that passion once again

日々の気づき。ディスク・レビューや映画・読書レビューなどなど。スローペースで更新。

永井真理子『Let's Stay Together』

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最近のわたしのプレイリスト

絶賛、ヘビロテ中です

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1.Let's Walk

2.GONG!

3.Brand-New Way

4.悲しまないで

5.やさしくなりたい

6.いつも いつでも

7.ルーシー タクシー [B-Side ver.]

8.Katcho Bee-Bee-Boo [B-Side ver.]

9.DUNK! DUNK! [B-Side ver.]

10.Change

11.YOU AND I

12."OK!"

13.EVERYTHING

14.私の中の勇気

15.同じ時代

16.La-La-La [B-Side ver.]

 

最後の『La-La-La』って

アルバムとシングルだとミックスが違うと思っていたんだけど

なんか一緒っぽい気がする

でも、やっぱ違うのかなぁ

 

とりあえず

まさかの『Let's Walk』でナガマリB面集に火がつきました

 

『ルーシー タクシー』は昔っからB面バージョンが好き

最初のタクシーに乗り込むブ~ン ガチャン ブ~ンがいいんです

とにかく『Love Eater』時代はズバ抜けてる

これもできる♬ あれもできる♬

と、姐さんが乗りにのってたような気がします

 

音にバラつきがあるので私は98.0dBでゲインを統一しています

アルバム『yasashikunaritai』の『Change』はベース音が強いので

『Pocket』の『Change』がオススメです

 

できれば『あと1mm傘が小さければ…』を入れたかったけど

それをやってしまうとCDに収まらないんですよね

78分ちょっとなのに

残念

 

自作のジャケットは完全に金子さんデザインをまるパクり

なんだかんだ言って、金子さん時代のデザインって、やっぱ好き

普通にカッコいいんだもん

永井真理子『会えて よかった』

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前作『W』から、わずか9か月という、まるでご懐妊してから赤ちゃんが誕生してくるまでの期間のような、そんな短いスパンで届けられたナガマリ最新作『会えて よかった』。もう、もう、もう、とりあえず5月6日までは、このミニ・アルバムを聴いて、なんとかかんとか "STAY HOME" をし続けますよ!ていうか、この未曽有の現状を乗り越えてですね、アルバム・ジャケットのように、解放宣言された暁には、みんなで手をつないでスキップしようじゃありませんか!ほれっ、ラッタ~、ラッタ、ル~ルル、ル~♬ってね。(ん?歩いてるだけっすか?)

振り返ること去年のファン感謝祭。なんの前触れもなく、あの前田克樹さんがいきなりステージに登場!ま、ま、前田先生!?!?!?あの "3D Nightへおいで" の前田先生っすか?あの "黄昏のストレイシープ" の前田先生っすか?あの "Way Out" の前田先生っすかぁぁぁ!!!(他に挙げるべき名曲は腐るほどあるだろっ!)で、当然のように往年のナガマリ・フリークは狂喜乱舞の阿鼻叫喚。嬉しすぎてアワを吹いて失神する者、感激しすぎてお留守番ワンコのように失禁する者で会場は溢れかえり、救急車や清掃車が大量に駆けつけたとか駆けつけなかったとか。

事の真意はともかく、その後のアナウンスで「コラボアルバム」というキーワードがTwitterでたびたび登場。さらに、うん十年ぶりに永井真理子&前田克樹というゴールデンコンビが復活するらしいと。ほう、ほう、ほう。これはアレですな。なにかの企画アルバムに参加するとか、そういった話ってことかしら?前田さん絡みのコラボ企画みたいな、そんな話ってことかしら?他に参加するアーティストさんはどんな人たちなん?アルバムリリース記念ライブって、ほぼフェスみたいになるんじゃない?

はい。わたくし、まるまるナガマリが歌うアルバムがリリースされるなんて微塵も想像できていませんでした。いや、マジ、先行配信のアナウンスで「なにっ!コラボアルバムって、ナガマリのアルバムのことだったのか!」と慌ててポチッた次第なのです。もう~、それさぁ、早く言ってよぉ~(by 松重豊さん)。

てなわけで、春のどしゃ降り嵐の中、クロネコヤマトのお兄さんがポストに投函してくれました、ナガマリ最新CD(天気も世間も大変な時に、ホントにありがとうございます)。で、聴いてみました。ふん♪ふん♪ふん♪ さらに、聴いてみました。ふん♪ふん♪ふん♪ で、思いました。ヤバッ、これって、また傑作じゃん!姐さん、どんだけ傑作を作り続ければ気が済むんすか!天才かっ!

