that passion once again

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ツイン・ピークス The Return 考察 第9章 PART.2 号泣校長、しらっと異次元の扉をうっかり開ける!

なにげにテンコ盛りな第9章。

土曜日の放送までにはアップしたいと思ってましたが、

さらっと流すには、あまりにも重要なことだらけで、

結局、間に合わせることができませんでした。

んん、残念。

とりあえず、さくっと行きましょう。

後半戦のスタートです。

 

バックホーン警察の廊下

 デイヴ刑事。

 ブリッグス少佐の死体のいきさつを説明する。

  〇ビルとルースは不倫関係にあった

  〇少佐の胴体はルースの頭部と発見された

  〇バックホーン警察はビルを拘留

  〇自宅でビルの妻フィリスが殺害される

  〇警察は夫婦の弁護士ジョージを拘留

  〇その翌日、ビルの秘書が車の爆発で死亡

 そこまで聞いたアルバート

 たまらなく「シーズン2はどうなる?」と、

 うんざり気味で話を切ります。

 

 はい、さらっと伏線が回収されました。

 第2章でベンツをガレージにしまっていたジャック。

 3人前のスパゲティを食べていた、あの男です。

 彼は、その後 "顎もみもみ殺し" の餌食になります。

 同じ章のダーリャ殺害時に、悪クーパーは

 「ジャックに仕掛けをさせた」と言っていました。

 ということは、

 あのベンツは "ビルの秘書の車" だったようです。

 そして、レイが "座標" を手に入れた後、

 ジャックが仕掛けた車の爆発で死亡した。

 

 ビルの妻フィリスと不倫関係にあった弁護士ジョージ。

 フィリスは悪クーパーに殺害されましたが、

 その時に「これはジョージの銃だ」と言われて撃たれます。

 警察はまんまとそこに乗っかりジョージを拘留。

 ちょいと気になるのが、

 今現在、バックホーン警察の檻には、

 ビルとジョージがいるってことなのかな?と。

 だとすると、少なからず顔を合わせてそうなので、

 なんか、お互いに気まずそうな感じがします...。

 

バックホーン警察の死体安置所

 ブリッグス少佐の死体と対面するFBIの面々。

  〇ルースはビルの研究に協力していた

  〇それを基にビルはブログを開設していた

  〇そのテーマは「異次元空間」について

  〇約1週間前、ビルはそのブログを閉鎖した

  〇その最後の書き込みは

   「今日、我々はついに、

    いわゆる "ゾーン" に入り、

    そこで少佐に会った」

  〇少佐の死体を目視するアルバート

  〇見ただけで40代の体だと判断する

 その場を離れるゴードンとアルバート

 現状整理を始めます。

  〇ブリッグス少佐なら現在72歳

  〇ツイン・ピークス郊外の政府施設の火災

  〇そこで少佐が亡くなったのが25年前

  〇死体とほぼ同じ年齢

 ゴードンが自らの考えをまとめます。

  〇25年前、クーパーは少佐と知り合った

  〇そして、懇意にしていた

  〇今、この界隈にクーパーがいる

  〇しかも刑務所から逃げ出した状態

 場に戻るゴードンとアルバート

 鑑識員のコンスタンスが、

 少佐の胃から発見された結婚指輪を見せる。

 ダギーの結婚指輪だと伝えるが、

 ゴードンもアルバートも軽くスルーする。

 

 いやいや、そこスルーしちゃうのか。

 まあ、確かにダギーって誰?ですわな。

 

 さて、異次元空間についてブログを書いていたビル。

 ゾーンのことを "いわゆる" と表現しています。

 試しに「ゾーン」で検索をかけてみると、

 日本のガールズ・ロック・バンドと出ます。

 ああ、邪魔だなぁ。

 君との、夏の終わりや、将来の夢なんて、

 今はどうでもいいんじゃい!

 検索の二次候補が、

 スポーツ選手などが極限の集中状態に入ること。

 なんか、っぽいよね。

 リンチ風に言えば "いわゆる" 瞑想?

 そっちの世界ってことですか?

 大きな魚、つかまえちゃいますか?

