

「クーパーの現実回帰」という漢方では敵わないような気がします。

本国アメリカでの視聴率が思ったほど振るわなかったのも、

たぶん、みんなが劇薬を求めた結果だったのではないかと。

 

ただ、ライトユーザーにはそうであったとしても、

僕のようなリンチ中毒者にとっては、

純度100%の新シリーズの方が何百倍も価値があります。

ぶっ飛び具合がレッドのコカイン並みで、

リチャード曰く「スゲエ!フゥッ!」って感じなのです。

 

ではでは、新シリーズがクーパーの物語とわかったところで、

他の登場人物も見ていくことにしましょう。

 

まずは、FBIチーム。

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 ◆ゴードン・コールFBI副部長

   補聴器を両耳につけている。美人が大好き。

 ◆アルバート・ローゼンフィールドFBI捜査官

   口が悪い。シニカル。ゴードンのパシリ。

 ◆タミー・プレストンFBI捜査官

   頭脳明晰。ゴードンのお気に入り。車酔い。

 ◆ダイアン・エヴァンス

   クーパー捜査官の元秘書。やさぐれている。

とりあえず今のところ、

このチームは悪クーパーに疑問を抱いているだけの状態。

今後、物語に深く関わってくるのかは不明。

 

続いてロッジ系の人物(物体)たち。

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 ◆"腕"

   旧シリーズの「別の場所から来た小さな男」が進化。

   シカモアの木のてっぺんに脳がついている。

   常に放電している。

 ◆フィリップ・ジェラード

   片腕の男。旧シリーズでは靴の行商人。

   何かとクーパーを助けようと動いているが成果はない。

   新シリーズでの "マイク" の表記も今のところない。

 ◆巨人 "???????"

   旧シリーズでは "The Giant" と呼ばれていたが、

   新シリーズでは今のところ名前が伏せられている。

   新旧問わず、クーパーに啓示を与える存在。

 ◆ボブ

   旧シリーズでは実体があったが、

   新シリーズではボブ玉の姿でしか現れていない。

   悪の象徴。

 ◆ローラ・パーマー

   映画「FIRE WALK WITH ME」の主人公。

   肉体は滅びても、ロッジ内では年を重ねている。

   またもや意味深にクーパーに耳打ちをする。

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 ◆内道 "Naido"

   両目が塞がれている女性。

   クーパー転送時に電力レバーを下げた際、

   感電して無限空間に放り出されてしまう。

 ◆アメリカン・ガール

   旧シリーズのロネット・ポラスキーと同人物。

   クーパー転送時に「早く」と急かした。

   その時、ドアをノックしていたのは彼女のママ。

ロッジの住人の特徴は逆さ言葉を喋ること。

さらに "腕" や片腕の男がいる赤い部屋はカラーだが、

巨人がいる部屋はいつもモノクロ。

次元が違うのだろうか?

 

ロッジの住人なのか、イマイチわからない人たち。

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 ◆エクスペリメント

   体毛や顔がない宇宙人のような存在。

   ピッコロ大魔王とフリーザを足したような感じ。

   ボブ玉やトビガエルを吐き出し地球に送り込んだ。

 ◆森の男 "Woodsman"

   1956年のニューメキシコに出現。

   左手だけで人の頭部を握り潰す怪力の持ち主。

   どうやら "火" が欲しいらしい。

 ◆全身真っ黒な男たち

   クレジットに表記がないのでわからないが、

   人に危害を加える存在ではなさそう。

   コンビニエンス・ストアに屯している。

 ◆ガーランド・ブリッグス少佐

   ルース・ダヴェンポートの頭部と共に、

   首なしの死体として発見される。

   死体の年齢は25年前から変わっていない。

   ボビーによると25年前、

   どこかの基地で起きた火事で死亡した。

   第3章では次元空間に顔だけ現れ、

   「青いバラ」と言い残す。

エクスペリメントや "森の男" がロッジのビギニングなのか、

それともロッジとはまったく次元が違う存在なのかは、

第8章の時点では明かされていない。

ブリッグス少佐については、

旧シリーズでホワイト・ロッジに行ってるが、

新シリーズでの役回りはまだ不明のままになっている。

 