前作の『W』は活動停止前の『Sunny Side up』以来のフルアルバムでしたが、この『会えて よかった』は、1991年に発売された『WASHING』以来の、なんて言うんでしょ、み~んなが知っている永井真理子の最新アルバムになっています。もう、ナガマリって言ったらコレだよね、みたいな。京都って言ったら八つ橋だよね、みたいな。大阪って言ったら肉吸いだよね、みたいな。滋賀って言ったらとんちゃん焼きだよね、みたいな。そんな感じ。

いや、ホント、冗談抜きで約30年ぶりのナガマリ&前田先生は感動ものです。マシコさんも素晴らしすぎます。まるで男性版の辛島美登里さん的な、もしくは藤井宏一さん的というか吉川忠英先生的というか。もう "ありがとうを言わせて…" みたいな。そして、JJとコージ兄貴のお遊びコンビもいい塩梅になっております。

そんな傑作アルバム『会えて よかった』の全曲レビュー、またまた、やっちまいます。

 1.「Restart」

みなさんは覚えていますか?ナガマリ復活後のABCラジオで行われたあの伝説的な人気投票のことを。あの幸福オレンジな人気投票のことを。あの至福のWクローバーな人気投票のことを。そのトップ10を振り返ってみると、こんな感じ。

1位 私の中の勇気

2位 Ready Steady Go

3位 Mariko

4位 One Step Closer

5位 Keep On "Keeping On"

6位 少年

7位 Life is beautiful

8位 キャッチボール

9位 23才

10位 日曜日が足りない

この順位、実に半数以上が前田さんの楽曲。しかも、上位4曲を完全独占という、この愛されっぷり。いかにナガマリ・ファンが前田さんの作り出すメロディーに鼓舞されてきたか、いかに前田さんのメロディーにナガマリ・ファンが癒されてきたか、いかに前田さんのメロディーでナガマリ・ファンがストレスを解消したてきたか、いかに……、ああ、止まらない。とにかくナガマリ・ファンは前田さんが大好きなんです。

で、あの "私の中の勇気" や "こんな人生もありよ" 以来の約30年ぶりの前田ソングが、この "Restart" になるわけですが、もうね、アガるよっ!アゲまくりだよっ!

 "ときめくハートビート" と "Step Step Step" と "Ready Steady Go!" を全部グリグリ混ぜ合わせて、レンジでチンして、貯蔵庫で30年寝かして置いたら、なんかとんでもないものができちまったみたいでね。どれどれ?って封印の扉を開いた途端に、ドヒューン!って、なにかがニコニコしながら明日に突っ走っていっちまったんですよ。なに、あれ?ナガマリじゃね?みたいな。

この気持ち良すぎて昇天しまくりの疾走感、たまらんですわぁ。

リリックも "One Step Closer" へのアンサーソング的な部分があり、何かの色に染め上げなければいけないという若かりし頃の使命感から、いやいや、一色なんてムリでしょと、思いのままに色付けていきましょうやと。この与えられた白いキャンバス、まだまだ、いろんな色に染め上げることができますよと。カラフルな未来に向かって、ここからまた新たに出発してみましょうかと。

ああ、たまらんですわぁ。

2.「春風の言葉」

前田さんとのコラボはナガマリ・ファンとしては、もう鉄板、間違えようがないという安心感があるのですが、他の方とのコラボとなると、ボクたちにはとんでもないトラウマがあります。 みなさんは覚えていますか?あの "真夏のイヴ" を。

育児休暇からの復帰第一弾として世にアナウンスされた永井真理子×中村正人という世紀のコラボ・シングル。蓋を開けてみたら、なんじゃい、ただのドリカムじゃないか、このスットコドッコ~~イ!!!と全国のナガマリ・フリークがスッ転んで大地震につながってしまったという、かの有名なズッコケ大地震。思い返せば、あれは1997年の夏でした。

それからボクたちは渋~い秋を迎え、やっぱりスイーツは秋だよねぇなんて言いながら呑気にカフェでお茶をしていたら、とてつもなく長~い冬を過ごすことになってしまう訳なんですが、それも2017年までの話。やっと雪が解け始め、あっちでは名前も知らない白い花が咲き乱れ、こっちではオレンジをカゴいっぱいに売り出し、新緑が気持ちいいねぇ、四つ葉のクローバー見つけたよ♪ なんて感動していたら、とうとう桜前線までやってきましたよ。やっほ~い!花見だ、花見だ、ワッショイワッショイ。

マシコさんとha-jさんというジャニーズ・ヒット曲コンビによる、21世紀型の "日曜日が足りない" 的な行進曲。確かに、こんな満開の桜を目の前にしたら週7が日曜日だとしても飲み足らないくらいですな。よっしゃ、酒樽ごと持ってこい!飲み干してやらぁ!