 "ZONE" の意味は、地域・地区、帯状に巻くなど。

 そこに行くことがビルの目的だったみたい。

 そして、そこで少佐に会ったらしい。

 んん...。

 "いわゆる" という意味がピンとこない。

 まあ、この件については、後でまた語ります。

 

◆どこかの森

 ジェリー・ホーン。右足を見つめている。

 「私は、お前の足じゃない!」と右足。

 まったくもって意味がわかりません。

 どこかに行けっ!と、

 自分の右足を投げ捨てようとしますが、

 案の定、すっ転びます。

 これは大麻でイッちゃってるというより、

 ご老人の認知症に近いような気がします。

 ジェリー、完全に森の徘徊老人です。

 

 ちなみに、また "右" です。

 なにがって?

 フスコ兄弟の壊れたテールランプが "右" 。

 スパイクのケガした手が "右" 。

 ジェリーの動かない足が "右" 。

 偶然かなぁ、どうなのかなぁ。

 

ツイン・ピークス保安官事務所

 会議室でお昼ご飯を食べているチャド。

 戻ってくるトルーマン、ホーク、ボビー。

 出て行けとあしらわれてチャドが退室。

 トルーマンは金属の棒の開け方を探る。

 しかし、皆目見当がつかない。

 ボビーが開け方を親父に教わったと言います。

 外じゃないと開けられないらしい。

 一同は外に出ます。

 

 だったら、

 チャド追い出さなくてもよかったんじゃ...。

 

 外に出ると、さっそく金属の棒を開ける。

 開け方は、棒を地面に叩きつけて衝撃を与え、

 反響音からカチッと何かがはまり込んだら、

 すぐさま、また地面に叩きつけて衝撃を与える。

 

 ボビー、

 これってホンマ、外じゃなきゃダメだったん?

 さっきの会議室の床じゃ、柔らかすぎたん?

 だったら、廊下の床とかさぁ...。

 外って言うから、

 てっきり光とか関係あるのかと思ったやん。

 なんなん、その原始的な開け方。

 

 金属の棒の中から2枚のメモが出てきました。

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 1枚目には、

 「ジャック・ラビット・パレスから

  253ヤード東へ進め

  ジャック・ラビット・パレスを去る前に

  その地の土をポケットに入れろ」

 日付が二つ「10月1日」と「10月2日」

 時間は2:53

 どうやら10月1日は、今から2日後らしい。

 

 トルーマンもホークも、

 ジャック・ラビット・パレスがどこなのか知らない。

 そこで、またもやボビーです。

 どうやらジャック・ラビット・パレスは、

 ボビーが小さい頃に住んでいた空軍基地の近く、

 少佐といろいろ空想をした場所のことらしい。

 

 トルーマン達は2日後にそこに向かうことにする。

 そこでもう1枚のメモに気づく。

 記号の羅列の中に「COOPER / COOPER」とある。

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 2人のクーパーと、ホークがミスリードする。

 

 さて1枚目のメモは、2日後にみんなで行くらしいので、

 その時に何かわかるでしょう、と。

 気になるのは、

 ツイン・ピークスを現わす二つの山、

 その上に太陽と月が描かれていることと、

 月の下にエクスペリメント・マークがあること。

 まあ、それも2日後に何かわかるでしょう、たぶん。

 

 どちらかと言うと、2枚目のメモが気になります。

 ホークは「クーパーが2人」と、

 なんか、よくわからんミスリードをしていますが、

 それがマジなら、

 第2章で "腕" が叫んでいたセリフ、

 「253。何度も何度も繰り返す。ボブ、ボブ、ボブ」は、

 ボブが3人いることを現わしているのでしょうか?

 ありえないですよね。

 いや、リンチなら、ありえるのか?