お次はツイン・ピークスの住人たち。

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 ◆フランク・トルーマン保安官

   旧シリーズでクーパーの相棒だったハリーのお兄さん。

   病気で入院中のハリーに変わって代理所長を務める。

 ◆トミー・"ホーク"・ヒル副所長

   インディアンが祖先。

   旧シリーズではブックハウス・ボーイズの一員。

   丸太おばさんとシンパシーを持つ。   

 ◆アンディ・ブレナン保安官補

   旧シリーズでの無精子症を克服(?)して、

   ルーシーと結婚、ウォリーという息子をもつ。

 ◆ルーシー・モラン

   保安官事務所の事務員。

   旧シリーズでは、

   アンディとリチャードの間で妊娠騒ぎを起こす。

   息子のウォリーはリチャードのように口が達者。

   その様子にフランクは呆れていましたが...。

 ◆ボビー・ブリッグス保安官補

   旧シリーズではローラのボーイ・フレンド。

   事件以降はシェリーとほぼ同棲状態。

   レオを通じてコカインの取引に手を染め、

   一時、ホーン産業の社員にもなっているが、

   今は保安官補として過去の経験を活かしている?

 ◆チャド・ブロックスフォード保安官補

   いちいち癇に障ることを言うウザイ奴。

   リチャード・ホーンと裏で取引をしている。

ツイン・ピークス保安官事務所の面子はハリーを除いて継続。

コーヒーとドーナツは今も健在のようだが、

旧シリーズほどの訴求力はない。

 

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 ◆ベンジャミン・ホーン

   グレート・ノーザン・ホテルの経営者。

   ツイン・ピークスの名士。

   旧シリーズの最終回では暖炉に頭をぶつけて、

   その生死が定かではなかったが、

   どうやら普通に生きている。

 ◆ジェリー・ホーン

   ベンジャミンの弟。

   水耕栽培大麻の吸いすぎで、

   第7章では森のどこにいるのかわからなくなった。

 ◆オードリー・ホーン

   旧シリーズの最終回で、

   銀行爆発に巻き込まれ死亡したかと思われていたが、

   第7章で奇跡的に助かりICUに運ばれていたことが判明。

   本人の姿はまだ登場していない。

 ◆リチャード・ホーン

   その家系は第8章の時点では明らかになっていない。

   クレジットされている "ホーン" の名から、

   ベンジャミン、ジェリー、オードリーの

   誰かしらとつながりがあると思われる。

   サイコな性格で、無軌道な印象。

   レッドとコカインの取引をしている。

   第6章ではピックアップトラックで子供を轢き殺した。

ホーン家が現状、どこまでの資本力を維持しているのかは不明。

旧シリーズではツイン・ピークスのどす黒い裏の顔という、

ある意味、ベンジャミン・ホーンが言葉通りの裏ボスだった。

新シリーズでどこまで物語にのさばるのかはわからないが、

今のところ、まだ同窓会の域を脱していない。

 

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  ◆シェリ

   ダブルRダイナーのウェイトレス。

   旧シリーズではレオ・ジョンソンの妻。

   新シリーズのクレジットでは、

   名前から "ジョンソン" が消えている。

 ◆レベッカ (ベッキー) バーネット

   シェリーの娘。スティーヴンの妻。

   ダブルRダイナーにパンを届けている。

   スティーヴン同様、コカインの常用者。

 ◆スティーヴン・バーネット

   ベッキーの夫。無職。

   コカインの常用者で怠け者。

   そのダメさ加減が、

   どこまで物語のスパイスになるかは未知数。

新シリーズのふれこみとして、

シェリーの娘、ベッキーが第二のローラになると、

まことしやかに言われていましたが、

第8章までではそんな兆しはゼロ。

次回からの後半戦で悲劇が待っているのだろうか。

 

 ◆マーガレット・ランターマン "丸太おばさん"

   ツイン・ピークスの顔、丸太おばさん。

   ダグラスモミの丸太を抱えている。

   超自然的な力を有し、

   新たな不吉な動きを感知する。

 ◆ローレンス・ジャコビー

   旧シリーズではハワイアンな精神科医

   新シリーズでは金のシャベルをネット通販し、

   世界の腐敗をネット放送で糾弾している。

   ツイン・ピークスを象徴する二つの山、

   ブルー・パイン・マウンテンとホワイト・テール。

   ジャコビーはそのホワイト・テールに住んでいる。   

 ◆レッド

   新シリーズの新キャラ。

   コカインの売人で、どうやらワシントン州

   たぶんシアトルからツイン・ピークスにやってきた。

   その動向はまだ不明。

 ◆カール・ロッド

   ニュー・ファットトラウト・トレイラーパークの管理人。

   "6" の電信柱や人の魂などを見ることができる。

   不思議な力の持ち主。

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以上が第8章までのツイン・ピークスの主な面々。

他にも、ローラの母セーラや片目のネイディーンなど、

ほんのワンシーンだけ登場している懐かしの人たちもいますが、

今のところ物語に深く関わっていないので割愛します。

 

続いて、ダギー・ジョーンズ絡みのラスベガスの人たち。

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 ◆ジェイニーE・ジョーンズ

   ダギーの妻。恐妻。

   今のところ新シリーズで一番存在感を出している。

   しかし、入れ替わったクーパーを全く疑わない。

   ジェイニーEだけでなく、ラスベガスの人たちは、

   みんな揃ってクーパーをダギーだと思っている。

 ◆サニージム・ジョーンズ

   ダギーの息子。おとなしい。

   学校に行く時の暗い顔は、

   何かイヤなことでもあるのだろうか?