ていうかね。あのひねくれ者のロケンローラーなナガマリがですよ、素直になれよと言われると平気で嘘をついちまうあのナガマリがですよ、こんな "ZUTTO" 的なJ-POPど真ん中の歌を、これほどナチュラルに歌っているということがね、本当の意味での桜前線が訪れてきたことを証明してると言えませんか?これは大事件ですよ。

お~い、ナガマリがJ-POPに戻ってきたぞぉ~!宴だ、宴だ、ワッショイワッショイ。

3.「ヘッドフォン」

さて、伝家の宝刀、 必殺ミディアム・ナンバーの登場。

先ほどの人気投票ベスト10でもわかるように、前田さんのミディアムといったら、それはもう名曲だらけ。バラードの辛島さん、ミディアムの前田さん、キャッチーな藤井さんといえば「ナガマリ三定理」として、みなさん中学校で根岸先生に教わりましたよね。えっ?集合関数の不定積分である谷口さんが抜けている?はいはい、その解説はもうちょっと待っててくださいね。

てなわけで、タイトルトラックにもなっているこの "ヘッドフォン"。なんなんでしょ、このAメロが流れ始めた時のスッと心に入ってくる心地よい響きは。ホント、チュルッと入ってきちゃう。まるでトコロテンみたい。チュルチュルチュル。

"Mariko" から始まり "私の中の勇気" に至るまで、前田さんのメロディーに乗せた言葉というのは、それはもう一点突破の猪突猛進、不惜身命の精神と現実逃避の妄想がグチャグチャに絡み合った状態を歌にしてきた訳なんですが、今回の "ヘッドフォン" はそんな歌たちについて歌った歌といえるかもしれません。主観的ではなく客観的というか、なかなか今までなかった視点のような気がします。

ボクたちもナガマリの歌を聴いて<君はできるよ!>と常に励まされてきました。<耳を澄まして>いると、ふと入り込んできた何気ないフレーズが悩みを解決してくれることもありました。そんなアーティストに『会えて よかった』と心の底から思います。

もう、何度言ったかわかりませんが、ホントに、ホントに永井真理子さんが戻ってきてくれてホントに嬉しいです。ありがとうございます。そして、こんな素晴らしいアルバムを届けてくださり、ホントに、ホントに嬉しく思います。

今度、トコロテン贈ります。

4.「大人になるためサヨナラしたの」

では、集合関数の不定積分について解説を始める時間がやってまいりました。そもそもユークリッド空間内の点集合に対して、それを変数として関数fを求めることを不定積分と言いますが、めちゃくちゃ簡単に言ってしまうと "Karma Karma" や "Pepper And Salt" "そよ風のチャンピオン" のように、点集合の中に存在する異分子のことを不定積分の谷口さんといいます。"ミッドナイト・ウィルス" "ガリレオによろしく" も微分方程式の特殊解である馬場さんとしてめちゃくちゃ有名ですよね。

今回のアルバムの括りは「コラボアルバム」というテーマなので、その変数も比較的幅の狭い軸展開になり、大きなアルゴリズムが生まれることはありませんでした。しかし、思い返せばですよ、あの金子さん時代は点集合に対しての変数がやたら角度の大きなものだったので、なんでしょ、わざと関数を掛け合わせていた趣があるんですよね。

そういう意味では、博多のラトルズ(もしくは日本のラトルズ)として、その名を世に馳せているTHE GOGGLES(ゴーグルズ)のベーシストJJ GOGGLEが提供したこの楽曲は、関数になりえる立場ではあっても変数にはなりえない感じ。

アルバム『そんな場所へ』に収録されている "二人のまま" で、既にAbiru名義で楽曲提供済のJJですが、恩返しとばかりにナガマリもトリビュート・アルバムに参加、"HEY DROID" で壮大な宇宙に向かってグランドフィナーレを飾っていました。そのどちらも優しくてちょっぴり切ない英国フレーバーたっぷりのバラード(片っぽは超がつく4人組バンドへのオマージュなので当たり前ですが…)。

で、今回は本名での参加になるJJですが、まあ、兄貴と一緒に遊んでます。なんかスタジオでキャッキャ騒ぎながらレコーディングしている風景が目に浮かぶようです。もんのすごくコアな話をしながらワイワイ盛り上がってそう。

ナガマリ・ソングの中でも比較的マージービートな楽曲と言えば "KISS ME" かなぁと思うのですが、それを軽く凌駕するポップでブリティッシュでドゥワップなキラキラナンバーを構築しているのが本楽曲。達郎さん&まりやさん夫婦にも、黒沢兄弟にも引けを取らない仕上がり。

ゥワッ♪ゥワッ♪ワァ~♪

5.「透明な糸」

ブックレットのコメントで "ピンクの魚よ" が一番好きと語っていたマシコさんですが、まさにそれを体現したかのような泣きのバラードが本楽曲。感覚としては "揺れているのは" に近い感じもあります。

上記の2曲はナガマリ・ディスコグラフィーの中でも特に異彩を放っている2曲で、片や吉川ワールド全開の大パノラマ、その一方では萩田先生の職人技が織りなす繊細な世界と、バラードは "ZUTTO" だけじゃないよぉ~!という金子さんの意地が垣間見える曲順になっています。30年近く経って聞き直してみても、『WASHING』というアルバムがぜんぜん色あせることなく、当時よりもゴージャスに聞こえる所以は、この大御所お二人の存在がかなり大きいのではないかと。

前作の "20時の流星群" が、かの名曲 "Keep On "Keeping On"" を超えたという私見は今も揺るぎないのですが、この "透明な糸" を聴いたら、その当時は気づくことができなかったあることに思い当たりました。それは『OPEN ZOO』以降、辛島さん的なバラードを完全に消し去ろうとしていたところがあったのではなかろうかと。