 まあ、とにかく、往年のピーカーなら、

 このメモがどこから出てきたものかは周知の事実。

 そうです、旧シリーズの第9話、

 少佐がクーパーへのメッセージだと言って、

 銀河系の外から傍受した電波を見せたものです。

 

 事の経緯をおさらいしていきましょう。

 旧シリーズの第9話まで遡ります。時は1989年。

 ◆ダブルRダイナー

  カウンターでコーヒーブレイクしている少佐。

  そこへ丸太おばさんがやってきます。

  少佐と丸太おばさん、

  実はここで初のご対面。

  マーガレットは丸太から話があると言います。

  「メッセージを伝えなさい」

  そう言われて、心当たりがある少佐。

 ◆グレート・ノーザン・ホテル 315号室

  部屋のベッドでダイアンに報告をしているクーパー。

   〇ウィンダム・アールが精神病院から失踪

   〇オードリー・ホーンも行方不明

   〇だが心配をよそにクーパーは告白をする

   〇オードリーの笑顔が頭から離れない

  その時、ドアがノックされる。

  クーパーのもとを訪れる少佐。

   〇クーパーにメッセージがある

   〇少佐の任務は機密で話すことができない

   〇だが、話せる範囲で説明をする

   〇任務の一つにモニター業務がある

   〇対象は銀河系の外

   〇いろんな電波を拾い解読する

   〇大半は無意味な記号の羅列

   〇金曜日の未明、クーパーが撃たれた時間

   〇無意味な記号の羅列の中に言葉が現れる

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   〇「フクロウは見かけと違う」

   〇なぜ、それを自分に?とクーパー

   〇記号の羅列の中に現れる

    「COOPER / COOPER / COOPER」

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 さらに旧シリーズの第8話に遡ります。

 何者かに突然撃たれたクーパーが床に倒れます。

 助けを待っている間、意識が遠のいていくと、

 そこに "巨人" が現れます。

 ちなみに "巨人" の初登場が、この時になります。

 巨人は3つのヒントをクーパーに与えます。

  ①笑う袋の中に男がいる

  ②フクロウは見かけと違う

  ③薬品なしで男は指さす

 そう言ってクーパーの左小指から指輪を抜きます。

 

 少佐が持ってきた記号の中の言葉は、

 巨人がクーパーに提示したヒントの一つでした。

 そして、新シリーズの第9章に戻りますが、

 2枚目のメモに綴られている "COOPER" の文字は、

 この時の書類を切り抜いたものになります。

 よく見ると三度目の "COOPER" が半分で切れています。

 当然、ホークもトルーマンも、

 もともと "COOPER" が三回出ていることは知りません。

 なので、クーパーが二人?と思うのも仕方がないですが、

 "COO" まで見えているんだから、

 せめて、もうちょい踏み込んでもいいんじゃないかなと。

 期待しすぎかなぁ。

 

 さらに妄想ですが。

 前半、プライベートジェット機内で、

 悪クーパー脱獄の知らせを聞いたゴードンが、

 「クーパーがパァーッと逃げた」と言いました。

 吹き替えの妙ではありますが、

 英語だと「Cooper flew the coop!」と言っています。

 ここでの "coop" は「檻」という意味です。

 妄想ですよ。

 2枚目のメモが "COO" で途切れているのは、

 "coop" の "p" が抜けているということで、

 2人のクーパーが檻を抜けたと言いたいんじゃないかと。

 悪クーパーはヤンクトン刑務所の檻から、

 善クーパーは時間差がありますがロッジの檻から。

 はい、妄想でした。

 ただ今回の第9章、こんなサブリミナルというか、

 前後で妙に関係がありそうな小ネタが多いです。

 そういうところを探して妄想するのも楽しみの一つです。

 

 さらに、今までは映画「FIRE WALK WITH ME」が、

 「The Return」のベースになってるというか、

 設定や小ネタがちょいちょい物語に絡んできてました。

 ですが、ここに来て旧シリーズまで絡んできました。

 ただ、デイヴィッド・リンチが監督した回に限ります。

 以下、リンチが監督した回になります。

  ★ツイン・ピークス インターナショナル版

  ★ツイン・ピークス 序章

  ★ツイン・ピークス 第2話

  ★ツイン・ピークス 第8話

  ★ツイン・ピークス 第9話

  ★ツイン・ピークス 第14話

  ★ツイン・ピークス 第29話

 こうやってリストにしてみると、

 リンチの代表作みたいな言われ方をしている

 この「ツイン・ピークス」ですが、

 テレビシリーズとしては "5話" しか監督してません。

 全体の6分の1です。

 そのほかの話は、マーク・フロスト、

 そして、影武者ロバート・エンゲルスの創作になります。

 フロストもエンゲルスも絡んでいない、

 ホント、どうでもいい回も中にはあります。

 今回の少佐絡みなどで旧シリーズに興味を持たれたら、

 全編見るのも、もちろんありですが、

 かいつまんで上記の5話、

 そして、序章と映画と未公開集をチェックすれば、

 ほぼ「The Return」を120%楽しめます。

 