   クーパーはそれを見て涙を流していた。

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 ◆ブッシュネル・ミューラー

   ラッキー7保険の社長。

   若い頃はボクサーだったみたい。

 ◆アンソニー・シンクレア

   ラッキー7保険の敏腕調査員。

   どうも裏で保険詐欺を働いている様子。

 ◆ジェイド

   第6章でダギーとの密会をフライデーされる。

   娼婦ではなくお抱えの愛人のようである。

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 ◆ブラッドリー・ミッチャム

   ミッチャム兄弟の兄。凄みを効かせる怖い人。

   ジャックポットでボロ勝ちしたクーパーを追う。

 ◆ロドニー・ミッチャム

   ミッチャム兄弟の弟。暴力に走る怖い人。

   兄貴の言うことに従順な感じがする。

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 ◆ダンカン・トッド

   ラスベガスの、とあるオフィスで働いている。

   誰かからの指令を受けてダギー暗殺を謀る。

 ◆アイク・"ザ・スパイク"・スタッドラー

   アイスピックで標的を刺しまくる小人の殺し屋。

   ダンカンから指令を受けてロレインを暗殺。

   その際に武器のアイスピックが折れ曲がってしまい、

   ダギー暗殺を拳銃で挑むが失敗する。

   ひたすら2個のサイコロの出目を記録している。

 ◆ロレイン

   ダギー暗殺をジーン&ジェイクに依頼するが、

   その計画は失敗してしまい、スパイクに殺される。

   暗殺の依頼主はフィリップ・ジェフリーズのようであるが、

   その真相は明かされていない。

 ◆ヤク中の母親

   ダギーが入れ替わった空き家の向かいに住んでいる。

   ひたすら「119」と叫んでいる。

 ◆ダギー・ジョーンズ

   ラッキー7保険の調査員。クーパーと入れ替わる。

   入れ替わる前は左腕が完全に痺れて動かず、

   左薬指には "緑色の指輪" を嵌めていた。

   入れ替わった後は、赤い部屋に飛ばされ、

   何者かに小さな金色の玉に変えられてしまう。

初登場時から暗殺の標的にされているダギー。

その真意は第8章までの間では、まだ明らかにされていない。

クーパーと入れ替わり、赤い部屋に飛ばされた際にも、

片腕の男は「お前は誰かに作られた存在だ」と言っている。

誰かがクーパーが悪クーパーと入れ替わらないために、

ダギー・ジョーンズを拵えたような印象を受けるが、

その真相も、当然、まだ明らかにされてはいない。

 

そして、サウスダコタの面々。

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 ◆ルース・ダヴェンポート

   図書館の職員。

   アローヘッドの自宅のアパートで、

   首だけの死体として発見される。

 ◆ウィリアム・ヘイスティングス

   学校の校長先生。愛称はビル。

   ルースのアパートで指紋が発見され、

   殺人容疑でバックホーン警察に拘留されている。

   夢の中でルースの部屋にいたと訴える。

 ◆フィリス・ヘイスティングス

   ビルの妻。弁護士のジョージと不倫している。

   悪クーパーに射殺される。

 ◆デイヴ・マックレイ刑事

   ルース殺しを担当するバックホーン警察の刑事。

   ビルとは旧知の仲で釣り仲間。

 ◆ドン・ハリソン刑事

   デイヴと共にルース殺し事件を担当する。

 ◆コンスタンス・タルボット

   バックホーン警察の鑑識員。

 ◆ドワイト・マーフィー刑務所長

   ヤンクトン刑務所の所長。

   ストロベリー殺人に絡んでいる。

   犬の脚とジョー・マクラスキーが弱み。

ツイン・ピークスバックホーンが、

今後、どのようなつながりを見せるのかはまったく想像できない。

いずれも架空の町の名前であるということ、

なぜかブリッグス少佐の首なし死体が発見されたこと、

この2点以外は、今のところ共通項が見つからない。

 