"La-La-La" "南へ" "my sweet days" "動かないで" "恋をしてる" "boy" "かたちのないものが好き" "あなたのそばにいて" "願いそこねた流れ星" "同じ時代" "hello" "二人のまま" "ほんの少し" "天国の島" "おやすみ" "Northbridge"。ああ、勢い余って全部あげちまった。これでバラードベスト作れちゃいますけど、この中で唯一、辛島さん的といえるのは遠藤響子さんの "あなたのそばにいて" くらい。それでも、ポロリンポロリンとアコギが並走している辺り、やっぱり『OPEN ZOO』以降のナガマリ感があります。

で、ですよ。ここまでの鍵盤バラードって、それこそ、これまた遠藤響子さんの "泣きたい日もある" 以来、もしくは先述の "揺れているのは" 以来ではないでしょうか。これって、なにを意味しているのかって、やっぱりナガマリがJ-POPのど真ん中に舞い戻ってきたと。そう断言してよいのではないかと。

お~い、宴の続きでぇ!ワッショイワッショイ!

6.「逆転の丘」

きましたよぉ~!1989年の伝説のトレンディードラマ「オイシーのが好き!」以来のテレビドラマ主題歌ですよ、これ。めちゃめちゃキャッチーすぎて藤井さんもビックリ。マシコさんとha-jさん、ホントにありがと!やっぱりナガマリがJ-POPに戻ってきたぁ!

「き~みがなぜ(フゥ!)こ~こに…」

「き~かないで(フゥ!)い~るから…」

まるで嵐の "Love so sweet" のように盛り上がること必至の悩殺昇天チューン。このアゲアゲ感は "YOU AND I" 以来かもしれん。いや "ハートをWASH!" か。

「たんてい~(フゥ!)ひろいん~(ふぅ!)」

「そういう(フゥ!)ときには~」

これですな。

7.「巻き戻したい日」

締めは前田さんのバラードです。

"Donnani" "黄昏のストレイシープ" "Lonely クリスマス" と、初期の初期には結構バラードも手掛けられていましたが、辛島さんのバラード覚醒以降は完全にお株をとられてしまったところもあります。

しかし、ホント、チュルッとメロディーが入ってきますよね。なんの違和感もない。まるで長年の友人に十数年ぶりかで再会したような気分です。よぉっ、久しぶり。だけど、なんか先週も一緒に飲んだっけ?みたいな。確か十数年ぶりだよな?みたいな。

詞の内容も、そんな友人に充てた手紙のよう。

ボクのまわりにいる友人たちは、どうしようもない野郎ばっかりで、歌のような感謝の気持ちなんて、これっぽっちも浮かばないのですが(いつまでもプラプラ遊んでないで、さっさと結婚しろ!)。それでも、なんか若かりし頃のバカやってた楽しい思い出に対して、不思議と「ありがとう」という気持ちになれてしまいます。これもやっぱり前田さんのメロディーとナガマリの歌声があまりにもフィットしているからだと思うのです。

"Mariko" の<大きなシェパード>、"少年" の<子供の頃の指切り>、"23才" で振り返った10才と17才の頃。ノスタルジックだけど、それでいて現実にアドヴァンスもしている。その姿勢が若かりし頃のナガマリでした。いや、ナガマリでなくても、若い頃はみんなそうだったと思います。

歳を重ね、そんなノスタルジックな思いに対してグレイトフルと言えるようになった。それはこのアルバムに対しても同じ気持ち。30年前の『WASHING』へ舞い戻ったからと言って、このアルバムはただの懐かしんでいるだけの同窓会的な作品では決してありません。ちゃんとグレイトフルという気持ちと、未来へのアドヴァンスも盛り込まれているのです。ラストを飾るに相応しい楽曲ですよ。

てなわけで、大げさではなく、マジであの永井真理子がJ-POPのど真ん中に戻ってきました。こんな名盤がインディーズで埋もれていくなんてもったいなさすぎる!

世間ではとんでもない状況が続いていますが、100年前のスペインかぜも、50年前の香港かぜも、なんとか乗り越えてきた世界ですから、必ずこの状況も打破できます。そんな過去の歴史を繰り返さないため、今、ボクたちはウィルスの蔓延を防ぐ行動を取り続けています。今だけ、あとちょっとだけ、いや、みんなが安心できるまで、ボクらは力を合わせなければいけない。

そんな時、音楽のチカラは絶大です。とりあえず鼻歌でも歌っていれば、イヤなことなんてどこかに消えちまいます。ラッタ~、ラッタ、ル~ルル、ル~♬ ほら、少し気持ちが軽くなった。

会えて よかった - EP

会えて よかった - EP

  • 永井 真理子
  • J-Pop
  • ¥816

【連続テレビ小説「なつぞら」】最終週 朝日を思い出したんじゃ。

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泰樹

朝日を思い出したんじゃ。

何度も見た、ああいう朝日を…

開拓してる頃にな。

この土地は捨てよう…

そう思っても、

朝日を見ると気力が湧いてきた…

ここで諦めるなって…励まされた。

そういう朝日を、なつが見してくれた…。

 

全てはこの泰樹さんのセリフに集約される気がします。

 

陽はまた昇る。

その奇跡と希望に感謝しよう。

そこから、また、何かが始まる。

【連続テレビ小説「なつぞら」】第25週 また…、家族になってくれる?