バックホーン警察

 外でタバコを吸っているダイアン。

 ゴードンとタミーが出てきます。

 アルバートが解剖をしている間、

 とりあえず一緒にいることにしたようです。

 それにしても、なんという滞空時間でしょう。

 この気まずそうな場、というか、

 何を話すでもなく時が過ぎていく感覚、

 この三人の関係を端的に、

 そして映像的に表現しています。

 もう、リンチならでは!って感じがヤバイ。

 ゴードンとダイアンのやり取りを、

 横目で白々と見ているタミーがたまらないです。

 

サウスダコタ警察・取調室

 泣いているビル・ヘイスティングス

 一緒の檻にいるジョージから、

 フィリスが殺されたことでも聞いたのでしょうか?

 タミーが取り調べを始めます。

  〇FBIの登場に益々恐れるビル

  〇ビルは43歳

  〇ブログ「ゾーンを探して」

  〇2週間前、別世界であるものと遭遇した

  〇それは事実であり現実だった

  〇別世界への興味はかなり前から

  〇そのために山ほどの資料を読んだ

  〇別世界の中で少佐に会った

  〇ルースは隠された記録を見つけるのが得意

  〇しかるべき時刻にしかるべき場所へ行くと

   異次元空間に入れることがわかり

   さらにしかるべき人物に会える

  〇少佐は隠れていた

  〇本人は「冬眠だ」と言っていた

  〇他の連中に見つからないよう

   別の場所へ行くための "座標" が必要

  〇"座標" を軍のデータベースで見つけた

  〇"座標" はルースの手に書いてある

  〇先週の木曜日

  〇少佐に "座標" を届けに行った

  〇奴らがやってきて床に押し付けられた

  〇妻の名前を聞かれ "フィリス" と答えた

  〇6名の顔写真から少佐を指し示すビル

  〇署名をし "9月20日" とサインする

  〇"座標" を少佐に渡すと宙に浮いた

  〇「クーパー、クーパー」

  〇そして、少佐の頭が消えた

  〇その姿は美しかった

  〇その時、ルースが死んだ

  〇ビルは悲しくてルースを抱きしめた

  〇そして、目を覚ますと自分の家にいた

  〇ルースを殺したのは少佐ではない

  〇その場所には大勢がいた

 

 さて、ウィリアム "ビル" ヘイスティングス

 泣きながら、とんでもないことを告白しました。

 これをどうやって整理しましょう...。

 

 【ビルの告白①:別世界へのアクセス】

 もともとビルは別世界への興味があった。

 そのために調べた資料をホームページで公開、

 ブログも書いていたようです。

 

 もう既にあちこちでリンクが貼られていますが、

 ビルのホームページ「ゾーンを探して」は実在します。 このホームページ、ヤバすぎます。

 あっちこっちに「The Return」のサントラのリンク。

 もう、買え買え、うるさいです。

 あ...。

 心の声が...。

 もとい、

 ビルの集めた資料があまりにもヤバすぎます。

 英語が得意じゃないので、

 何が書いてあるのかさっぱりわかりませんが、

 単語だけ見ていっても、

 これはツイン・ピークスの世界の根幹ではないかと。

 いや "世界" そのものを語っているように思えます。

 理解できるものを軽くリストアップしても、

  〇パラレル・ワールド

  〇電気

  〇世界の果て

  〇タイム・トラベル

  〇オーロラの原理

  〇ダークマター

  〇宇宙望遠鏡

  〇ヒュー・エヴェレット3世

  〇コペンハーゲン解釈

  〇太陽の核融合とジェット現象

  〇木星の赤い目

  〇ビッグバンとブラックホール

  〇オールトの雲

  〇バミューダ・トライアングル

  〇ワームホール

  〇パラドックス

 ああ、きりがない!