そして、悪クーパーつながりの人たち。

これもサウスダコタ近辺だと思われる。

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 ◆レイ・モンロー

   小屋で悪クーパーに呼び出され共に行動する。

   ビル・ヘイスティングスの秘書から、

   "座標" を聞き出すことが仕事。

   裏でフィリップ・ジェフリーズとつながっている。

 ◆ダーリャ

   レイと一緒に小屋で悪クーパーに呼び出された。

   悪クーパーにレイの不審な動きを問い詰められ、

   モーテルで射殺される。

 ◆ジャック

   レイに呼び出され途中から合流。

   メルセデス・ベンツの車に何か仕掛けを施した後、

   アゴもみもみで殺される。

   実際に殺されたのかどうかは不明。

 ◆シャンタル・ハッチェンズ

   モーテルの7号室に潜んでいた悪クーパーの娼婦。

   ハッチという夫がいる。

第1章で悪クーパーが訪れた森の奥の家の存在が、

未だに謎のまま放置され続けている。

たぶんこの辺りは悪クーパーのさらなる目的が判明しないと、

登場した意味が理解できないのかもしれない。

 

最後にニューヨーク。

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 ◆サム・コルヴィ

   ガラスの箱を監視するアルバイトをしている。

   上記の箱に現れたエクスペリメントに殺される。

 ◆トレイシー

   サムのガールフレンド。

   同じようにエクスペリメントに殺される。

以上が大まかな登場人物たち。

ここに登場した人物だけで59名もいます!

なんか、スゴイ規模ですな。

 

舞台もツイン・ピークスに留まらず、

バックホーン、ニューヨークと拡大。

これが最終回に向かって収束するのか?

いや、そこはリンチのこと、

あまり期待はしない方がいいだろう...。

 

今後、解明されるかどうかわからないが、

前半で提起された謎を羅列していく。

 〇430

 〇リチャードとリンダ

 〇二羽の鳥と一石

 〇エクスペリメントはなぜサム達を襲ったのか?

 〇誰がルース・ダヴェンポートを殺したのか?

 〇ビルの車のトランクから発見された肉片は?

 〇ダンカン・トッドは誰から依頼されているのか?

 〇ローラ・パーマーの顔パッカーンの意味は?

 〇ジャックが仕掛けた車の行方

 〇カードに書かれたマークの意味

 〇フィリップ・ジェフリーズの存在

 〇253

 〇"Naido"がいた部屋の存在

 〇ダギー・ジョーンズの存在

 〇ダギーが嵌めていた "緑の指輪"

 〇119と叫ぶヤク中の母親のその後

 〇ジョージタウンの妻殺し事件

 〇クーパーの覚醒はいつ?

 〇アルバートが語ったコロンビアの男の情報

 〇ブリッグス少佐の遺体から出てきた結婚指輪

 〇リトルフィールド案件の放火の真相

 〇ブリッグス少佐の頭部の行方

 〇ルース・ダヴェンポートの胴体の行方

 〇リチャードとチャドの関係

 〇牛が月を跳び越えた

 〇フィリッブとブエノスアイレスの関係

 〇クーパーが記した報告書の意味

 〇レッドの目的

 〇トレイラーパークのカールの不思議な力

 〇スパイクの存在

 〇リチャードのひき逃げ事件の行方

 〇フランク保安官の息子の自殺

 〇オードリーが運ばれたICUから出てきた悪クーパー

 〇年齢が合わないブリッグス少佐の遺体

 〇プライベートジェット機の窓

 〇クーパーの指紋

 〇スピリチュアルな山

 〇スピリチュアルな指

 〇リオデジャネイロの大豪邸

 〇ダイアンとクーパーの最期の夜

 〇ピックアップトラックの持ち主の行方

 〇ストロベリーとジョー・マクラスキー

 〇スパイクの "焦げたオイルの臭い"

 〇拳銃に固着していたスパイクの肉片

 〇グレート・ノーザン・ホテルの異音

 〇ビリーを探す男

 〇パラレルしたダブルRダイナーの客たち

 〇全身真っ黒な男たちの存在

 〇レイとフィリップの関係

 〇コンビニエンス・ストアの存在

 〇エクスペリメントの存在

 〇ボブ玉の存在

 〇宮殿の存在

 〇巨人と婦人の存在

 〇ローラ玉の存在

 〇"森の男" の存在

 〇トビガエルを飲み込んだ少女のその後

...

...

...

ヤバイですな、残り10話でこんなにある謎が解明されるのか?

たぶん、普通に放置されて終わりでしょ。

でも、せめて大きめの謎ぐらいは明らかにして欲しいですよね。

来週から再び始まるシリーズが待ちきれないっ!