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いよいよ最終週を迎えている『なつぞら』。現時点で残りあと2話です。

先週は奥原兄妹の再会から始まり、千遥ちゃんの身辺整理で幕を閉じました。

さらにウッチャン背中だけ登場からの奥原ママまで登場と、物語は一気に王道のホームドラマっぽい感じに。

戦争でバラバラになってしまった "本当の家族" が、最後に奇跡の再会を果たしたのでした(まあ、再会と言っても、想い出しただけですが...)。

 

まだ、ラストを迎えていないので、語るには時期尚早とは思いますが。

この半年を振り返ってみると、初期の北海道編は良しとして、アニメーターを目指し始めた東京編から、ホームドラマというよりサクセスストーリーに物語が変貌し、『ヘンゼルとグレーテル』を頂点にすると、強制的に恋愛ストーリーに移行。

あっという間にプロポーズの話になり、気がつけば優ちゃんが産まれてる。

この辺りの駆け足具合に戸惑い、はてさて、なっちゃんの物語はどこにベクトルを向けているのだろう?と思う時期がありました。

 

なっちゃんを取り巻く出来事は、全てアニメーションという表現にシンクロ、もしくは昇華されているので、ドラマとしての光と影の "影" の部分が見えにくくなっています。

前回の『なつぞら』ブログで、鬱になるようなヘビーな展開は見たくないと書きましたが、それと "影" は違いまして。

まんぷく』で例えるなら、即席ラーメンの開発に何度も試行錯誤を繰り返している状態が "影"、やっとの思いで完成し大ヒットする「まんぷくラーメン」が "光" になります。

この流れはサクセスストーリーなので、成功することがゴールです。

同じ流れとしては、劇中アニメ『神をつかんだ少年クリフ』の制作期間が "影" 、この映画が大ヒットしたら "光" ということになるのですが、御存じのようにプロポーズ話でベクトルが完全にブレてしまいました。

その挙句、「無職の男と結婚する」という、あまり共感できない展開に。

この流れをホームドラマの "影" とするなら、安心して優ちゃんを育てられる環境を生み出すことが "光" になるのですが、ここでまたベクトルがブレてしまいます。

というのも、なっちゃん作画監督として出世してしまいます。

これはサクセスストーリーになってしまい、視聴者はなっちゃんが成功者であり、出産を理由に職を失いベビーシッターになった茜さんが負け組と認識してしまいます。

そうすると "影" であったはずの枷が、どうにも活きてこないのです。

 

現在、最終回に向けて『なつぞら』が盛り上がりを見せ始めた理由の一つに、千遥ちゃん千夏ちゃん親子の登場を上げられます。

この2人が画面に登場した時の吸引力といったら、ダイソンの掃除機以上です。

天陽くんロスなんて、あっという間に雲散霧消。

 

戦争で孤独になり、開拓者魂で未来を切り開いてきたなっちゃんのゴールは、たぶん "家族" に戻ること。

その絆と幸せのエンドロールまで、あと30分。

最後まで楽しみます。

『ブレードランナー』をIMAXで観てみたら、とてつもなくスゴかった。金字塔と呼ばれる名作に酔いしれる!

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SF映画の金字塔『ブレードランナー』の舞台設定が "2019年11月のロサンゼルス" ということで、遥か遠い未来だと思っていた2019年の今年、映画が現実に追いついた記念として、『ブレードランナー ファイナル・カット』が2週間限定でIMAX上映されることになりました。

前々からIMAXシアターで映画を観てみたいと思っていたのですが、映画館も上映される作品もかなり限定され、かつ通常のチケット料金よりもIMAXだと500円も高い、それで作品がつまらなかったら元も子もないと、行きたいとは思いながらも、なかなかその一歩を踏み出せずにいました。しかし、『ブレードランナー』と聞けば、もうテッパンです。作品の内容は頭からケツまで全部頭に入っています。であれば、通常の映画館では味わえない、IMAXという映画体験がどういうものかだけを純粋に味わうことができるではないですか。

というわけで、姐さん。『ブレードランナーIMAX体験記ってやつを始めてみようと思います。作品の感想や解説は省いて、純粋にIMAXのスゴさだけを語っていきまっせ。

 

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さて、『ブレードランナー』といえば、まずはこのオープニング映像です。

その昔、プレステ2が発売され、ゲームもできればDVDも観れるという超ハイブリット仕様に、ヒャッホーイ!SONY最高!と狂喜乱舞したものですが...。その恩恵をひときわ享受していたのが『ブレードランナー』ではないかと思います。とにかくビデオで観ていた映像とは比べものにならないぐらいの超ハイクオリティ映像。光の粒の一つ一つがクリアに輝いていて、光と影のコントラストも抜群。画像のシャープ加減もハッキリしているし、細かい輪郭までしっかりと確認することができます。これを映像革命と呼ばずして、いったい今の4K映像を語ることができるでしょうか。