 とにかく膨大な量です。

 さらにSF作家ロバート・A・ハインラインまで!

 しかも、数か月前までは "座標" までが、

 隠しリンクに書いてあったというんだから、もう激ヤバ。

 まあ、今はもう消されてますけど...。

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 ちなみに、リンクされていた座標は、

 「44°30'44.8"N 103°49'14.6"W」

 Googleマップで調べてみると、サウスダコタ州の外れ、

 山間の何もない地点を指し示します。

 熱心なピーカーが、実際にそこまで行っちゃったみたいで、

 そんなこともあってか、消されたっぽいです。

 そこにはコンビニエンス・ストアが?

 ああ、これだけあれば分厚い本でも書けそうな勢いです。

 ていうか、誰か日本版作って!

 

 いずれにしても、

 ビルは膨大な資料をひも解き、

 "ゾーン" へのアクセス方法を見つけ出したようです。

 これって、ほぼウィンダム・アール並みです。

 そして、このホームページに書かれていることは、

 たぶん "ロッジ" とか "腕" とかの解体新書になりそうです。

 ああ、英語が分かればなぁ...。

 

 【ビルの告白②:ブリッグス少佐】

 しかるべき人物とは、この人だ!と、

 冬眠していた少佐を叩き起こしたビル&ルース。

 ...。

 ...。

 ...。

 ねぇ?

 事の元凶って、もしかして、この二人なんじゃ...。

 なんか、そんな気しません?

 無邪気すぎて、逆に罪です。

 少佐も、起きてしまったならしょうがない、

 安全な場所に行かなければいけないので、

 "座標" の調査をビル&ルースに依頼します。

 んでもって、二人は軍のホームページをハッキング。

 泣きながら、さらっとエライことをFBIにコクってます。

 あまりの自爆ぶりに、タミーも軽くスルーです...。

 見つけた "座標" を少佐に渡したら、

 どうやらワサワサと大勢の輩が現れて、

 結局、少佐は見つかり、首ちょんぱ。

 25年前の政府施設の火災との絡みはおあずけです。

 

 なんか、スゴいですよね。

 しかも宙に浮いて頭が消えた少佐を

 "美しかった" と言っています。

 これは第8章の劇場で浮いていた "巨人" みたいな感じ?

 もしくはそれ以上?

 頭がないんでしょ?

 もうぜんぜんイメージが湧きません。

 

 少佐が言い残した「クーパー、クーパー」というセリフ。

 これも意味深です。

 たぶん、悪クーパーが絡んでいそうな感じがしますが、

 でも、悪クーパーは "座標" を探しています。

 だとすると、その場にいることはできないはず。

 少佐は善クーパーに助けでも求めたのでしょうか?

 というか、もし "ゾーン" がロッジ系の場所なら、

 どこかしらで少佐とクーパーって出会わなかったのかな?

 お互いに25年も経っているんだし...。

 

 【ビルの告白③:先週の木曜日の行動】

 頼まれた "座標" を少佐に渡したのは先週の木曜日。

 時系列が曖昧なので微妙ですが、

 たぶん、第1章でデイヴ刑事の取調べを受けた際、

 学校のミーティングがあったので、

 帰りが遅くなったと答えた木曜日と、

 同じ日ではないかと思われます。

 

 第1章を振り返ってみましょう。

 ミーティングの内容について質問をするデイブ刑事。

 ビルは答えます。

  〇会議の内容はカリキュラムについて

  〇会議は隔月で行っている

  〇会議は9時半ごろに終わった

  〇遅くなったのでみんなでピザを頼んだ

  〇家に帰ったのは10時15分から20分

  〇21:30から22:20までの間を疑うデイヴ

  〇ビルは忘れていたと補足する

  〇あの夜、秘書のベティを家まで送った

  〇ベティの車は故障していた

 徐々にボロが出始めますが、

 どうも語っていることは事実のような感じがします。

 それが実際に木曜日の夜のことではないにしてもです。

 

 ビルの秘書は、実際に車が故障していて、

 実は、その修理を請け負ったのが "ジャック" だった。

 はい、妄想です。

 でも、シーズン2のように車が爆発した。

 なんか、うまく話がつながりそうですが、

 実際にこれが真実なのかは全然わかりません。

 

 ここまでの情報をもとに、

 仮に木曜日のビルの行動を追ってみるとします。

  ~21:30 ピザを食べながらミーティングが終わる

  21:30~ ルースと落ち合い "ゾーン" に向かう

  22:00頃 少佐に "座標" を渡す

  22:05頃 奴らが現れ床に押し付けられる

  22:10頃 少佐が宙に浮き頭が消える

  22:15頃 ルースが殺される

  22:20頃 気づいたら家に居た

 適当に5分刻みにしてみましたが、

 なんとなく、それっぽい感じに見えます。

 ここまでの経験をしていながら、

 第1章では何が起きてるのかわからない風のビル、

 なかなかの役者です。

 

 ちなみに第2章では、面会に来たフィリスに、

 「夢でルースの部屋にいた」と告白します。

 お互いにゲス扱いして終わりましたが、

 今思うと、

 妻の名前を教えてしまったことに危険を感じ、

 それを伝えようとしていたのかもしれません。

 

 【ビルの告白④:9月20日】

 タミーが差し出した6人の男の写真。

 この中で少佐は誰?と問われ、ビルは4番を指します。

 もちろんブリッグス少佐に間違いありません。

 証拠のため、丸で囲み、サインと日付を入れます。

 そこにビルが書いた日付は、

 一見すると「9月20日」に見えます。

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 先ほど、

 トルーマン保安官は10月1日は二日後と言っていました。

 ツイン・ピークスバックホーンが同時進行なら、

 このシーンの日付は「9月29日」のはずです。

 なぜ、ビルはそれを「20日」と書いたのか?

 しかし、よくよく見てみると、

 20のゼロの先を奇妙に伸ばしていて、

 ムリくり「9」と解釈できないわけでもありません。

 なんか意味深です。

 

 締めは「バハマに行きたかったぁ~!」です。

 開いた口が塞がらない状態。

 トロピカルカクテルでも、

 スキューバーダイビングでも、

 なんでも構いませんが、

 でも、なんか急にバハマが出てきた感じがします。

 

 かなりの深読みではありますが、

 これも「9.11」関連のネタではないかと思っています。

 まことしやかに噂されているのが、

 オサマ・ビン・ラディンバハマで生きているという話。

 ネットで検索すると、わんさか出てきますが、

 これも第5章と同じように、サブリミナルで、

 9.11の陰謀論を視聴者に摺り込むための隠し味ではないかと。

 "世界" は、今見えているものだけが全てではないと。

 

 それにしてもビル・ヘイスティングスの号泣会見。

 考察どころが満載で、もう、頭がヘロヘロです。

 

◆グレート・ノーザン・ホテル

 相変わらず「謎の音」を探るベンとビバリー

 プラトニックなようです。

 

◆BANG BANG BAR

 バンドの演奏 "HUMAN" by Hudson Mohawke

 ボックス席にエラとクロエ。

 エラは脇の下がやけに痒いらしい。

  〇ゼブラが戻った

  〇ハイで仕事に行ったらクビになった

  〇通りの向かいの店でバーガーを売ってる

  〇あのペンギン見た?

 特に意味があるとは思えないこのシーン。

 本当にそうなのかな?

 とりあえず、

 エラは言葉通りにハンバーガーは売ってなさそう。

 どう見ても、ハイで売春したらクビになって、

 他のところに鞍替えしたっていう意味にしか聞こえない。

 

 なんとなくですけど、

 第7章のロードハウスで、

 ルノーが電話で話していた女の子、

 それがエラとクロエなんじゃないかと勘繰っています。

 ペンギンはルノーのこと?みたいな。

 それが物語に関わってくるのかはわからないけど...。

 

 ちなみに保安官事務所でルーシーが食べていたのは、

 ハンバーガー。

 とことんサブリミナルな回です。

 

 二曲目のバンドの演奏

 "A VIOLET YET FLAMMABLE WORLD" by Au Revoir Simone