で、IMAXです。DVDの『ブレードランナー』を100点、ビデオの『ブレードランナー』を30点とするなら、IMAXの『ブレードランナー』は80点でした。めちゃめちゃクリアな映像を期待してしまったのですが、まったくの逆でした。めちゃめちゃフィルム感が出ているのです。もう、謝るしかありません。ごめんなさい。忘れていました。『ブレードランナー』って映画だったんですよね。しかも、フィルムで撮影した映画。その根本的な本質を、デジタル時代に生きているがためにすっかりと忘れていました。

映像的な感覚は『ワークプリント』に近い感じです。暗いところは真っ黒でよく見えないけど、光の当たるところはハッキリしている。光と影のバランスが絶妙で、フィルムノワールとしての醍醐味を十二分に味わうことができるのです。

IMAXで堪能できるのは映像だけではありません。音響が度肝を抜くほどスゴイです。オープニングの火柱が吹き上がる「ボォウッ!」という音1つとっても、目の前で火柱が吹き上がっているかのような迫力とリアル感。後ろから前に、前から後ろへと飛んでいくスピナーも然り。ヴァンゲリスの音楽も、まるでライブ会場で生演奏を聴いているような感覚です。これはホームシアターでも、ハイエンドヘッドフォンでも味わえない、映画館だからこそ体験できる音響システムです。

 

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IMAXのスクリーンというのは通常の映画館に比べると約2倍の面積があり、シネマサイズよりもやや正方形に近い形をしています。それぞれの映画館によって違いがあるとは思いますが、座席配置の傾斜も急で、特大スクリーンに合わせて崖のようにシートが並んでいます。極端な話、日本武道館の上の方の座席みたいな感じで、ちょいと高所恐怖症の人だと、うわっ、高っ!となるかもしれません。その際は、真ん中から下の方の座席を選ぶのもありだと思います。まあ、通路も広めに設計されていますし、座席と前の座席との間隔も広めなので、武道館ほどの恐怖を感じることもないと思いますが、とにかく通常の映画館に比べると傾斜が強くて天井高さもある空間になっています。

そして、その巨大スクリーンが湾曲して設置されています。真ん中あたりが奥に引っ込んで湾曲しているのです。これがどんな効果を生むかというと、浮遊感!

「2つで充分ですよ」と言われても「4つくれ」と頑として譲らないデッカードを、ボスが呼んでるぜと半ば強制的に同行していくガフ。ロサンゼルス市警に向かうスピナーの移動シーンは『ブレードランナー』の名場面の一つでもありますが、IMAXシアターだと、まるでスピナーに乗って実際に飛んでいるような感覚に陥ります。特に下降するシーンの浮遊感はヤバイです。まるで『ブレードランナー』のアトラクションにでも乗ってるような気分。これだけでもプラス500円払う価値、大ありです。

 

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この巨大スクリーンの湾曲は、広い空間の奥行き感も増幅させます。上記のロサンゼルス市警の内部ホールも、IMAXだとさらに広い空間に感じます。そこに先ほどのフィルム感が増幅されるので、デジタル漬けの無菌映像に慣れ親しんでしまっている身からすると、もう、若かりし頃の映画体験を思い出すと言いますか、初めて『ブレードランナー』を観た時のような、この光とスモークの絶妙さにただただ感動するばかり。

まだ映画が映画だった頃を復活させたというか、単純に映像をクリアにして大画面に映写しましたではなく、『ブレードランナー』という "映画" の世界観にこだわって、かなり色彩であったり鮮明さであったりを調整されたのではないかと。映像オタクのリドリー・スコットだからこそ実現できた終末的な世界観に完全に酔いしれます。

 

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タイレル社の応接間も、引きの絵になると、まるでその空間にいるような感覚になります。フィルム感はあるけど、デジタル処理もちゃんとされているので、スクリーンの湾曲と映像への奥行き加工が、大げさに言うと舞台を見ているような気分にさせてくれるのです。映画のセットをまんまステージに作り上げたような、これって夢のような体験だと思いません?

 

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音響の最大の効果は雨の音。鬱屈として退廃的な終末観に満ちている『ブレードランナー』という世界観で、リアルな雨の音に包まれていると、それだけで雰囲気に飲まれてしまいます。プリスの登場シーンもそうだし、ちょくちょく出てくる外でのシーンは、本当に雨が降っているんじゃないかと勘違いするほどのリアルな音です。しかも、街中の細かい音も入念に作られているので臨場感が半端ない。

 

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街中と言えば、美女で野獣のゾーラの追跡シーンは圧巻でした。人々の雑踏、ギュウギュウ詰めの渋滞にクラクション、LEDではなくて蛍光灯だから発するまばゆいばかりのネオンサインとジジジジジという電熱音、ここかしこから響いてくるサイレンや誘導音。なんでしょう、久々に "サイバーパンク" なんていう単語をふと思い出してしまいました。映画の舞台設定として新宿歌舞伎町や香港をモデルにしたことは有名ですが、この無国籍で雑多でゴミだらけの世界に、昔はめちゃくちゃ憧れたものでした。そんな思い出まで蘇らせるチカラを持っているIMAX、恐るべしです。

 

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クライマックスも言わずもがな、その迫力とかつてのフィルム感は、今まで腐るほど観てきた『ブレードランナー』の魅力を、改めて再々々々々認識させてくれます。映像も音響もそうですが、そこから浮かび上がるのが物語の強さです。

プリスやロイの "命" にしがみつく悪あがきが、観ていて妙に胸に突き刺さってきました。生きることにしがみつく。もっと生きたい。もっと生きたい。そう願って命にしがみつく。それはアンドロイドも人間も同じ。

この深淵なテーマが、なんででしょう、今さらのように胸に刺さるのです。デッカードに撃たれジタバタとあがくプリス、動かなくなっていく右手にクギを刺して復活させるロイ。その痛みや苦しみや悔しさや願いが、スクリーンから溢れてくるのです。たぶん、冒頭からスクリーンにくぎ付けになっていたせいで、完全に物語に感情移入してしまったのかもしれません。思い返せば、ここまで真剣に集中してマジマジと『ブレードランナー』を観たのは、もうウン十年ぶり。やっぱり、名作と言われる作品の物語は強い。色あせない。で、IMAXはその感動を提供してくれると。

 

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総じて、IMAXの体験というのは『ブレードランナー』の魅力を再認識する体験だったと言えます。そして、『ブレードランナー』という作品が、そういった時代の移り変わりやテクノロジーの進化に耐えられる、強靭な作品であるとも言えます。

映画を観る前は、IMAXシアターに、どこかアトラクション的なイメージを抱いていました。体験してみて思うのは、ある意味、 "映画" を体験できる最高のアトラクションではないかと。

これがハリウッドの最新作だったり、日本のアニメだったりすると、また別の魅力もあるとは思います。3D上映だと、さらにアトラクション的な要素が強くなるかもしれません。しかし、CGが当たり前になり、撮影も映写もデジタル化され、どこか味気ない映像作品が多い中で、IMAXシアターでさらに魅力が増幅される作品というのは、たぶん、数年か数十年に一本しか現れないのではないでしょうか。

IMAXは、かつての映画体験を何倍にもして蘇らせてくれる素敵なテクノロジーです。そして、それは決して懐古趣味ではなく、今を生きるエネルギーとして、僕らに還元してくれます。去年、同じように2週間限定でIMAX上映された『2001年 宇宙の旅』を体験した人も、たぶん、懐古趣味ではなく、生きた感動として、自身のエネルギーに変換されたのではないかと。

ただ、悲しいかな、それも作品によります。やっぱり、名作には敵わないですよ。

【連続テレビ小説「なつぞら」】第24週 戦いばかり描き過ぎて、いつの間にか自分の心がギスギスしているんでしょうか。

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YAHOO!ニュースの「なつぞら」関連を見ていると、だいたいが軽いネタバレであったり、天陽くんロスなどTwitterの投稿を単にコピペしただけの記事がほとんどですが、その中でたまに見かけるのがアンチの声。

アンチ意見のほとんどは「なっちゃん恵まれ過ぎ問題」に集約されます。それも優ちゃんが産まれた後では、かなりツッコミまくりの状態です。

しかし、毎朝観るテレビドラマにそこまでリアルが必要でしょうか?イッキュウさんが事あるごとに言っているようにリアリティーは必要だと思います。ただ、朝から鬱になるような、言わせてもらうと "おしん的" なヘビーな展開を僕個人は求めていません。

都市部に住む、地方に住む、視聴者の境遇はそれぞれでしょうが、普段のニュースやワイドショーで人間の悪意ってヤツを散々見せつけられているので、せめてドラマの中では "ほんわか" していて欲しいと思うのです。

大なり小なり、現代を生きている人は、みんな何かと戦っています。起きたくないけど朝起きる。学校や仕事に行きたくないけど行く。そんな些細な奮い立ちも立派な闘いです。そんな闘いを応援するドラマ、それが「なつぞら」ではないでしょうか。

【連続テレビ小説「なつぞら」】第23週 自分が何をしたいのか分からなくなって...。

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『魔界番長』が怖いといって見ようとしない優ちゃん。

なっちゃんはアニメーターになって、

初めて仕事への意義について考え始めます。

 

たぶん、誰もが一度は思ったことがあるかもしれません。

なんのために仕事をしているんだろう?と。

 

そんな折に天陽くんの訃報が届きます。

 

失くしてみて、初めて見えるものがあります。

今まで当たり前だったことが、

実はぜんぜん当たり前のことじゃないということが。

 

なっちゃんがアニメーターになったのは、

誰かに認められたかったからではありません。

誰かの力になりたかったのです。

 

その答えを天陽くんが示してくれました。

 

フロンティア精神。

 

人生を切り開いていくということ。

そのためには行動を起こさなければいけない。

 

天陽くんは行動を客観視できる人でした。

絵を描くことは狩りと一緒。

そう言い切った根底には家族への愛がありました。

そして、十勝という大地への愛もあります。

 

故郷という土地。

家族。

当たり前すぎて気づけないもの。

でも、なによりも大切なもの。

 

そして、仕事というのは、

もちろんお金を稼ぐためという面もありますが、

それよりも誰かの力になれること。

どんな仕事でも、

どこかの誰かの力になれているということだと。

【連続テレビ小説「なつぞら」】第22週 子供たちよ、見ろ。俺は戦うことをやめない!

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優ちゃんの預け先が決まらないまま、

『キックジャガー』の作画監督に抜擢されたなっちゃん

そんな八方塞がりを打開してくれたのが茜さん。

優ちゃんを預かってくれることになりました。

 

あっという間に4年の月日が経ち、

『キックジャガー』も最終回を迎えることに。

次は定時に保育園にお迎えができるよう、

作画監督の仕事から降りようとするなっちゃんですが、

会社は次作『魔界番長』の作監を依頼。

今までの経緯を振り返り、なっちゃんは引き受けてしまいます。

 

そんな、ある日。

夕見子ちゃんが牛乳の売り込みのために上京。

天陽くんが入院していることが判明。

 

とにもかくにも、今後の天陽くんが心配でたまりません。

風邪をこじらせただけでしょ?

もう退院できるんでしょ?

優ちゃんだって会いたがってるじゃん?

来週の予告だけで泣けてきます。

 

はじめて茜さんに優ちゃんを預ける時の、

あの行くに行けないもどかしさというか、

後ろ髪を引かれる思いというか、

最近の「なつぞら」は心が痛むシーンが多いです。

 

開拓魂。

挑戦。

 

今まではそれを支えてくれる人たちがいましたが、

いざ、その渦中にいると、なかなかツライ現実が。

 

これを乗り越えた先にどんな世界が見えるのでしょうか。

【連続テレビ小説「なつぞら」】第21週 それも覚悟して結婚したんだべ。今更、弱音吐いてる場合でねえ。

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なっちゃんの妊娠を誰もが喜んでいる。

だけど、当の本人には一抹の不安が。

 

そんな、ある日。

あのマコさんがイタリアから帰国。

しかも、アニメの世界にも復帰。

「マコプロダクション」という制作会社を立ち上げる。

 

そのきっかけが『神をつかんだ少年クリフ』だった。

マコさんは、

演出家としてイッキュウさんを誘いに来たのでした。

 

子供が産まれ、保育所に預けられる一年後まで、

マコさんに入社を待ってもらうことにしたイッキュウさん。

 

出産を控える中、

急遽、十勝から富士子さんに剛男さん、おんじが上京。

咲太郎にマダムもなっちゃんを支える。

そして、とうとう出産の日を迎える。

 

生まれた女の子の名付け親はおんじ。

7日間、考え抜いて「優」と名付けられた。

 

しかし、一年後。

頼みの保育所は全て断られてしまったのでした。

 

先行きもわからず、途方に暮れて不安になる日々。

そこに突如、あっけらかんと登場した富士子さん。

たぶん日本中のお茶の間がホッとした一瞬ではないかと。

やっぱり家族が一番安心しますよね。

 

先日、再放送された『透明なゆりかご』で涙しまくりで、

今回の出産シーンも泣けて仕方がありませんでした。

新しい命の誕生への喜びは何物にも代えがたいです。

【連続テレビ小説「なつぞら」】第20週 ♫元気でいろよと いう声よ 口笛吹いて おいらは元気

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なっちゃんとイッキュウさんの新婚生活。

東洋動画は『魔法少女アニー』のヒットに沸く。

イッキュウさんは家で翻訳の仕事。

 

そんな折、おでん屋「風車」の立ち退き話が浮上。

咲太郎は亜矢美さんを安心させるため、

川村屋のマダムと結婚する決意をする。

 

8月15日。

咲太郎とマダムの結婚祝賀会が「風車」で開かれる。

新しい店は自分たちに任せて欲しい。

親孝行をさせて欲しい。

そう懇願する咲太郎の願いを亜矢美さんは拒否。

 

そして、何も言わず、

ある日、突然、亜矢美さんは姿を消してしまう。

 

その頃、なっちゃんに新しい命が宿る。

茜さんの離職の件もあり不安な毎日。

しかし、神っちや仲さんたちの後押しもあり、

なっちゃん作画監督として、

産後も仕事を続けられることに。

 

なんとなく亜矢美さんロスになった一週間。

あの、あっけらかんとした、

大丈夫!なんとかなるさ!という楽観的な物言いが、

日々の不安や恐れを払拭してくれる貴重な存在でした。

そうなんです。

「大丈夫!」と励ましてくれる人の存在って、

本当に、すごい、ありがたいことですよね。

 

だんだんと、

今まで支えてきてくれた人が周りからいなくなり、

寂しくもあり、逞しくもあり、という感じです。